東京都現代美術館にて、日本を代表する漫画家20名による、漫画「もしも東京」展が2021年9月5日(日)まで開催されます。
東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催する「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」のプログラムのひとつとして開催されます。
「Tokyo Tokyo FESTIVAL」は、オリンピック・パラリンピックが開催される東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取り組みとして企画され、当初は2020年の夏に開催されるところ、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)予防・拡大防止の観点から開催延期となっていました。
「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」は、「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の中核事業として、国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を指し、現在、都内各所で開催中の「パビリオン・トウキョウ2020」(主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、パビリオン・トウキョウ2021実行委員会、企画:ワタリウム美術館)も、この1つに数えられます。
漫画「もしも東京」展は、『ピンポン』の松本大洋、『ポーの一族』の萩尾望都、『伝染るんです。』の吉田戦車ら、合わせて20名の漫画家が、それぞれが思う 「もしもの東京」をテーマにした新作漫画を展示作品として描き下ろし、漫画作品で「東京」を残すというアートプロジェクトです。
コンセプトは、「読む東京、歩く漫画」。漫画家が制作した20点の「もしも東京」作品は、会場である東京都現代美術館の地下2階講堂を主な会場に、水と石のプロムナード、中庭にも展示が展開し、コンセプトが示す通り、館内に点在する展示作品を巡るように鑑賞するという、漫画展としては新しい鑑賞方法を提示します。
本展覧会の見どころ(※作品画像はイメージ、企画・展示内容は変更になる場合あり)
地下2階講堂
松本大洋の『東京の青猫』、浅野いにおの『TP』をはじめ、18の小部屋の中のひとつひとつが、漫画家の描いた「もしも東京」の世界に。街の路地のような道を抜けて、漫画のコマのような小部屋の門をくぐると、そこには“まだ見ぬ東京”が待っている。
中庭
中庭の壁面に展示されるのは、石塚真一の巨大な1コマ漫画作品『Tokyo Sound』。100を超える東京らしさが描き込まれた作品の中に、来場者がそれぞれ思いあたる東京らしさを探し出すという趣向。
水と石のプロムナード
水の敷かれた屋外スペースに、大童澄瞳の『East East』を展示。空間の奥行きや、水上という場所の特性を活かした作品でテーマを表現する。
アーツカウンシル東京 YouTube公式チャンネルでは、出展漫画家の浅野いにお、石塚真一、大童澄瞳の3氏にそれぞれインタビューした動画を公開中。作品に込めた想いや制作秘話など、漫画家ならではの視点を交えて語る、特別なメイキング動画全7本も、7月28日より順次公開中です。
#アーツカウンシル東京 YouTube公式チャンネル「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13 漫画「もしも東京」展 開催記念ムービー」(2021/07/28)
アーツカウンシル東京 YouTube公式チャンネル INDEX
https://www.youtube.com/c/Artscouncil-tokyoJp/videos
漫画「もしも東京」展をさらに知るためのコンテンツとして、作品解説を会場で聴ける音声ガイドを、アプリケーション「ArtSticker」ページにて無料配布中です(ナビゲーター:花江夏樹)。(en)
参加漫画家(計20名、50音順) ※(カッコ)内は代表作
・浅野いにお(『ソラニン』『おやすみプンプン』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』)
・安倍夜郎(『深夜食堂』『山本耳かき店』)
・石黒正数(『それでも町は廻っている』『木曜日のフルット』『天国大魔境』)
・石塚真一(『岳 -みんなの山-』『BLUE GIANT』)
・市川春子(『虫と歌 市川春子作品集』『宝石の国』)
・岩本ナオ(『町でうわさの天狗の子』『金の国 水の国』『マロニエ王国の七人の騎士』)
・太田垣康男(『MOONLIGHT MILE』『機動戦士ガンダム サンダーボルト』『Get truth 太陽の牙ダグラム』)
・大童澄瞳(『映像研には手を出すな!』)
・奥 浩哉(『GANTZ』『いぬやしき』『GIGANT』)
・小畑友紀(『僕等がいた』)
・黒田硫黄(『茄子』『セクシーボイスアンドロボ』『ころぶところがる』)
・咲坂伊緒(『ストロボ・エッジ』『アオハライド』『サクラ、サク。』)
・出水ぽすか(『約束のネバーランド』(原作:白井カイウ))
・萩尾望都(『ポーの一族』『トーマの心臓』『王妃マルゴ』)
・昌原光一(『こはぜ町ポトガラヒー ~ヒト月三百文晦日払~』)
・松井優征(『暗殺教室』『逃げ上手の若君』)
・松本大洋(『ピンポン』『Sunny』『東京ヒゴロ』)
・望月ミネタロウ(『バタアシ金魚』『ドラゴンヘッド』『ちいさこべえ』)
・山下和美(『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』『ランド』)
・吉田戦車(『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『出かけ親』)
会期:2021年8月4日(水)~9月5日(日)
会場:東京都現代美術館 地下2階講堂、中庭、水と石のプロムナード
所在地:東京都江東区三好4-1-1 木場公園内(Google Map)
休館日:8月10日(火)、16日(月)、23日(月)
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
入場料:無料 ※講堂内のみArtSticker経由での予約要
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京・東京都現代美術館
企画・運営:漫画「もしも東京」展実行委員会
展覧会詳細
https://ttf-koubo.jp/project/manga-what-if-tokyo/
花江夏樹がナビゲートする、漫画「もしも東京」展 Artstickerアプリケーション配布ページ
https://artsticker.page.link/moshimo_tokyo
※音声ガイドの利用には、iOS/Androidアプリがインストールされたスマートフォンおよびイヤホンが必要 / 利用者が持参すること(会場での端末・イヤホンの貸し出しなし)
漫画「もしも東京」展 公式Webサイト
https://mangamoshimotokyo.jp/