カフェの中にレーザーカッターやUVプリンターを併設して「デジタルものづくり」を楽しむ、クリエイティブコミュニティ「FabCafe(ファブカフェ)」が、2020年秋に名古屋にオープンします(株式会社ロフトワーク 2020年6月23日プレスリリース)。
第1号店(現在のFabCafe Tokyo)の内装デザインを成瀬・猪熊建築設計事務所が手がけ、渋谷からスタートした〈FabCafe〉は、今年6がに世界11拠点めとなる〈FabCafe Kuala Lumpur〉をマレーシア・クアラルンプールにオープンしています。
世界12拠点目、国内では4拠点目となる〈FabCafe Nagoya〉の内装デザインは、SUPPOSE DESIGN OFFICE(共同代表:谷尻誠、吉田愛)が担当。店舗が面する公園との一体感を生み出すデザインを目指し、岐阜県飛騨産の広葉樹材がふんだんに取り入れられる予定です。
製材や家具製作の過程で切り捨てられる広葉樹の端材、いわゆる「耳」の部分を、カウンターやソファベンチなどの家具に転用するほか、天井架構でも使用する予定です(木材コーディネーション・家具製作・家具製作ディレクション:飛騨の森でクマは踊る)。葉や実を落として豊かな土壌と森を育む、サステナブルな樹木とも言える広葉樹を、クリエイティブの力で活かすことに挑戦します。
〈FabCafe Nagoya〉の立地は、名古屋市・栄の久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)に、2020年秋にオープンする「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」の一角です[*]。公園と店舗が一体となった日本最大級のPark-PFI(公募設置管理制度)事業として、三井不動産が開発を進めているエリアであり、南北約1kmにわたる公園に、24棟の店舗施設を建設、飲食・物販あわせて約35店舗が出店する予定です。こちらの公園の設計は日建設計と大成建設が担当しています(三井不動産 2020年6月23日プレスリリースより)。(yam)
*2020年7月2日 三井不動産が正式名称「RAYARD Hisaya-odori Park(レイヤード ヒサヤオオドオリパーク)」を発表