バーチャルSNS「cluster[*1])のバーチャル空間内に、昨年12月より「バーチャルトーハク」がオープン。その空間内に、スタジオ地図・細田守監督による劇場版長編アニメーション作品「時をかける少女」(2006年公開)の劇中シーンのために企画された、バーチャル展「アノニマス ―逸名の名画―」が2月28日まで開催されています。
*1.バーチャルSNS「cluster(クラスター)」https://cluster.mu/
スマートフォンやPC、VR機器などさまざまな環境からバーチャル空間に集って遊べる、マルチプラットフォーム対応のバーチャルSNS。ワールド・イベントへの入室はアプリを経由したログインが必要。ユーザーはclusterのプラットフォームを通して自由にその空間内を歩き回り作品を鑑賞することができる。渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトによる渋谷区公認の第二の渋谷「バーチャル渋谷」などのコンテンツがある。
バーチャル東京国立博物館」(バーチャルトーハク)は、東京・上野にある東京国立博物館の一部をVRで再現したバーチャルミュージアム。作品が実在しない本展のように、これまで実現できなかったキュレーションや展示演出、さらに国内外からの時空にとらわれることないアクセスを可能にし、ニューノーマル時代の新しいオンライン文化鑑賞体験を提供します。
本展では、東京国立博物館本館の大階段と、18室を模した空間が再現されています。
本展の目玉となる作品は、映画「時をかける少女」のストーリー上で重要な位置を占めるものの、実際には存在しない架空の美術作品「白梅ニ椿菊図」。主人公真琴が住む時代に、真琴の同級生として作品冒頭から登場する間宮千昭が、未来からタイムリープ(タイムトラベル)してくる目的となる絵画です。
また、本展では、松嶋研究員の監修のもと、作者が不明とされながらも、名品として脈々と受け継がれてきた作品で、東京国立博物館が所蔵する実存作品・国宝「孔雀明王像」や「玄奘三蔵像」なども展示。あわせて、映画では全容までは明らかにされていない、トーハクでの展示内容が明らかになります。
なお、本企画は文化庁「文化芸術収益力強化事業の採択事業」[*2]として開催されます。
*2.文化庁の令和2年度戦略的芸術文化創造事業。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大による収益機会の減少などにより、多くの舞台芸術団体・博物館などの文化芸術団体の経営環境が厳しさを増すなかで、コンテンツ制作・配信、プロモーションなどのデジタル技術、サービスを活用し、デジタルならではの価値体験を創造することで文化芸術団体の新たな収益確保・強化を支援する事業。
いよいよ、12/19(土)にバーチャル特別展「アノニマス ー逸名の名画ー」が公開されます!「時をかける少女」の劇中で千昭が訪れていた展覧会には、一体どんな作品が展示されていたのか…その展覧会が、14年の時を超えて、バーチャルトーハクに蘇ります。https://t.co/zgvXHcFq4L pic.twitter.com/LynMmyx090
— 【公式】バーチャル特別展「アノニマス ー逸名の名画ー」 (@annms2020exh) December 13, 2020
会場:バーチャルトーハク 特別展示室 (cluster内)
会期:2020年12月19日(土)~2021年2月28日(日)
入参照)
主催:東京国立博物館、文化財活用センター、凸版印刷(プレスリリース)
特別協力:スタジオ地図
特設サイト:https://virtualtohaku.jp/anonymous2020_exhibition/