学校法人関西大学(大阪府吹田市)は、吹田市に構える千里山キャンパスに展開する学生会館群のうち、文化会・学術研究会・体育会などの課外活動団体の活動拠点である誠之館[*後述]の2号館・3号館・5号館の建て替えに着手することを発表しました(6月18日プレスリリースより)。
地上11階(高さ45メートル)、延床面積約22,000m²の規模で建設される新たな学生会館のエントランス空間に、2025年日本国際博覧会(以下:2025年大阪・関西万博と略称)のシンボルとなっていた巨大木造建造物〈大屋根リング〉の材を用いて、その一部を再現、整備するのが大きな特徴で、内外観のイメージパースが公開されています。

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)/ 一部再現により〈大屋根リング〉の”レガシー”を空間として引き継ぐ
新施設では、回遊動線の起点となるエントランス空間において、その木材を活用し、「多様でありながら、ひとつ」という大屋根リングの理念を継承します。木材の再利用を通じて、解体後もその価値や記憶を次世代へ引き継ぐとともに、資源循環や環境負荷低減に寄与するサーキュラーエコノミーの実践を目指します。また、国産材活用の促進や地域活性化にも貢献し、本学のSDGs推進を象徴する施設として整備を進めます。(関西大学プレスリリースより)

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)/ 第1学舎エリアへとつながる回遊動線

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)
新たに建て替えられる誠之館は、象徴的なエントランス空間をはじめ、すべての学生と教職員が利用できるトレーニングジム、多様な学部が利用できる共通講義空間、部室・活動拠点などを配置するほか、施設周辺のパサージュなども整備。キャンパス設立前から残る丘陵と豊かな緑地環境を生かした立体的なキャンパス景観を創出する計画です。コンセプトに「アクティブ・グリーンヒル・キャンパス」を掲げ、課外活動の有無を問わずにすべての学生が利用できるオープンな環境を整え、新たな価値が創出される交流拠点を目指すとのこと。

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)/ 芝生広場「悠久の庭」へとつながるエントランス空間

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)/ 芝生広場「悠久の庭」側からの眺め

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)/ キャンパスストリートからの眺め

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)/ KUシンフォニーホール前からの眺め

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)/ 中央体育館前からの眺め

関西大学〈新・誠之館〉完成予想パース(提供:関西大学)/ 博物館前からの眺め
主用途:学校(大学)/体育会部室および活動場所、ボランティアステーション、共通講義機能、トレーニングジム
建築面積:約3,100m²
延床面積:約22,190m²
規模:地上11階(高さ 約45m)
構造:鉄骨造
基本設計:東畑建築事務所
実施設計:東畑建築事務所・竹中工務店JV
施工:竹中工務店
関西大学公式ウェブサイト
https://www.kansai-u.ac.jp/nenshi/campus_map/
*.誠之館:文化会・学術研究会・体育会などの課外活動団体の活動拠点として利用されている学生会館群。現在、千里山キャンパス内には2号館から8号館まであり、このうち2号館・3号館・5号館は建設から半世紀以上が経過し、施設の老朽化や活動スペースの不足が課題となっていた。今回の建替計画により、大学では学生の自主性や社会性を育む教育環境の充実を図る。
なお、千里キャンパスには、建築家の村野藤吾が設計した学舎や茶室などが現存することで知られる(詳細は関西大学ウェブサイトの紹介ページを参照)。そのうち誠之館2号館と3号館は本建替計画に伴い解体される予定左:現・誠之館2号館 / 右:誠之館3号館(ともに解体予定)