CULTURE

ビャルケ・インゲルス / BIGが手がけるトヨタの実証都市「Woven City」が裾野市にて着工

CULTURE2021.02.24

トヨタ自動車(以下、トヨタ)が、かねてより発表していた実証都市建設プロジェクト「Woven City(ウーブン・シティ)」の実現へ向け、富士山の東の麓、静岡県裾野市内の予定地で工事に着手しました。2021年2月23日に地鎮祭を執り行っています(トヨタ 2月23日プレスリリース

TOYOTA / トヨタ自動車「Woven City」地鎮祭の様子(2021/02/23)

「Woven City」地鎮祭の様子(2021年2月23日プレスリリースより)

このプロジェクトは、閉鎖したトヨタ系列の工場跡地を利用して、人々の暮らしを支える、あらゆるモノやサービスがつながる実証都市(コネクティッド・シティ)をゼロから建設するという壮大なもので、都市の設計を、デンマークの建築家、ビャルケ・インゲルス+ビャルケ・インゲルス・グループ(Bjarke Ingels Group: BIG)が担当します(トヨタ 2020年1月6日プレスリリース

昨年1月米国ラスベガスで開催された「CES 2020」において、豊田章男社長と、ビャルケ・インゲルス氏が、「Woven City」の概要を発表。スピーチ(プレゼンテーション)の内容は、動画とトヨタのウェブサイト上で公開されています。


#TOYOTA YouTube公式チャンネル「CES 2020 豊田章男からのメッセージ」(2020/01/16)

「CES 2020」におけるTOYOTAのスピーチの要点は以下の通りです。

・あらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」を静岡県裾野市に建設
・予定敷地面積:175エーカー(約70.8万m²)
・実際に人々が住み、働き、遊ぶ、日常の生活を送りながら、実証に参加する
・世界中の企業や研究者に参画を呼びかけ、CASE[*1
]
、AI(人工知能)、パーソナルモビリティ、ロボットなどの実証を行う
・トヨタの燃料電池技術を元に持続可能な未来のインフラをつくることも視野に入れている
・街の名称「Woven City(ウーブン・シティ)」
・建設に入る前にアイデアを実証する街をデジタル上にも対としてつくる
・2021年初頭より段階的に着工予定
*.CASEとは、Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字をとった造語(参照元:トヨタ公式ウェブサイト「CASE」)

スピーチ全文
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/31221882.html

1937年(昭和12)に創業したトヨタでは、自動車会社からモビリティカンパニーへの変革を目指しています。この大型プロジェクトでは、自動運転、パーソナルモビリティ、ロボット、AI技術など、さまざまな領域における最新の技術を、実際に人々が暮らすリアルな場で実証していきます。

TOYOTA / トヨタ自動車「Woven City」イメージ

TOYOTA「Woven City」イメージ(2020年1月6日プレスリリースより)

TOYOTA / トヨタ自動車「Woven City」イメージ

TOYOTA「Woven City」イメージ(2020年1月6日プレスリリースより)

TOYOTA / トヨタ自動車「Woven City」イメージ

TOYOTA「Woven City」イメージ(2020年1月6日プレスリリースより)

「Woven City」は、ヒト中心の街づくりを目指した実証プロジェクトです。
「CES 2020」でのプレゼンテーションに途中から登壇したビャルケ・インゲルス氏も説明していますが、「Woven City」では、1.自動運転モビリティ専用、2.歩行者専用、3.歩行者とパーソナルモビリティが共存する、この3本のルートが、網の目のように地上に織り込まれて展開します(プロジェクトのロゴデザインはこのネットワークを表現)。

なお、トヨタがモビリティカンパニーへの移行を宣言したのが、2018年に開催された「CES」であり、同時に発表されたのが、モビリティの新たな価値を提示した「e-Palette」でした。この街の地上を自動運転で走行します。


#TOYOTA YouTube公式チャンネル「実用化に向け進化したe-Paletteのオンライン発表会」(2020/12/24)

さらに地下には、モノの自動配達のネットワークが構築されるほか、水素燃料発電や雨水のろ過装置など、生活に必要なインフラが全て埋設される予定です。

TOYOTA / トヨタ自動車「Woven City」イメージ

TOYOTA「Woven City」イメージ(2020年1月6日プレスリリースより)

「Woven City」に建設される住宅は、ロボットを活用したスマートホームになります。人々の日々の生活を支援するAIロボットの実証が行われます。

TOYOTA / トヨタ自動車「Woven City」イメージ

TOYOTA「Woven City」イメージ(2020年1月6日プレスリリースより)

TOYOTA / トヨタ自動車「Woven City」イメージ

TOYOTA「Woven City」イメージ(2020年1月6日プレスリリースより)

先ずは360人程度の人口でスタートし、将来的には、トヨタの従業員を含む2,000人以上の住民が暮らせるようになる見込み。このスマートシティから、さまざまな社会的課題の解決に向けた発明をタイムリーに生み出せる環境づくりを目指していくとのこと。


#TOYOTA YouTube公式チャンネル「Woven Cityイメージビデオ(long ver)」(2020/01/07)

トヨタでは、本格始動したプロジェクト「Woven City」の公式サイトに加えて、Facebookアカウントも日英語版で開設。今後は、現地の様子やプロジェクトの進捗などをSNSを使って随時発信していくとのことです。(en)

「Woven City」公式Facebookページ
日本語版 https://www.facebook.com/WovenCity.JP
英語版 https://www.facebook.com/WovenCity.GL
「Woven City」公式ウェブサイト
https://www.woven-city.global/jp

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