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「長野県立美術館メイキング・ドキュメント つながる美術館 宮崎浩とランドスケープ・ミュージアム」ほか、開館関連3つの企画展始まる

旧称・長野県信濃美術館を今春より改め、オープンした〈長野県立美術館〉。国宝および重要文化財を展示できる公開承認施設としての本館や、交流スペースなどを新築し、既存の東山魁夷館を含め、善光寺をはじめとする豊かな周囲の環境とつながり、調和する「ランドスケープ・ミュージアム」として生まれ変わりました。

宮崎浩+プランツアソシエイツ設計:長野県立美術館(旧称長野県信濃美術館)

善光寺を正面に望む屋上広場「風テラス」

全体の設計を担当したのは、建築家の宮崎 浩氏と、氏が率いる建築設計事務所のプランツアソシエイツ。
谷口吉生(1937-)が設計して1990年(平成2)に開館した東山魁夷館の間には、空中回廊の連絡ブリッジが渡され、その間の屋外空間「水辺テラス」に、現代美術作家の中谷芙二子氏(1933-)の作品〈霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series Ⅰ-〉が常設で展示されています(休館日を除く)

開館から約2カ月を経た6月19日より、新生〈長野県立美術館〉の開館までの歩みを振り返り、今後の活動を象徴する3つの展覧会が開催されます。


「長野県立美術館メイキング・ドキュメント つながる美術館 宮崎浩とランドスケープ・ミュージアム」

長野県立美術館 企画展 会場風景

「長野県立美術館メイキング・ドキュメント つながる美術館 宮崎浩とランドスケープ・ミュージアム」会場風景

長野県立美術館 企画展 会場風景

「長野県立美術館メイキング・ドキュメント つながる美術館 宮崎浩とランドスケープ・ミュージアム」会場風景

〈長野県立美術館〉の前身である長野県信濃美術館は、日本における公立美術館の黎明期にあたる1960年代、建築家の林 昌二氏(1928-2011)が設計を手掛け、1966年に開館しました。
建物の老朽化に伴い、長野県が整備事業を計画。プロポーザルで設計者に指名された宮崎 浩+プランツアソシエイツは、周囲の環境と“つながる美術館”をキーワードに計画を進め、地元の長野市民をはじめとする大勢の関係者との対話を通じて、開かれた美術館の完成を目指しました。
本展では、新美術館建設のこれまでの歩みと、その全貌を紹介します(動画提供:プランツアソシエイツ)


#長野県立美術館 YouTube公式チャンネル「【2021.04.10 OPEN】長野県立美術館 Nagano Prefectural Art Museum」(2021/06/19) 動画提供:プランツアソシエイツ

「長野県立美術館メイキング・ドキュメント つながる美術館 宮崎浩とランドスケープ・ミュージアム」
会期:2021年6月19日(土)〜8月15日(日)
会場:長野県立美術館 展示室2
観覧料:無料


「10 Mame Kurogouchi」

長野県立美術館 企画展 会場風景

美術館のスタッフユニフォームのデザインを担当した、地元・長野出身のファッションデザイナー、黒河内真衣子(くろごうち まいこ)氏が率いるファッションブランド、「Mame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)」の企画展です。同ブランド単独での展覧会は今回が初とのこと。

長野県立美術館

左:新ロゴをあしらった紙バッグ(デザイン:宮崎 桂氏 / KMD)
右:黒河内真衣子氏がデザインしたスタッフのユニフォーム(女性仕様)

本展では、黒河内氏がこれまで発表したコレクションに共通する「10のキーワード」に沿って、黒河内自身のダイアリー、着想の源となった品々や写真、テキスト、オリジナルのテキスタイル、コレクションのアーカイブなどが披露されます。彼女の私小説的ともいうべき、各クリエイションの背後にある、複雑なレイヤーの諸要素を多面的に視覚化し、およそ10年に及ぶ”創作の旅路”を紹介。会場では、ブランドの思想の根底に触れるかのような空間が創出されています。

長野県立美術館 企画展 会場風景

「10 Mame Kurogouchi」会場風景

長野県立美術館 企画展 会場風景

「10 Mame Kurogouchi」会場風景

「10 Mame Kurogouchi」
会期:2021年6月19日(土)〜8月15日(日)
会場:長野県立美術館 展示室3
観覧料:一般500円、高校生以下または18歳未満は無料(東山魁夷館との共通観覧料 一般 800円)


「めぐりあいJAXA—ながのとながめ」

長野県立美術館 企画展 会場風景

「めぐりあいJAXA—ながのとながめ」会場風景

新生・長野県立美術館では、絵画や彫刻だけではなく、映像作品や写真といったジャンルについても積極的に紹介していく計画です。
新たな取り組みとなる本展では、近年、著しい技術進歩を遂げ、多くの映像作家、写真家のインスピレーションの源にもなっている宇宙観測技術をテーマに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の人工衛星「だいち」が撮影した長野県の高精細画像を元にした映像作品を、関連作品とともに展示します。

長野県立美術館 企画展 会場風景

「めぐりあいJAXA—ながのとながめ」会場風景

主な出品作品
マヤ・デレン〈夜の深み〉(1952-59)/ 月周回衛星「かぐや」〈月面 2007-2009年〉(2018)/ 山崎博〈ヘリオグラフィー〉(1979)/ マリアム・カパナゼ〈無住集落〉(2020)/ 陸域観測技術衛星「だいち」〈長野 2007年〉(2021)

長野県立美術館 企画展 会場風景

「めぐりあいJAXA—ながのとながめ」会場風景

「めぐりあいJAXA—ながのとながめ」
会期:2021年6月19日(土)〜8月15日(日)
会場:長野県立美術館 展示室1
観覧料:無料


屋外常設展示〈霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series Ⅰ-〉

作者:中谷芙二子
会期:休館日を除く連日(下記「霧」の発生は1日8回 /9:30/10:30/11:30/12:30/13:30/14:30/15:30/16:30)
会場:屋外「水辺テラス」
観覧料:無料

長野県立美術館 常設展示

中谷芙二子〈霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series Ⅰ-〉2021

美術館コンセプト「ランドスケープ・ミュージアム」を象徴する作品。
特殊なノズルから高圧力で水を噴出させ、人工的な「霧」を大量に発生させて制作する「彫刻」作品。生成された大量の霧は、その場の地形や気象の影響で、揺らぎ、拡散しながら全てを蔽い尽くし、周辺の風景を白い世界に包み込む。鑑賞者は、その中に足を踏み入れ、気象のわずかな変化を視覚化しながら漂い続ける霧を体感する。自然と響き合う、媒介としての「彫刻」とされる。

宮崎浩+プランツアソシエイツ設計:長野県立美術館(旧称長野県信濃美術館)

中谷芙二子〈霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series Ⅰ-〉2021


長野県立美術館

(旧称:長野県信濃美術館)
開館日:2021年4月10日
所在地:長野県長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣 Google Map
開館時間
美術館:9:00-17:00(展示室入場は16:30まで)
屋上広場:原則として、夜間および休館日は閉鎖
休館日:毎週水曜(但し、祝日は開館し、翌日休館)、年末年始

宮崎浩+プランツアソシエイツ設計:長野県立美術館(旧称長野県信濃美術館)

〈長野県立美術館〉正面入口外観

美術館 公式ウェブサイト
開館記念展詳細https://www.npsam.com/exhibition

公式Twitter @naganoartmuseum
https://twitter.com/naganoartmuseum
公式Facebook
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公式Instagram @naganoartmuseum/
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