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キッチン空間をすっきりと見せる天井スリットファン

toolboxとホリベアソシエイツが共同開発した天井埋め込み型・整流板付き換気扇、「SPIN-OFFプロジェクト」から初の商品化

PRODUCT2024.05.13

「自分の空間を編集していくための”道具箱”」をコンセプトに、内装に関わる商品とアイデアをウェブから提供するtoolbox(ツールボックス)から、建築家のアイデアと実践をもとに共同開発した「天井スリットファン」が発売されました。

この天井スリットファンは、天井に埋め込まれた換気扇に整流板のカバーを付けたもので、スリットから煙を吸い込む換気システムです。
空間に対してボリュームが出てしまうレンジフードに比べて、すっきりとしたキッチン設計を実現できるため、天井高を抑えた対面式キッチンを計画する際などに有効です。

toolbox「天井スリットファン」

画像提供:TOOLBOX

toolbox「天井スリットファン」

レンジフードがあるキッチン(左)と天井スリットファンを取り付けたキッチンのイメージ(CG提供:ホリベアソシエイツ)

「SPIN-OFF(スピンオフ)プロジェクト」から初のプロダクト

天井スリットファンは、2022年9月から11月にかけて、toolboxを運営する株式会社TOOLBOXが公募した「SPIN-OFFプロジェクト」から生まれたプロダクトです。ドアハンドル・棚受けのようなパーツ類、建具や手摺、キッチン、洗面台、照明、換気扇などの造作アイテムを商品化するプロジェクトに対し、応募があった計16件の中から今回が初の商品化となります。

建築家の「誰かのためのデザイン」を商品化へ。toolboxの「SPIN-OFFプロジェクト」11/15まで作品応募受付

天井スリットファンは、建築家の堀部圭一氏と直子氏が主宰する設計事務所・ホリベアソシエイツ(Horibe Associates co., ltd.)がこれまでに手がけてきた住宅設計において、試行錯誤しながらつくりあげてきたデザインが元となっています。

toolbox「天井スリットファン」

はつが野の家〉 写真提供:ホリベアソシエイツ(撮影:市川かおり)

 

ホリベアソシエイツでは、2010年に竣工した住宅設計で「天井高があまりないけれど、キッチンから見える風景をレンジフードで遮りたくない」という問題に直面しました。視界を遮らないキッチン空間を設計するにあたって着目したのは、建築士が必要な換気量の計算をして確認申請で認められれば、レンジフードは必ずしもキッチン上につけなくてもいいという点。換気扇を天井に埋め込み、天井面をフラットに見せる整流板のカバーをつけることで、料理中の油の混じった煙が一時的にでも部屋中に拡散してしまうことを防ぎつつも、見た目を損なわない、新たなキッチン空間を実現しました。
(TOOLBOX 2024年5月9日プレスリリースより)


ホリベアソシエイツ プロフィール

共に一級建築士の堀部圭一氏と直子氏が主宰する、大阪を拠点に活動する建築事務所。個人宅を中心に集合住宅やオフィス、学校、店舗などの設計を多数手がける。コンセプトは「凛とした個性のあるミニマルな建築」。施工現場の品質監理にも定評がある。両氏の共書として『建築設計のデジタル道具箱:ドローンからBIMまで、小規模事務所の生産性を1.5倍に高める39のヒント』(2023年、学芸出版社)がある。

ホリベアソシエイツ(Horibe Associates co., ltd.)

ホリベアソシエイツ / 堀部圭一氏(左)と直子氏(右) ©︎Yunagi Miki(近影2点とも)

Horibe Associates Website
https://horibeassociates.com/

 

ホリベアソシエイツでは、2010年に上記の住宅が竣工したあとも10軒以上の現場で試行錯誤を重ね、10年ほど前に意匠商標登録(デザインを採用したホリベアソシエイツによる過去11のプロジェクトはこちら)。2023年に応募した「SPIN-OFFプロジェクト」にてTOOLBOXと共にさらなる改良を加え、今回の商品化となりました。ディティール面や煙捕集については検証済みであり、費用も現場ごとに造作するよりも金額を抑えられたとのこと。

「天井スリットファン」共同開発ストーリー
https://www.r-toolbox.jp/stories/editorsboard/83659

toolbox「天井スリットファン」

鴨島の家〉 写真提供:ホリベアソシエイツ(撮影:市川かおり)

TOOLBOX「天井スリットファン」の特徴

「天井スリットファン」は、天井の開口に曲げ加工したスチールの整流板を取り付けた仕様で、換気扇と点検口は整流板の奥にあります。

ダクトとの接続を可能としつつ、スリットの幅は20mmに抑えてコンパクトな仕上がりを実現。見上げた際にスリットの隙間からは取付ラッチ金物は見えず、カバーを取り外す際の”指掛かり”も考慮されたデザインに。
バリエーションは、取り付ける天井の仕上げにあわせて2種類のカバーを用意。白い天井に合わせられる「整流板ホワイトタイプ」と、天井面に合わせて仕上げを変えられる「整流板仕上げタイプ」があります。

toolbox「天井スリットファン」

toolbox「天井スリットファン」※仕様詳細はtoolboxウェブサイトを参照

toolbox「天井スリットファン」

toolbox「天井スリットファン」整流板ホワイトタイプ

天井スリットファン 整流板ホワイトタイプ
サイズ:W540×D540×H302mm(整流板W500×D500mm)
素材:換気扇 / スチール、シャッター / アルミニウム板、ケース / スチール
カバー仕上げ:焼付粉体塗装(N-90 半艶)
重量:換気扇 / 約5.5kg、カバー / 約6kg
付属品:取り付けビス・落下防止ワイヤー・施工説明書
本体価格(税込):72,000円
販売日:2024年5月9日
https://www.r-toolbox.jp/store/product/5793/

toolbox「天井スリットファン」

toolbox「天井スリットファン」整流板仕上げタイプ(注.写真は板材で仕上げた場合)

天井スリットファン 整流板仕上げタイプ
サイズ:W540×D540×H302mm(整流板W500×D500mm)
素材:換気扇 / スチール、シャッター / アルミニウム板、ケース / スチール
カバー仕上げ:焼付粉体塗装(N-90 半艶)
重量:換気扇 / 約5.5kg、カバー:約6kg(天井仕上げ材は除く)
付属品:取り付けビス・落下防止ワイヤー・施工説明書
価格(税込):72,000円
販売日:2024年5月9日
https://www.r-toolbox.jp/store/product/5794/

toolbox「天井スリットファン」詳細
https://www.r-toolbox.jp/stories/productstory/79296/

 

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toolbox「SPIN-OFFプロジェクト」概要

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