2020年7月28日 初掲
7月30日 SUPPOSE DESIGN OFFICEらによるビジターセンターカフェ「VALLEY PARK STAND」情報と画像を追記[*]
渋谷の旧宮下公園を中心とする大規模再開発により、7月28日に新街区〈MIYASHITA PARK〉がオープンします。その4日後の8月1日(土)に、同パークの北側に、ホテル〈sequence MIYASHITA PARK(シークエンス ミヤシタ パーク)〉が開業します(株式会社ウェルカム 2020年7月28日プレスリリースほか)。
〈sequence MIYASHITA PARK〉は、三井不動産グループが展開する新たなホテルブランド「sequence」としての第一弾となります。公園・商業施設・宿泊施設が一体となった、ミクストユース型ホテルです。
ひとり静かな時間を過ごす使い方から、観光、仕事、パーティ、時に祝祭まで、利用者と都市の間で「その人らしい」選択肢を用意、それに寄り添う存在として、ホテルという場所の定義と意義を再設定しているのが〈sequence MIYASHITA PARK〉です。「SMART」「OPEN」「CULTURE」の3つをテーマに、利用者に自由な時間と過ごし方を提供。人や街との「やさしいつながり」をコンセプトに、ニューノーマル時代に適応した、ホテルの新たな滞在価値を提示します。
立地は〈MIYASHITA PARK〉の北側に建設されたホテル棟、4Fから18Fの計15フロアを占めます。4Fレセプション・ラウンジ、5Fレストラン、6-17F客室、18Fルーフトップレストラン&バーのそれぞれのインテリアを、複数の事務所が分担してデザインしています。
ホテルのレセプションは4Fにあり、屋上庭園となっている宮下公園に直結しています。ロビーラウンジ、そして併設のカフェ&バー「VALLEY PARK STAND」のインテリアデザインを、谷尻誠氏と吉田愛氏が共同代表を務めるSUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)が担当。空間植栽は「いい顔をしている」植物を取り扱う、小田康平氏が代表を務める叢(Qusamura / くさむら)が手がけています。
[*]7月30日 最新テキストと竣工後のカフェの写真9枚を追加(ウェルカム2020年7月29日プレスリリースより)
公園とシームレスにつながり、すべての方を迎えいれるようなオープンな空間の中に、ホテルのロビーラウンジとカフェ&バーが一体となって存在しています。随所に配された木製のカウンターやスツールの一部は、かつて宮下公園にあったケヤキをアップサイクルして制作されました。
エントランスフロア奥の植栽は、植物屋の叢(くさむら)が手掛け、ボーダーレス・ジェンダーレスの人が集まる渋谷という街の多様性を、個性の強い植物で表現しています。空間に寄り添うサウンドデザインはSOUND CoUTUREが担当。空間とそこで過ごす人々の居心地を考慮し、朝・昼・夕・夜と「音質」、「速度」、「音色」が変化する16時間の長編のサウンドデザインを制作しました。
街のシンボルであるスクランブル交差点のように、多種多様な価値観とカルチャーが交錯する渋谷〈sequence MIYASHITA PARK〉と、新しくなった渋谷区立宮下公園を結ぶ、公共性の高いロケーションにオープンする「VALLEY PARK STAND」は、朝昼はコーヒー&ペイストリーやピタサンドが気軽に楽しめるカフェとして、夜はクラフトスピリッツにこだわったロングカクテルをサーブするパークサイド・バーにスイッチ。渋谷という街を、架空の大きな公園 “VALLEY PARK”として捉え、ツーリストとローカルコミュニティをつなぐビジターセンターとしても機能。国際色豊かな渋谷カルチャーを、ストリートからボトムアップする場所を目指し、日々アップデイトを続けるダイバーシティ・渋谷の新しいエントランスとなります。
「VALLEY PARK STAND / ヴァリー パーク スタンド」
所在地:東京都渋谷区神宮前6-20-10 sequence MIYASHITA PARK 4F
営業時間: 7:30-23:00(L.O. 22:30)
※8月から当面の間は営業時間変更の場合あり(公式Instagramで随時発表)
席数:71-80 席(ビッグテーブル28席、窓側ソファ&スツール30席、ベンチ13席)
Instagram: https://www.instagram.com/valleyparkstand/
PRODUCE: WELCOME
SPACE DESIGN: SUPPOSE DESIGN OFFICE
SOUND DESIGN: SOUND CoUTURE
MUSIC SPEAKER: SONOS
SPECIAL THANKS: 柴田隆寛(Kichi)、三宅瑠人、出牛久美子、マツセケンイチ
「VALLEY PARK STAND」は、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」や、先ごろ表参道GYREのB1Fに移転した「CIBONE」のほか、GEORGE’S、TODAY’S SPECIALなどのライフスタイルショップを運営する、株式会社ウェルカムの新業態となるカフェ&バーです。同社は、公園と商業施設とが一体となったミクストユース型プロジェクトとして開業するホテル〈sequence MIYASHITA PARK〉全体のプロデュースを担当しています。
朝食ダイニングルームを兼ねた5Fのレストラン「Dōngxī Restaurant & Sakaba(ドンシー レストラン & サカバ)」もウェルカムの出店と運営です(2020年7月28日プレスリリースより)。
5Fフロアは、柳原照弘が代表を務めるTERUHIRO YANAGIHARA STUDIOがインテリアデザインを担当しています。
「Dōngxī Restaurant & Sakaba」は、“東と西のあいだ”をコンセプトに、古今東西の伝統料理や郷土料理を洗練された手法で磨きあげ、まだ“名前のない料理”とグローカルな食文化を東京から発信し、かつてシルクロードが東洋と西洋をつなぎ、地域や時代を超える価値を生み出したように、自分自身が新たなカテゴリーとなる創造的な食体験を提供することを目指すダイニングです。
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6F-17Fの客室は「Bunk」「Double、Twin」「Suite」の3タイプが用意され、Puddle(パドル)の加藤匡毅氏がインテリアデザインを担当。先ごろ【TECTURE MAG】でご紹介したオリジナルの真空管アンプ「#001 TOKYO」は、17Fのスイートルームのために制作されたものです。「感性にあふれた東京の部屋」をコンセプトに、家具や備品に本物の質を求めながら、シンプルで豊かな空間に仕上げられています。
ホテル最上階の18Fには、渋谷の街を一望できるルーフトップのレストラン&バー〈SOAK(ソーク)〉がオープン(運営・企画プロデュース:BAKERU)。内装デザインは建築集団noiz architects、アートをThe Chain Museumが担当しています。
エンターテイメントレストラン&バーとなるこちらの飲食店は、社名変更前の東京ピストル時代から、BAKERUのCCOを務める草彅洋平氏が企画およびプロデュースに携わっており、今後の店舗運営も含めて、BAKERUの社名変更後・第1号のプロジェクトとなります(BAKERU 2020年1月20
日プレスリリースより)。(en)
〈sequence MIYASHITA PARK(シークエンス ミヤシタ パーク)〉
所在地:東京都渋谷区神宮前6-20-10
設計・施工:竹中工務店
ホテルプロデュース:ウェルカム
ART:The Chain Museum
MUSIC SPEAKER:SONOS
SPECIAL THANKS:マツセケンイチ
公式ウェブサイト https://www.sequencehotels.com/miyashita-park/
客室データ参照元:三井不動産 2020年1月28日プレスリリースより