CULTURE

関西国際空港T1ビルのリノベーション工事が本格始動、施工は大林組

CULTURE2021.05.03

関西の空の玄関口として、1994年に開業した関西国際空港。第1ターミナルビルのリノベーション工事が、今月28日より本格始動します。
関西エアポート株式会社と大林組が連名で「関西国際空港第1ターミナルビルリノベーション工事」の工事契約を締結し、後期スケジュールがあわせて発表されました。

今回のリノベーションは、関西国際空港における国際線キャパシティの拡大や旅客体験の向上を主目的に実施するプロジェクトで、大阪・関西万博の開催までに主要機能の供用を開始する見込み。

第1ターミナルは2015年にもリノベーションを行っており、今回の計画の概要は、2019年12月12日発表の同社プレスリリースにて発表されています。同リリースによれば、デザインは、日本らしさ、関西らしさを考慮したものになる計画とのことです。(en)

関西国際空港T1ビル リノベーション完成イメージ

スマートレーンエリア イメージ

2019年12月12日プレスリリース(PDF)
http://www.kansai-airports.co.jp/news/2019/2778/J_191212_PressRelease_T1renovation.pdf

工事スケジュール
2021年5月28日 T1 リノベーション工事本格スタート
2022年秋頃 2F新国内線エリアなどの運用開始
2023年冬頃 2F国際線出発エリア中央などの運用開始
2025年春頃 4F新保安検査場および 3F国際線ラウンジ運用開始(※空港主要機能完成)
2026年秋頃 2F国際線出発エリア南北商業施設運用開始

第1ターミナルビル施設概要(現時点 / 関西国際空港ウェブサイトより)
建物規模:ターミナルビル本館(地上4階+地下1階)、ウイング(地上3階)
建築面積:116,126m²
延床面積:303,944m²
建物高さ:36.54m
全長:1,672m(本館318m+ウイング各677m)
構造:鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、軟弱地盤対策として、浮き基礎及びジャッキアップシステム(906カ所)を採用
概要:サンドイッチ構造で国際線・国内線の乗り継ぎがスムーズな旅客ターミナルビルは、4階の国際線出発フロアと1階の国際線到着フロアが、2階の国内線出発・到着フロアを上下から挟むサンドイッチ構造となっている。これにより、国際線と国内線の乗り継ぎはエスカレーターやエレベーターの上下移動だけで簡単にでき、また、国際線の各ゲートまでは、快適でスピーディなウイングシャトルでスムーズに移動できる。
ターミナルビルの設計は、建築家のレンゾ・ピアノと岡部憲明アーキテクチャーネットワークが手がけたことでも知られる。

関西エアポート株式会社について
オリックス株式会社とVINCI Airports(ヴァンシ・エアポート)を中核とするコンソーシアムにより設立。関西国際空港(KIX)および大阪国際空港(ITAMI)の運営を新関西国際空港株式会社から引継ぎ、2016年4月1日より両空港の運営会社として事業を開始している。
また、2018年4月1日からは、同社の100%出資会社である関西エアポート神戸が、神戸空港(KOBE)の運営を神戸市から引継ぎ、事業を開始している。
http://www.kansai-airports.co.jp/

株式会社大林組について
1892年創業。関西国際空港におけるプロジェクトでは、1987年に空港島関連工事を施工して以来、ターミナル施設や格納庫、プラント施設などの工事・施工を担当。
https://www.obayashi.co.jp/

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