CULTURE

ツバメアーキテクツと竹中工務店が改修した「奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト」の宿泊施設ほかオープン

CULTURE2021.08.21

長野県塩尻市にある奈良井宿で、築年数約200年の伝統的建造物2棟を改修し、宿泊施設、飲食施設、ギャラリーなど6つの業態で構成された⼩規模複合施設へと再生するプロジェクトが進行中。宿泊施設「BYAKU Narai(ビャク ナライ)」など、そのうちいくつかの施設が2021年8月4日に開業しました。

奈良井宿は四方を山々に囲まれ、独特の歴史や文化を形づくってきた旧中山道の宿場町の1つ。約400年の歴史を誇ります[*1]

*1.詳細は奈良井宿観光協会サイトを参照
https://www.naraijuku.com/narai/

長野県塩原市奈良井宿

奈良井宿 鳥瞰(秋)

改修された2棟はともに旧中山道沿いで、酒蔵として休眠状態だった[旧杉の森酒造]の改修設計を⽵中⼯務店が、曲げ物職⼈の作業場を改修して民宿として使われていた[豊飯豊衣(ほいほい)]の改修設計をツバメアーキテクツが担当。それぞれ、〈歳吉屋(トシヨシヤ)〉と〈上原屋(ウエハラヤ)〉と名称も変わり、中に入る一部の施設が先ごろリニューアルオープンしたものです。施設名称はともに、もとの建物の屋号を引き継いでいます。

長野県塩原市奈良井宿

奈良井宿の街並み(秋)

サイトは、⽂化庁が管轄する重要伝統的建造物群保存地区[*2]に位置し、複数の古⺠家を利活⽤する「奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト」として進められてきたものです。人々の営みが代々継承されてきた歴史ある空間を生かし、地域独⾃の⽂化資源を活⽤したサービスを提供することを目指しています。(en)
*2.詳細は⽂化庁ウェブサイト参照
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/

長野県塩原市奈良井宿

奈良井宿の街並み

「奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト」概要

施設名称:歳吉屋(トシヨシヤ)、上原屋(ウエハラヤ)
事業主体:⼀般社団法⼈塩尻市森林公社、ソルトターミナル[*3]
企画プロデュース:47PLANNING
運営(杉の森酒造を除く):奈良井まちやど[*4]
*3.塩尻市森林公社と⽵中⼯務店[*5]が出資して2020年4月に設⽴
*4.47PLANNINGが設⽴したグループ会社
*5.⽵中⼯務店は塩尻市と森林グランドサイクルの創出に向けた地域連携協定を2020年1月に締結
https://www.takenaka.co.jp/news/2020/01/02/

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

改修前の旧杉の森酒造 外観

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

歳吉屋(旧杉の森酒造)外観

〈歳吉屋〉施設概要
⽤途:ホテル、レストラン、バー、温浴施設、酒蔵
所在地:⻑野県塩尻市奈良井551(Google Map
敷地⾯積:歳吉屋 1,768.15m²
改修設計:⽵中⼯務店
施工
:北信⼟建

〈上原屋〉施設概要
⽤途:ホテル、ギャラリー
所在地:⻑野県塩尻市奈良井607(Google Map
敷地⾯積:上原屋 260.1m²
改修設計:ツバメアーキテクツ一級建築士事務所(山道拓人、千葉元生、西川日満里)
施⼯:野⽥建設

2棟から成る⼩規模複合施設に入る6つの業態は以下の通り。

1.宿泊施設「BYAKU Narai(ビャク ナライ)」
2.レストラン「嵓 kura(クラ)」
3.酒蔵「suginomori brewery(スギノモリ ブリュワリー)」
4.ギャラリー「hoihoi(ホイホイ)」
5.バー「TASTING BAR suginomori(テイスティング バー スギノモリ)」
6.混浴施設「山泉 SAN-SEN(サンセン)」


1.「BYAKU Narai」

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

宿泊施設「BYAKU Narai」ロゴマーク

用途:宿泊施設(上原屋、歳吉屋)
所在地:上原屋、歳吉屋
構成:全12室(上原屋8+歳吉屋4)
開業日:2021年8月4日(水)

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

宿泊施設「BYAKU Narai」歳吉屋 客室「百四」

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

宿泊施設「BYAKU Narai」歳吉屋 客室「百五」

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

宿泊施設「BYAKU Narai」歳吉屋 客室「百二」

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

宿泊施設「BYAKU Narai」上原屋 客室「百十」イメージ

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

宿泊施設「BYAKU Narai」上原屋 客室「百九」イメージ

宿泊施設「BYAKU Narai」概要
47PLANNINGが⼿がける新ホテルブランド「BYAKU」の1号店。「BYAKU」とは、地域に眠る百の体験を届け、百年前の建築を未来に遺す宿を目指したネーミング。ロゴマークも、漢字の「宿」をモチーフにデザインされた。
「BYAKU」のブランド開発およびクリエイティブディレクションは、47PLANNINGの社外取締役である太⼑川英輔⽒が率いるNOSIGNERが担当。

公式ウェブサイト
https://byaku.site


2.「嵓 kura」

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

用途:レストラン
所在地:歳吉屋
開業日:2021年8月4日(水)

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

レストラン「嵓 kura」メインホール内観

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

レストラン「嵓 kura」メニュー(イメージ)

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

レストラン「嵓 kura」対⾯式カウンター内観イメージ

「嵓 kura」概要
日本のどこかで数日だけオープンするプレミアムな野外レストラン[DINING OUT(ダイニングアウト)]を主宰するONESTORY(代表取締役 大類知樹 / Webサイト)が総合プロデュース。メニュー開発監修は、2019年「世界のベストレストラン50」で11位(日本勢のトップ)選出された、東京・外苑前のレストラン「傳」の⻑谷川在佑氏が手がける。
奈良井宿の気候・風土が育んだ食材を用いて、地域に受け継がれてきた生活文化に現代的解釈を加えながら、新たな食体験を、かつて酒造りの主たる作業が⾏われていた空間にて供する。
「BYAKU Narai」宿泊者には朝食と夕食付きのプランを用意。ランチの一般営業は2021年秋に開始予定。


3.「suginomori brewery」

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

suginomori brewery(スギノモリ・ブリュワリー)ロゴマーク

用途:酒蔵
所在地:歳吉屋
運営:杉の森酒造

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

改修前の杉の森酒造 内観

酒蔵「suginomori brewery」概要
かつては木曽五大名酒と呼ばれ、街のシンボルでもあった1793年創業の杉の森酒造の事業をKiraku[*6]が継承。松本酒造(京都市伏見区)の杜氏・松本日出彦氏を招聘し、同氏監修のもと、標高約1,000mの山から引かれる天然水と地産の米からつくる新日本酒ブランド「narai(ナライ)」を立ち上げる。「見せる酒蔵」として酒づくりを行う。
*6.高級古民家宿泊施設[季楽 飫肥]や、京町家を宿泊施設にコンバージョンした[Nazuna(ナズナ)]などを展開する情報通信企業(本社:京都市東山区、2017年設立)

公式ウェブサイト
https://www.narai.jp

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

見せる酒蔵「suginomori brewery」とレストランの位置関係イメージパース


4.「hoihoi」

用途:ギャラリー
所在地:上原屋
開業日:2021年8月4日(水)


5.「TASTING BAR suginomori」

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

「TASTING BAR suginomori」ロゴマーク

用途:バー
所在地:上原屋
開業予定:2021年秋
概要:「嵓 kura(クラ)」に隣接。「suginomori brewery」のテイスティングバー。

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

「TASTING BAR suginomori」内観イメージ


6.「山泉 SAN-SEN」

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

温浴施設「⼭泉 SAN-SEN」ロゴマーク

用途:温浴施設
所在地:上原屋
開業予定:2021年秋(日帰り入浴営業開始予定)

奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト

温浴施設「⼭泉 SAN-SEN」イメージ

竹中工務店プレスリリース(2021年8月4日)
https://www.takenaka.co.jp/news/2021/08/01/

47PLANNINGプレスリリース(2021年8月4日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000076428.html

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