アメリカのAppleは、現地時間2020年7月21日のプレスリリースで「2020年環境進捗報告書」を発表。事業全体、製造サプライチェーン、製品ライフサイクルのすべてを通じて、2030年までに気候への影響をネット・ゼロにすることを目指すと発表しました。
# Apple Japan YouTube公式チャンネル「気候変動に関するAppleの約束」2020/07/21
同社ではすでに、SDGsおよび脱炭素社会への取り組みとして、温室効果ガスの排出においてカーボンニュートラルを達成していますが、さらなる目標として、すべてのAppleのデバイスの製造過程および輸送、販売において、2030年までにネット・ゼロ・エネルギーを実現するとしています。将来的には、すべての製品とパッケージを、100%リサイクル素材と再生可能な素材で製造できるようにするとのこと。
#精錬プロセス時に温室効果ガスではなく、酸素を放出するアルミニウム製造手法の開発を支援
#Apple最大の200メガワット級の電力プロジェクトのひとつ、オレゴン州にあるモンタギュー風力発電基地。同州プラインビルにあるAppleのデータセンターに電力を供給している
#Appleのデータセンター
昨年の段階で、Appleは、新築および既存のビルにおいて、延床面積640万平方フィートを上回る規模に投資を行い、電力消費量を約1/5削減、2,700万ドルの節約に成功しています。
Appleのデータセンターは、2014年以降、すべての電力を風力などを使った100%再生可能エネルギー(クリーンエネルギー)でまかなわれ、また、現在44カ国にあるAppleのオフィス、直営店、データセンターもすべて、100%再生可能エネルギーによる電力で稼働しています。その電力のほとんどは、Appleが立ち上げを支援したプロジェクトで生み出されたものです。新規の電力プロジェクトも進行中で、スカンジナビア半島には世界最大級の太陽光発電所が建設される予定です。
#この種のものとしては初となる投資ファンドを通じて、Appleと中国国内の当社サプライヤー10社は約3億ドルを投資し、複数のプロジェクトで合計1ギガワットの再生可能エネルギーを産出する取り組みを開始。
#コロンビアにおける27,000エーカー規模のマングローブ林の保護・回復プロジェクト
Appleはまた同日、この種のものとしては初となる、森林と自然生態系の回復と保護に向けて投資する低炭素化ソリューションのためのファンドについても発表しています。ケニヤにおけるサバンナの復旧や、コロンビアのマングローブにおける研究および新規プロジェクトにも投資するとのこと。
Appleの環境への取り組みは、公式ウェブサイト上でも大きくスペースを割いて報告、ユーザーにメッセージを送っています。(jk via en)