本書のタイトルにある「美術検定」とは、美術の知識と知見を高め「みる力」を養うプログラムとして、4級から1級までの4レベルを設けた検定試験です(主催:一般社団法人美術検定協会 / 代表理事:井上智治[美術出版社取締役会長])。
2003年に美術出版社の主催で「第1回アートナビゲーター検定試験」を東京と大阪で実施したのに端を発し、2007年に「美術検定」としてスタート。昨年はオンライン試験を導入し、今年も同様に11月にオンラインでの試験実施を予定しています。
美術作品を知り、作家やその時代・社会を知ることで、作品に関する知識を高め、アートを「みる力」を養う、美術鑑賞のための検定試験です。
本書は、応用レベルとなる「美術検定」2級で問われる、西洋美術や日本美術の歴史をはじめ、現代美術や東洋美術、工芸・デザインなどの美術に関する幅広い知識と、美術鑑賞の場の役割や現状など美術を取りまく環境についての知識が網羅できる一冊となっています。
同検定試験において過去に出題された中から選出された問題が、ジャンルや時代のバランスを考慮して構成され、巻頭には、「タイプ別美術史ラーニング方法」や「美術史の流れを“ざくっと”マッピング!」などを掲載。学習ポイントをビジュアルでわかるように構成されています。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響で発令された、緊急事態宣言下の公共の美術館は、そのほとんどが臨時休館を余儀なくされましたが、東京都現代美術館や東京都美術館が、2021年6月1日より条件付きでの営業を再開すると発表しています。
受験に関係なく、アートおよび鑑賞への知見を広める一冊としていかがでしょうか。(en)
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:美術出版社
編集:「美術検定」実行委員会
価格:2000円+税
発売日:2021月5月28日(金)
ISBN:978-4568240849
詳細:https://bijutsu.press/books/4769/
「美術検定」公式ウェブサイト
https://www.bijutsukentei.com/