2021年11月9日初掲、11月16日内観画像4点追加
『TECTURE MAG』にて今年4月15日に初期会員の先行受付開始を速報した、セカンドホームのサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」のサービスがいよいよスタートします。白樺湖と八ヶ岳に建設されたキャビンがそれぞれ竣工、11月11日にグランドオープンします。
「SANU 2nd Home」は、「自然の中で生活を営むためのもう1つの家」を提供するサブスクリプションサービスです。
月額55,000円(税込)のサブスクリプション会費で、都心から片道2時間程度の好アクセスな立地にある拠点を自由に選んで滞在でき、「都市から自然に繰り返し通い、生活を営む」という新しいライフスタイルを提供します。ビジターは、滞在の予約やチェックイン・チェックアウトは全て会員専用アプリで行うことができ、鍵を持ち歩く必要のないキーレスロックなどのテクノロジーを活用した、シームレスなシステムを採用。
既に、初期会員枠は完売し、サブスク会員入会待ちのウェイティング登録を10月1日よりスタートしています。
〈SANU CABIN(サヌキャビン)〉をSANUと共に開発し、設計したのは、施工パートナーでもあるADX(代表:安斎好太郎)。現在は福島県二本松市に拠点を構える設計事務所です。
これまでの事例では、日本橋兜町に昨年オープンして以来、人気の高い文化複合施設〈K5〉のローカルアーキテクトを務め、ビルのリノベーションと全体のデザイン監修を手がけたCKR(Claesson Koivisto Rune)を設計・施工の両面でサポートし、プロジェクトマネジメントも担当しました。
〈SANU CABIN〉は、外に広がる雄大な景観を取り込む、高さ4m、横幅最大約5mの開口部を有しながら、2重ガラスと木製サッシで断熱性能も備え、厳しい自然環境下も快適に過ごすことができます(特注窓の製作:株式会社日本の窓 / 青森県十和田市 代表:中野渡利八郎)。
建物の構造はハニカム構造を採用。最小限のパーツで、より強度の高い構造となっています。
空間のどの場所にいても光を取り込むことができるキャビンの内部空間は、ひとの耳のかたちなど動物の体がもつ曲線から着想を得てデザインされています。
曲面の壁には、岩手県釜石のスギの無垢材を用いて、節や色などをそのまま活かして配しています。
大きな窓のそばにはソファを設置。都市ではなかなか味わえない自然を近くで感じながら、高速Wi-Fiと本棚を備えたワークスペースや、十分な設備と調味料を整えたキッチン、タンブラーで知られるKINTOのテーブルウェア、カトラリーも用意されています。ペレットストーブは部屋全体を温め、リラックスできる快適なひと時を過ごせるように空間がしつらえられています。
キャビンの屋外には、それぞれの焚き火台を設置。焚き火を囲むという行為も、自然のなかであるからこそできる体験であり、燃える炎を見つめる、薪の燃える音や香りを体感するといったひと時は、人間の五感を開き、忙しい日々を忘れさせてくれるような穏やかな時間を生み出します。
眠りの空間は、窓際にセミダブルベッドを2台用意。下の画、白いリネンが「シワシワ」に見えるのには理由があります。自然の中で生活を営むライフスタイルを提供することを目指す「SANU 2nd Home」では、コラボレーションパートナーを各社、各ブランドやスペシャリストを迎えており、その1つが、現代における寝装具のあるべき姿を再構築することを目指し、ヨネバヤシリース(代表 米林琢磨)がプロデュースする「sinso」です。
昔から日本では、布団は中綿を打ち直すなどして、大事に何年も何代も使い続けられるものでした。「sinso」のリネンは、容易に消費されがちな現代の寝具のあり方を見直し、こだわりの「洗いざらし」のリネンを提供しています。もちろん清潔であり、風合いが肌馴染みよく、まるで自宅の布団で眠るかのような、従来のホテルとは異なる快適さを実現しました。綿本来の心地よさで、ビジターを上質な睡眠へと誘います。
sinso Webサイト:http://sin-so.com/
キャビンには音楽を聴くためのスピーカーも置かれています。Genelec社のアクティブ・スピーカー〈G Two RAW〉で、リサイクル・アルミニウムによる流麗なフォルムは、フィンランドの著名なデザイナー、ハッリ・コスキネンがデザインしたもの。優れた音響特性と高いデザイン性を両立し、50m²のキャビン全体に行きわたるよう、〈G Two RAW〉がセレクトされました。
SANUオリジナルのプレイリストは、音楽シーンでも注目を集める3名、社長(SOIL&”PIMP”SESSIONS)、Calm、Eita Godoの3氏が担当しました。
Genelec Webサイト:https://www.genelec.jp/
キャビンには、5冊の書籍が常設されるのも「SANU 2nd Home」の特徴です。兵庫県川西市にあるの自邸で予約制の古書店「books+kotobanoie」を主宰する、加藤 博久氏によるセレクションです。
「books+kotobanoie」主宰 加藤 博久氏コメント:
「SANUの考えがスッと沁みこむような一冊をすべてのキャビンに、あとは滞在するたびにいつも新しい本に出会えるように、というのがSANUと僕とでまず決めたこと。そんな風に、じつはちょっと難しいことが風通しよく決まっていくのがSANUらしさだと思う。旅のどこかで出会う本ってふだんなら気づくことのない何かを感じさせてくれる気がするから、僕が選んだ本が、「SANU 2nd Home」のビジターにとってもそうであるように希っています。」
books+kotobanoie Webサイト:https://kotobanoie.com/
ハンドドリップで淹れてることをビジターに愉しんでもらうため、コーヒーは国内外で評価の高い「ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)」が豆を提供。自然の状態により近い、サステナブルな農園で生産されている「エチオピア シングルオリジン」が用意されています。
ONIBUS COFFEE Webサイト:https://onibuscoffee.com/
コーヒー以外にも、キャビン内を包む香りが用意されています。「感覚の蘇生」をテーマに、身体感覚の変化を生み出す作品を探求するアーティスト、和泉 侃氏のブランド「IZUMI KAN」が、天然素材のみで制作した香りのプロダクツを用意。五感に染み通る上質な香りを放ちます。
IZUMI KAN Webサイト:https://izumikan.jp/
スキンケアアイテムには、植物と人の親和を目指す「OSAJI」のバス&ボディグッズが用意されているのも女性には嬉しいところ。その昔、大名や将軍に仕える医師が匙(さじ)を使って薬を調合していたことになぞらえ、現代の「お匙」でありたいと考えてつけられたブランドのネーミングです。
OSAJI Webサイト:https://osaji.net/
ステーショナリーには、「書くきっかけをつくる」を目指す「kakimori」による、山桜の素材を使用したつけペンとペンレストを用意。旅先で誰かに手紙を書きたくなる、〈SANU CABIN〉はそんな自然環境の中に建てられ、空間がしつらえられました。
株式会社ほたか 代表取締役 広瀬 琢磨氏コメント:
「SANU 2nd Home の完成イメージを見た時、僕はここで手紙を書きたいと思った。ボトルインクの蓋を空け、インクをつけて、一呼吸をおいてから紙にペンを走らせる。合理的な行動とは真逆だ。でも、それはコーヒーを豆から挽いて淹れることや、薪を用意して焚火をすることと似ていて、非合理的だけど楽しく豊かな時間だと思う。僕らが作った新しい道具は、まるでSANUのために作ったように感じる。」kakimori Webサイト:https://kakimori.com/
このように、「自然に触れ合う人を増やし、好きになってもらうこと」を目指す「SANU 2nd Home」では、衣食住や音楽、読書といった暮らしを構成する大切な要素にも注目し、キャビンでの過ごし方、暮らしを充実させることにも注力しています。
自然をより楽しむには、聴覚、嗅覚、触覚、味覚、視覚の「五感」を研ぎ澄ませる環境づくりが重要と考えて、さまざまな設備やアイテムを取り揃えました。人間の感覚をさらに広げる体験を手助けし、訪れるビジターに提供します。
広さ:室内50m²+テラス13m²
収容人数:最大4名(セミダブルベッド2台)
設備・アメニティ:アイランドキッチン&ダイニング / 冷蔵庫 / 調理道具 / 調味料 / 食器・カトラリー / シャンプー・リンス・ボディソープ / ドライヤー / タオル / セミダブルベッド2台 / ワークデスク / 高速Wi-Fi / スピーカー / ペレットストーブ / テラス / スマートロック / 焚き火台
「白樺湖1st」
所在地:長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野1580
詳細:https://2ndhome.sa-nu.com/area_detail/shirakabako1st
「八ヶ岳1st」
所在地:山梨県北杜市大泉町西井出8240−4733
詳細:https://2ndhome.sa-nu.com/area_detail/yatsugatake1st
「SANU 2nd Home」公式サイト
http://2ndhome.sa-nu.com/
「SANU 2nd Home」の展開地は、全て日本の国立公園・国定公園内もしくは付近にあり、自然公園の豊かな自然環境の中で過ごすことができます。
このほどグランドオープンする「白樺湖1st」は、八ヶ岳中信高原国定公園内、八ケ岳連峰の最北端の蓼科山のふもと、白樺湖の湖畔に開業。「八ヶ岳1st」は同じく八ヶ岳中信高原国定公園に近く、八ケ岳南麓の山梨県北杜市に開業します。
来春には、さらに5拠点45棟がオープンする予定で建設が進行中。2022年2月には、山中湖のほとりに、新たに14棟が一斉にオープン。この「山中湖 1st」は、「SANU 2nd Home」として最大規模となります。
立地は、豊かな森に囲まれた富士箱根伊豆国立公園内。東京から最短約90分という好ロケーションで、さらなる申し込み希望増が予想されるため、サブスク会員数を増枠して開業予定です。
〈SANU CABIN〉は、建設の際の環境負荷を極力、抑えられるよう、開発・デザインされているのも特筆点です。原料となる国内の木材の調達から建設、運用、解体までの建築のライフサイクルを包括的に捉え、再生・再利用し続けられる仕組みづくりを構築。解体して別の場所に建築することも可能な、循環型のサーキュラー建築となっています。
また、SANUでは、独自の環境再生型プログラム「FORESTS FOR FUTURE」を、釜石地方森林組合と連携して実施。日本の森を豊かにしていくための国産木材活用、その土地の生態系への負荷が少ない高床式基礎杭工法、自然由来の電気エネルギーの利用など、環境負荷を最小限にしたキャビンを独自に開発しました。
デンマークの環境建築専門家による試算では、初期に建設される50棟において、4,600トンのCO2カーボンネガティブ(CO2吸収量が排出量を上回ること)を実現しているとのこと。
これらにより得た収益の一部は、〈SANU CABIN〉50棟分に相当する7,500本の木を、東北・釜石地方の森林に植林する計画を進めています。将来的に、建設で排出するCO2を超えた、CO2吸収となる見込みで、脱炭素社会の実現にも貢献します。
SANU(サヌ)の環境問題への取り組み詳細
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000060549.html
SANU 2nd Homeでは、「Live with nature. / 自然と共に生きる。」をコンセプトに、人と自然の共生を目指しています。
都市人口が増加するなかで、自然との触れ合いを求める人々の気持ちは高まっており、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行によって、その動きがこれまで以上に大きくなっています。
初期費用はゼロ、月額制の会員登録をすることで、「都市から自然に繰り返し通い、生活を営む」新しいライフスタイルを実現した「SANU 2nd Home」は、このニーズに応えた新しいサブスクビジネスであり、ニューノーマル時代にふさわしいライフスタイルを提供する新たなサービスです。
これまで都市に住む人にとって、自然の中で暮らす体験は、一部の別荘所有者のみに限られていました。ホテルや民泊では、非日常的な体験を提供することはできても、自然との暮らしの感覚を提供することは難しいと考えました。「SANU 2nd Home」では、日常生活の延長で自然と触れ合うことで、自然を好きになり、自然を大切に思うようになる機会、そして、自然に対するポジティブなアクションを起こすきっかけを提供します。「SANU 2nd Home」を通して、人と自然が共生する社会の一端を担う存在になりたいと考えています。(SANU / 本間貴裕、福島 弦)
「SANU 2nd Home」公式サイト
http://2ndhome.sa-nu.com/
株式会社Sanu 公式サイト
https://sa-nu.com/
公式SNS
https://www.facebook.com/sanuofficial/
https://www.instagram.com/sanu_com/