東京・日本橋兜町の近代建築の1Fに、チョコレート&アイスクリームショップ・teal(ティール)が誕生しました。
「アダプティブリユース」建築としても注目されます。
店舗の立地は、昭和初期の名建築の1つ、横河工務所の設計で1928年(昭和3)に完成した日証館の1Fの角地。西側に証券界の守り神とされる兜神社があり、ビルの北側は神田川の上を走る首都高速に接しています。
かつてこの地には、辰野金吾が設計した、実業家・渋沢栄一(1840-1931)の自邸が建っていたとのこと。
同エリアでは、日証館の中に本社を構える平和不動産が「日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト」を推進しています。
店舗の徒歩圏内には、本誌で取り上げたこともある、ホテル併設の複合文化施設〈K5〉が2020年2月に開業。さらに2021年8月には、ビルのエントランスの吹き抜け空間に、パラノマティクス(Panoramatiks)の齋藤精⼀氏とnoiz(ノイズ / パートナー:豊田啓介氏、蔡佳萱氏、酒井康介氏)が共同で設計・デザインした巨大LEDディスプレイ「The HEART」が設置された〈KABUTO ONE〉も竣工。どちらも平和不動産が手がけたプロジェクトです。
チョコレート&アイスクリームショップ[teal]は、同店舗の近くにパティスリー[ease]を構える大山恵介氏と、赤坂の[パスカル・ル・ガック]でシェフパティシエを務めていた眞砂翔平氏がタッグを組み、easeの姉妹店として、双方の個性を活かした唯一無二の店づくりを行っていく予定です。
店名の「teal(ティール)」は、青緑の意。江戸期より水の都だった兜町の歴史性にちなんで、水のイメージと、水鳥の鴨(カモ)の羽の色から取られました。
鴨は、古代エジプトでは神聖な動物とされ、「深い智慧」と「財産」をあらわすモチーフとして、古くは壁画などにも描かれていたとのこと。財産を日本橋兜町に運んでくるようにと、tealの軒先のサインや、パッケージなど、各所にデザインされ、シンボルマークにもなっています。
店舗は、かつてオフィスが入っていた空間を、スケルトンに戻した状態を生かして改装リノベーション。イートイン併設の路面店として、11月12日にグランドオープン。10月28日よりプレオープン期間に入っています。
所在地:東京都中央区日本橋兜町1-10 日証館1階(Google Map)
営業時間:11:00-18:00
定休日:水曜
シェフパティシエ&ショコラティエ:眞砂翔平
シェフパティシエ:大山恵介
運営:イートクリエーター
プレオープン:2021年10月28日(木)〜11月11日(木)
グランドオープン:11月12日(金)
teal(ティール)公式インスタグラム
https://www.instagram.com/teal_tokyo/
イートクリエイター プレスリリース(シェフパティシエ&ショコラティエのプロフィール詳細)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000057219.html