第3回目となるオフィス、ファシリティの国際専門展示会「オルガテック東京2024」が5月29日~31日、東京ビッグサイトで開催されます。
今年は13の国と地域から163ブランドが出展。さまざまなワークプレイスやワークスタイルの展示が行われます。また、主催者企画エリア「CIRCULAR MIRAI」では、「Circular Economy(循環経済)」の理念にもとづき、オフィス環境に関連する「廃材や資源」「製造工程の加工素材」「再生商品」といった「循環する未来を創るマテリアル」の展示を通して、企業が推進する最新の取り組みが発信される予定です。
ここでは編集部が注目する、エコやサステナブルの観点からさまざまな取り組みを行っている出展メーカー、出展プロダクツをピックアップします!
イトーキはリサイクルマテリアルを利用したフェルトチェア「Refelt(リフェルト)」を6月の発売に先駆けて展示します(企業向け発売)。
「Refelt」は、ペットボトルを回収・再資源化したポリエステル繊維を約50%含むフェルト素材を座面に採用。国内の近隣拠点で製造することで輸送エネルギーの削減にも貢献します。
オカムラはバイオマスプラスチックでつくられる3Dプリンタ家具「Up-Ring(アップリング)」シリーズを紹介。慶應義塾大学とコラボレーションして開発されたシリーズです。
「Up-Ring」シリーズの材料にはサトウキビの非可食成分から製造されるバイオマスポリエチレンを使用し、生産は金型が不要な3Dプリンタで行います。製造時の材料消費、騒音、消費電力を抑え、納品先に近い場所での生産も行えるため、物流によるCO2排出低減にもつながります。
東リはリサイクルチップをバッキング層に使用したタイルカーペット「GA-3600サスティブバック」を出展。同社はカーペットの主力生産拠点に導入したリサイクルプラントで、製造工場で出たカーペット廃材のほか、市場から回収した使用済みカーペットを再資源化しています。東リはタイルカーペットメーカーで唯一、使用済み製品の回収が認められています。
表面のパイル層とバッキング層を分離せずにリサイクルチップに加工でき、新たに製品となるカーペットのバッキング層に再生されます。
フクビ化学工業は自社の樹脂成形技術を活かし、株式会社グランドレベル(代表取締役・田中元子)がデザイン監修、プロデュースした屋外家具「Fandaline(ファンダライン)」を出展します。
ベンチ、テーブル、プランターなど、すべて625㎜のグリッドで構成される「ファンダライン」に使用されている人工木材「プラスッド」は、木粉と再生プラスチック樹脂を混合した「フクウッド」を押出成形した木質新素材。フクビ化学工業本社のある福井県内の間伐材を粉砕した木粉が使われており、地元森林組合とも協力して製造されています。
このほか、居心地のよさにも着目し、「通いたくなる」オフィスデザインが広がるなか、新しい働き方を実現するオフィス空間やプロダクトを提案・提供する朝日ウッドテック、コクヨ、サンゲツなど、国内外のメーカーが多数出展。音響や照明、リモートワークソリューションなどのほか、建具用部品やテキスタイルといった各種素材の集中展示も行われます。
29日と30日の17:00 からは「オルガテックナイト」と称した、エクスペリエンス・エリアでの主催者企画や各出展ブース内でのパーティが催されるなど、注目のオルガテック東京2024の来場には事前登録が必要となります。下のボタンから今すぐ登録!