【TECTURE MAG】にて4月13日に掲載した『UDS×HLAB 「住む」と「学ぶ」を一体化した”学生寮”を「下北線路街」に11月開業予定』の最新情報です。
この居住型教育施設の名称が〈SHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)〉に決定、12月1日に開業します。2021年4月の開校に向け、11月16日から「1期生」の募集も始まっています(小田急電鉄 2020年11月16日プレスリリース)。
同施設は、小田急電鉄、UDS、エイチラボの3社協働プロジェクトです。立地は、小田急線・東北沢駅から世田谷代田駅間の線路地下化により生まれた約1.7kmにおよぶ鉄道跡地の一角。小田急電鉄が開発を進めている「下北線路街」に開業するもので、上図のエリアマップでは⑦に該当します(今年9月に温泉旅館〈由縁別邸 代田〉が、10月にはツバメアーキテクツが手がけた〈BONUS TRACK〉がグランドオープン:MAP④と⑥に該当)。
このほど開業する〈SHIMOKITA COLLEGE〉は、多様な背景をもつ居住者がそれぞれの高校・大学・職場などでの経験を持ち寄って学び合う居住型の教育施設として計画されました。施設のみならず下北沢周辺エリアをキャンパスに見立てているのが特徴で、居住者が日々の生活や地域・企業との関わりの中で成長していくきっかけをつくるとともに、「下北線路街」をはじめとしたまちの活性化にも寄与することを目指しています。
施設の運営には、過去10年間にわたり、国内外のトップスクールとの協業と、多様な学びの体験や空間を提供する教育事業を展開するHLABが、そのノウハウを元に開発した「HLABカレッジ・レジデンシャル・プログラム」が導入されます。
〈SHIMOKITA COLLEGE〉で予定されているプログラム詳細
https://h-lab.co/residential-college/shimokitazawa/
本施設の開業を第一弾として、居住型教育施設をさまざまな都市に展開しながらネットワーク化することを見据えた「NODE CAMPUS PROJECT」も始動します[*1]。このプロジェクトは「下北線路街」の開発主体であり、本施設の事業を統括する小田急電鉄と、まちづくりに寄与する施設の企画・設計・運営を手がけるUDS、多様な人が集い学び合う体験や空間を提供する教育事業を展開するHLABが、それぞれの強みを活かして協働で取り組んでいく予定とのこと。
*1.小田急電鉄とUDSは、小田急沿線でNODE UEHARA(ライフスタイル提案型複合施設)やNODE GROWTH 湘南台(学生レジデンス)など、地域の課題解決や次世代人材育成に向けた事業「NODE PROJECT」を推進している。「NODE CAMPUS PROJECT」では教育事業に焦点をあて、「NODE PROJECT」の新展開となる。
開業に伴い、同施設はトライアル入居を開始。12月から順次、共同生活の中心となって運営の仕組みをつくりあげていく0期生(30名程度、募集終了)が入居したのち、2021年4月に1期生を迎え、開校する予定です。1期生は大学生と若手社会人を対象に、40名程度を募集。書類選考と面接選考を経て入学者を決定します。2021年度には高校生の受け入れを開始し、2022年には高校生、大学生、社会人が入居する本格開校を目指しているとのことです。詳細は施設の公式ウェブサイトを参照してください。(en)
所在地:東京都世田谷区代田五丁目20番16号
企画・設計・運営:UDS
企画・運営パートナー:エイチラボ(HLAB)
実施設計・施工:フジタ
構造・規模:鉄筋コンクリート造 地上5階建て
敷地面積:1,267.78m²
建築面積:791.63m²
延床面積:2512.13m²
竣工:2020年10月
居室数:102室(居室面積:9.8m²〜)
付帯施設:食堂1、テナント1
入居開始:2020年12月(予定)
公式ウェブサイト:https://shimokita.college/
1期生募集詳細:
https://h-lab.co/residential-college/shimokitazawa/infosession/