チームラボアーキテクツが設計した保育施設〈キッズラボ南流山園〉が千葉県流山市に竣工しました。
〈キッズラボ南流山園〉は、情報社会の幼児教育の場となる保育園。幼児期から多様性を肯定し、多様な人々と共に過ごす体験ができる場所となるように設計されています。
また、吹き抜け空間にネットを張るなど、不安定な場所で身体を動かしたくなり、空間認識能力が鍛えられるような仕掛けも。
一緒にいながら、それぞれの活動がある、自立した多角形の空間。
情報社会では、異なるスキルの人が同じ場所で共に考える必要があります。皆が同じことをするのではなく、それぞれの個性を伸ばしながら、同じ空間を共有できることが必要です。多角形の園舎にはわかりやすい中心がないので、空間にはいろいろな場所ができます。そのため、別々のことをしながらも同じ空間を共有することができます。
完全に外である外庭と、外と内の中間のような内庭があります。
外庭で遊んでいる時は、外庭と内庭をあいまいにしながら遊び、内庭で遊ぶ時は、室内とあいまいに遊びます。
内庭は室内の部屋と繋がっているので、お互いがよく見えます。内庭で遊んでる子供たちと、室内で遊んでいる子供たちは別々のことをしながら共に過ごし、気になれば、室内の子供が外にでて、他の子供と、時には年齢を超えて遊ぶことができます。内庭があることで、外と内があいまいな遊びをつくりだすのです。
遊び場には平たい場所がほとんどなく、凸凹した地面や網でできた柔らかい網など、全身を使わないと遊べないような、立体的な空間になっています。
情報社会で必要な能力のひとつとして、空間認識能力があり、立体的な地面で脳と体を同時に使うことで鍛えられると言われています。
チームラボアーキテクツとは:
デジタルテクノロジー、アート、生物学、建築の境界を越え、新しい時代の都市と自然と人々のありようや、新たな建築や空間のありようを模索する建築集団。
主な作品に、Vegan Ramen UZU KYOTO(2020)、チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com ベンチ彫刻・1本につながったベンチ(2018)、チームラボ オフィス(2018)、武雄市庁舎(2018)などがある。
https://architects.team-lab.com/jp/
#teamLab YouTube公式チャンネル「KidsLabo Minami-Nagareyama Nursery / キッズラボ南流山園」(2021/04/08)
所在地:千葉県流山市大字木18番地(Google Map)
敷地面積:634.54m²
建築面積:348.43m²
延床面積:497.39m²
構造:木造
クライアント:キッズラボ株式会社(東京都豊島区 代表:西原優博)
https://kids-lab.co.jp/
園舎設計:チームラボアーキテクツ(代表 河田将吾)
プロジェクト開始日:2020年6月
竣工日:2021年3月16日
https://architects.team-lab.com/jp/projects/kidslabo-nagareyama/