神奈川県厚木市にある神奈川工科大学のキャンパス内施設の1つ、〈KAIT広場〉にて、建築家・中川宏文氏による「Sein」1st collection の発表会が12月28日に開催されます(以下、一部で敬称略)。
建築家の石上純也氏の設計で知られる建築空間を舞台にランウェイ形式で発表される今回のショーのために、ヴァイオリストの石上真由子氏が生演奏、また、音楽プロデューサーでDJのSakura Tsuruta氏が本コレクションのために書き下ろした楽曲も用いられるとのこと。
D.A.(Diverse Architects)[*後述]のパートナー兼取締役を務める中川宏文氏による、建築と衣服を横断した思考と制作を実践するプロジェクト。本イベントは、五感を通じてそれを体感する場として構築・構成されます。
中川氏は、東京理科大学(坂牛研究室)での修士論文「準物体的建築の設計-建築構成要素としての雰囲気の記録を通じて-」において、建築に漂う雰囲気を空間の構成要素としていかに設計するかを探究。現在も設計活動の傍ら、服飾造形の研究を進めてきたとのこと。「建築と服飾を横断的に思考・制作することは、どちらかだけでは引き出すことができないものづくりの感覚や体験を提供する契機となり得る」と中川氏は捉えており、ファッション、音楽、光、建築それぞれが持つ表現の時間軸が異なるものが集まることで生まれる一瞬の空気感が見どころとなります。
また、関連企画として、大学内の複数の建物にて、D.A.と中川氏がこれまでに手がけた建築の模型や写真が展示されるほか、本イベントにはプロジェクトメンバーとしてクリエイターが多数参加。建築から衣服、2Dから3D、デジタルからアナログまで、幅広いクリエイションを展開。Watanabe Textile[*2]の生地やプロダクト、OFF-FLAT(代表取締役:細野隆仁)がデザインした家具、フロウプラトウ(Flowplateaux)の作品映像なども見ることができます。
*1.建築家の坂牛 卓が1998年に設立したO.F.D.A.associatesから、D.A.+坂牛卓+中川宏文として改組・改称。中川宏文をパートナーに甲津多聞、加藤友紀の4名で2023年にD.A.を結成(組織沿革はこちら)
*2.山梨県富士吉田市に工場を構える渡邊織物の3代目・渡邊竜康が主宰するテキスタイルブランド

コレクションで使用する生地は、中川氏が大学院時代より建築設計者として継続して関わっている山梨県富士吉田市のまちづくりを介して知り合った、機屋であり、テキスタイルブランドのWatanabe Textileを主宰する渡邊竜康氏と協働し、特別に織られたものも含まれています。 渡邊氏もキャリアを建築からスタートしており、両者は生地を「マテリアル」と呼び、建築と衣服のテクスチャーをフラットに思考しながら制作に取り組んでいる。2人の打合せでは建築写真や風景の写真が共有され、分野を超えた対話が行われている(この協働は、地域のものづくりと分野横断的な思考が融合した実践例となっている)。

日時:2025年12月28日(日)
会場:神奈川工科大学構内および〈KAIT広場〉
所在地:〒243-0292 神奈川県厚木市下荻野1030(Google Map)
関連展示 開場時間(予定):15:00-18:00
ランウェイ公演時間(予定):17:30-18:00
観覧料:無料
観覧方法:上ともに要予約(締切:12月28日予定)
https://forms.gle/fan8193HQ4TWGqUs6
注.神奈川工科大学および塔媒体では本件の問合せは受け付けていません
坂牛卓一級建築士事務所 プレスリリース(2025年12月25日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000175036.html
クリエイティブディレクション:中川宏文
ショーディレクション:安藤雅晃(A OFFICE)
特殊照明ディレクション:佐藤文彦(flowplateaux)
ビジュアルデザイン・WEB制作:小島一郎(flowplateaux)
特殊照明エンジニアリング:細野隆仁、元木龍也(OFF-FLAT)
ヴァイオリニスト:石上真由子
ショー音楽制作:Sakura Tsuruta
ヘアメイク:炭屋有里
スタイリスト:村井素良
モデルキャスティング:SMN CASTING
テキスタイルデザイン:渡邊竜康(Watanabe Textile)
アクセサリーデザイン:宮腰寛裕
会場構成:D.A./ Diverse Architects
誘導演出・設営協力:神奈川工科大学 北本英里子+北本研究室
フロウプラトウ / 佐藤文彦、小島一郎
ライゾマティクス デザインから派生し、オンスクリーンからフィジカル空間まで横断するデザイン・実装に取り組む。
本イベントでは特殊演出ディレクションとビジュアルデザインを担当。
OFF-FLAT / 細野隆仁、元木龍也
建築設計からデジタルエンジニアリング、家具デザインまで、アナログとデジタルを横断したものづくりに取り組む。
本イベントでは特殊照明エンジニアリングを担当。
石上真由子
医学の道を目指して医大に進み、医師免許を取得。医師かヴァイオリニストか悩んだ末に、ヴァイオリニストとして活動することを決めた異色の音楽家。国内外のコンクールで多数の受賞経験があり、文化芸術活動における業績が評価され、2023年度京都府文化賞を受賞。
Sakura Tsuruta
国内外の電子音楽シーンにおいて、従来のアーティストの枠を超え活動。壮大なリズムと幻想的なメロディーの融合がリスナーの耳を魅了する。2023年に『Forbes Japan』誌「世界を救う希望100人」号の表紙を飾る。
神奈川工科大学 / 北本英里子
建築情報を専門とし、建築という実空間と情報という仮想空間の横断を研究。研究室の取り組みの一環として、当日の誘導演出・会場コーディネートを担当。
中川宏文
長崎県長崎市生まれ。熊本大学工学部建築学科卒業後、東京理科大学大学院・工学研究科建築学専攻に進学。オーストリアの建築設計事務所でのインターンシッフなどを経て、建築家・坂牛 卓が主宰する設計事務所D.A.(旧称O.F.D.A.)に就職。同時に、地域おこし協力隊として、東京と富士吉田市を毎週行き来する2拠点居住・ダブルワークを実践。現在は東京を拠点に、設計事務所D.A.のパートナー兼取締役として建築設計や事務所経営を行うかたわら、服飾専門学校に通い、建築と服飾を横断したデザイン活動を行っている。
D.A./Diverse Architects
建築からファッションまで人を取り巻くさまざまなことを多視点で捉え、かたちにしていくことを考える建築家ユニット。1998年に坂牛卓によりO.F.D.A.associatesが設立され、東京・四谷を拠点に活動を開始。2016年からは山梨県富士吉田市で空き家改修や地域構想づくりなど地域密着型の活動にも取り組んできた。2023年に坂牛は中川宏文をパートナーに迎えてD.A.を結成。固定的な場所や職能の枠を越え、多様な個性と専門性を活かしながら、創造性豊かなプロジェクトを展開している
D.A./Diverse Architects Website
https://diversearchitects.jp/