20世紀後半に「ガイア理論」を提唱して一世を風靡したイギリスの科学者、ジェームズ・ラヴロック(James Lovelock 1919-)の最新刊『NOVACENE』の日本語訳版が、NHK出版から刊行されます(2020年4月30日)。
地球という惑星は生命と互いに影響し合うシステムであり、一つの生命体のようなものだー―というガイア理論を20世紀後半に提唱し、地球の捉え方にパラダイムチェンジを起こしたジェームズ・ラヴロック。
同書は、ラヴロックの100歳の誕生日にあわせて刊行されたもので、近い将来において、人間の知能を遥かに凌駕するAI(=超知能)が出現し、地球は人類を頂点とする時代から、人類と超知能が共存する新たな時代(=ノヴァセン 註.ラヴロックが新しい地質年代として名付けたもの)に移り変わることを予測する内容です。
奇しくも、人類と生態系、人類とテクノロジー、グローバル化のシステムそのものが見つめ直されている今、このタイミングでの刊行となりました。(en)
『ノヴァセン』
出版社:NHK出版
著者:ジェームズ・ラブロック(科学者)
監訳:藤原朝子(翻訳家)
訳:松島倫明(『WIRED』日本版編集長)
発売日:2020年4月30日
定価:本体1500円+税
判型:四六判上製
ページ数:184ページ
ISBN:978-4-14-081815-2
https://www.amazon.co.jp/dp/4140818158/
訳者『WIRED』日本版編集長 松島倫明氏のツイッターより(刊行日の更新)。
初の拙訳書、ガイア理論のラヴロックが放つアントロポセンの次の未来。解説の佐倉統さん @sakura_osamu 推薦の落合陽一さん @ochyai に感謝!コロナ禍での船出です!
生命は情報となり、地球[ガイア]が更新される:ジェームズ・ラヴロック『ノヴァセン』あとがき @wired_jp https://t.co/bpKZTGzRLG
— 松島 倫明|WIRED日本版編集長 (@matchan_jp) May 1, 2020