CULTURE

〈キャプション by Hyatt〉が日本進出

2024年大阪 なんば、2025年に東京 日本橋兜町に開業予定

CULTURE2022.01.30

ハイアットのセレクトサービス型のライフスタイルホテル「Caption by Hyatt(キャプション バイ ハイアット)」が、2024年に大阪、2025年に東京・日本橋兜町にそれぞれ開業予定であることが、ハイアット ホテルズ コーポレーションほか関係各社より発表されました。

ホテルの名称は、それぞれ、〈キャプション by Hyatt なんば 大阪〉と〈キャプション by Hyatt 兜町 東京〉に決定。2024年の大阪での開業が「キャプション by Hyatt」として日本初進出となります。
なお、ハイアットでは、シカゴ時間1月19日に「アジアパシフィックにおけるブランド拡張計画」を発表。アジアで最初の「Caption by Hyatt」として、中国・上海(中山公園ビジネスエリア)を選び、2022年に開業予定であるとのこと。

「キャプション by Hyatt」とは

「キャプション by Hyatt」は、ハイアットが2019年に発表した新しいブランドです。
ライフスタイルホテルの個性と、セレクトサービスホテルの長所であるフレキシブルなスタイルを融合させた、新しいサービス形態で、宿泊・利用者に快適な空間を提供することを目指しています。

「キャプション by Hyatt」について
「キャプション by Hyatt」は、いわゆる普通のホテルではありません。それぞれの「キャプション by Hyatt」に集まる人が創り上げる——すなわち、ホテルが真のコミュニティーとなるようにデザインされています。

Caption by Hyatt(キャプション バイ ハイアット)

〈キャプション by Hyatt〉における「Talk Shop」イメージ

それぞれの「キャプションby Hyatt」は、積極的に、地元で雇い、地元で買い、地元を活性化します。各ホテルの中心部には「トークショップ」があり、そこは、宿泊・利用者が、1日を通して、飲食を楽しんだり、仕事をしたり、友達と遊んだり、ただ寛いだりできるスポットになっています。
さらに、例えばオープンマイクの夜でも、ポップアップアートのインスタレーションでも、館内のスペースはそれぞれのデスティネーションとそのコミュニティーを反映した設定がなされます。「キャプション by Hyatt」のホテルやリゾートは、ユーザーに「あなたができること、あなたになることができる場所」を提供します。

上記の「キャプションby Hyatt」ブランドコンセプトに基づき、主に都市部で開発される同ホテルには、いわゆる「ロビー」はありません。代わりに設けられた「トークショップ(Talk Shop)」が設けられます。
このスペースは、飲食を提供するソーシャルスペースであり、同時に、旅行者と開業地周辺の人々との交流の場となり、地域の生活と文化とつながり、コミュニティーを創出を促すスペースとして機能することを狙いとしています。
「その場所にあるホテルから、その場所そのものであるホテル」として、旅行や日常生活の中に「本物のつながり」と「自己表現」を求める、意識の高いユーザーのニーズに応える、それが「キャプション by Hyatt」です。

開業にあたり、ハイアット ホテルズ側では、大阪ではサンケイビルとフランチャイズ契約を、東京では平和不動産とホテル運営受委託契約を、ハイアットの関連会社との間にそれぞれ締結。2社もそれぞれプレスリリースを発表しています。

〈キャプション by Hyatt なんば 大阪〉施設概要

キャプション by Hyatt なんば 大阪

〈キャプション by Hyatt なんば 大阪〉内観イメージ

名称:キャプション by Hyatt なんば 大阪
計画地:大阪市中央区日本橋2丁目7番5号
敷地面積:958.72m²
延床面積:5,748.75m²
建物構造:鉄骨造
階数:地上11階
建物用途:ホテル・レストラン
館内施設:料飲施設、ジム
客室数:167室
設計:久米設計
施工:未定
竣工(予定):2023年9月
開業(予定):2024年前半
経営・運営:サンケイビル

〈キャプション by Hyatt なんば 大阪〉エリアマップ

〈キャプション by Hyatt なんば 大阪〉エリアマップ


〈キャプション by Hyatt 兜町 東京〉施設概要

〈キャプション by Hyatt 兜町 東京〉は、1947年(昭和22年)設立で日本橋兜町に本社を構える平和不動産が地元エリアで推進する、マイクロ再開発「日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト」の一環で、同社が2020年4月に策定した新中期経営計画「Challenge&Progress」において「兜町12プロジェクト(旧プロジェクトX)」にあたり、一棟建てでのホテル開発計画となります。

「日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト」では、最初の起点として、REVITALIZE(再活性)を基幹コンセプトに、1923年(大正12)竣工の旧銀行の建物を改修した〈K5〉が2020年2月にオープン。以降も建物をリノベーションした各種商業店舗を開店させています。


#平和不動産 YouTubeチャンネル テレビCM「兜町が、動き出す」(2021/01/12)

昨夏には、山種不動産、ちばぎん証券の3社共同開発事業の大規模複合用途ビル〈KABUTO ONE〉が竣工。通りからも見えるアトリウムには、世界最大級のキューブ型大型LEDディスプレイ「The HEART」が4面・4分割で回転、昼夜可動中です。

〈K5〉ではCKR(Claesson Koivisto Rune)がデザインを手掛け、「The HEART」ではパラノマティクスの齋藤精一氏とnoiz(ノイズ)がタッグを組んで話題に。「人が集い、投資と成長が生まれる街づくり」を街づくりのコンセプトとして掲げる平和不動産が開発を担う、〈キャプション by Hyatt 兜町 東京〉では、客室を含むホテル全体のインテリアデザインを、オーストラリア・メルボルンを拠点とする、建築・インテリアデザイン事務所・Mitchell & Eades(ミッチェル アンド イーズ)が担当します。

Mitchell & Eades(ミッチェル アンド イーズ)

左:ヘイリー・ミッチェル(Hayley Mitchell)氏とサマンサ・イーズ(Samantha Eades)氏

Caption by Hyatt(キャプション バイ ハイアット)

Mitchell & Eades(ミッチェルアンドイーズ)プロジェクト事例
左上から時計周りに:Six Senses Fort Barwara(インド ラージャスターン州)、Tokyo Lima(香港)、Sydney Olympic Park(シドニー)、Lana at Hinchcliff House(シドニー)

ミッチェル アンド イーズは、ヘイリー・ミッチェル(Hayley Mitchell)とサマンサ・イーズ(Samantha Eades)が共同代表(ディレクター)を務め、メルボルンをはじめ、世界各地で一流ホテルブランドなどのデザインを手がけています。なお、今回のプロジェクトが日本での初めての作品となります。

名称:キャプション by Hyatt 兜町 東京
プロジェクト名:(仮称)兜町12プロジェクト
計画地:東京都中央区日本橋兜町12番地
敷地面積:約1,093m²
延床面積:約10,000m²
階数:地上12階、地下1階、塔屋1階
館内施設:料飲施設、ジム、会議室
客室数(予定):200室
インテリアデザイン:Mitchell & Eades(ミッチェルアンドイーズ社 / オーストラリア)
設計:未発表
施工:未発表
開業(予定):2025年
経営:平和不動産
運営:ハイアット

〈キャプション by Hyatt 兜町 東京〉エリアマップ

〈キャプション by Hyatt 兜町 東京〉エリアマップ

※上記は2022年1月27日発表現時点での計画に基づく内容につき、今後変更の可能性あり

各社プレスリリース(2022年1月19日-27日)

Hyatt ニュースリリース
アジアパシフィックのブランド拡張計画(2022年1月19日)
https://newsroom.hyatt.com/news-releases?item=124195

ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000008031.html

サンケイビル
https://www.sankeibldg.co.jp/files/2022/220127_Caption.pdf

平和不動産
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000024148.html

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