2021年5月15日初掲
5月17日 展覧会会場画像と展示概要を追記
「『彩る』-光環境の進化を考える-」をテーマに、建築家や照明デザイナー、研究者らが登壇するオンライントークイベントが、遠藤照明の主催で開催されます。
私たちの生活空間には、さまざまな色彩のモノがありますが、これらのモノの色の見えは照明光色によって異なります。特に、食べ物や樹木、人の顔(肌)などの場合、ほんのわずかな照明光色の違いにより、色の見え方が大きく変化します。その場に求められる「見えの好ましさ」に応じて、適切な照明光を選択することが必要です。
2021年2月より、全3回の予定で開催されている本イベントは、実際の事例などをもとにこれらを紐解き、交わされる意見を広くオンラインで共有するものです。
5月8日(火)に開催される第3回・最終回のゲストは、建築家の中山英之氏、照明デザイナーの岡安 泉氏、同志社女子大学教授の奥田紫乃氏。ホスト役を、遠藤照明「Synca」の開発者である原田泰彦氏が務めます。
中山氏は、神奈川・箱根のポーラ美術館で4月17日から開催中の企画展、「モネ-光のなかに」において、会場構成を担当。ライティングを担当した岡安氏とともに、展示されている同館が誇る名作《ルーアン大聖堂》や《睡蓮の池》を描いた、クロード・モネら印象派の画家たちが当時、目にしていたであろう光を室内で人工的につくりだすことを目指しました。地下の展示空間でありながら、まるで外に居るような光をデザインして話題となっています。
同展における、中山氏と岡安氏による空間デザインには、遠藤照明も協力会社としてクレジットされ、次世代調光調色「Synca」で光を魅せる試みも行っています。
通常の展覧会の場合、モネのような近代絵画に照射する光の色は、電球色の色温度で2900K(時間帯では夕暮れ時、ほぼ日没あたりの光に近い)程度であることが多いのですが、本展では、日の出2時間後、日の入り2時間前の空の色に近い、色温度4800K(天井の膜に反射した絵画付近での計測値は4500K)で設定されています。一般的な照明器具ではあまり存在しないこの4800Kという光色設定は、1800K~12000Kという幅広い範囲の光色を、100Kごとに細かく選択できる「Synca」ならではの機能によって実現しています。(遠藤照明 プレスリリースより)
話題の展覧会「モネ-光のなかに」の会場がどのようにデザインされ、どのような効果が実現し、光環境を進化させる可能性を秘めているのか、同製品の開発者と、「見えの好ましさ」について研究している奥田氏の意見も交えて明らかになります。
ゲスト(敬称略):中山英之、岡安 泉、奥田紫乃
ホスト(同上):原田泰彦
※登壇者のプロフィールは主催者の案内ページを参照してください
開催日時:2021年5月18日(火)18:30-20:00
会場:オンライン(Zoom)
※Zoomでの視聴が難しい場合、申込完了後にYouTubeライブ配信のURLを希望者に通知
参加費:無料
申込方法:以下のURL・遠藤照明ウェブサイトイベントページにて事前登録が必要
主催:遠藤照明
詳細・申込受付ページ:
https://www.endo-lighting.co.jp/news/20210507-1/