CULTURE

チームラボ最大規模のミュージアムが北京にオープン

1万平米、高さ11メートルの大空間で新作を含む大規模作品群を展開する〈teamLab Massless Beijing〉

CULTURE2023.01.07

アート集団・チームラボの過去最大規模となる、没入型の常設ミュージアム〈teamLab Massless Beijing(チームラボマスレス 北京)〉が、中国・北京に2022年12月24日オープンしました。

サイトは、紫禁城の東側に位置する[朝陽大悦城(朝陽ジョイシティ / Chaoyang Joy City)]。日本のアパレルや飲食店も出店している巨大ショッピングモールの最上階です。
床面積10,000m²、天井高約11メートルの大空間を活かし、これまでの常識的な物質の概念を超えた作品群に、身体ごと没入する体験を創出しています。待望の新作が複数披露されるのも見どころ。

チームラボマスレス 北京 2022会場風景

チームラボ〈Trails of Life – Transcending Space in All Directions〉©チームラボ

世界初公開となる新作〈Trails of Life – Transcending Space in All Directions〉は、「生命の軌跡」の意。人々の存在によって描かれ始めるという作品です。
来場者が空間に足を踏み入れると、作品空間が動き始めます。壁、床、天井の境界面がなくなった空間を、来場者は作品世界と一体となってダイナミックに移動していきます。それまで人々がいた場所にはその痕跡が残り、その痕跡は1本の長い軌跡の線となって残っていくことで作品が描かれていきます。

チームラボマスレス 北京 2022会場風景

チームラボ〈Trails of Life – Transcending Space in All Directions〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022会場風景

チームラボ〈Trails of Life – Transcending Space in All Directions〉©チームラボ

〈EN TEA HOUSE – 太虚境〉では、無数の光と闇の球体群が空間を埋め尽くす作品〈質量のない太陽と闇の球体〉の空間で、茶を飲む体験を提供しています。

チームラボマスレス 北京 2022会場風景

チームラボ〈質量のない太陽と闇の球体〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022会場風景

チームラボ〈質量のない太陽と闇の球体〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022会場風景

〈質量のない太陽と闇の球体〉の作品空間の中で茶を味わう作品〈共鳴する茶 – 動的平衡色〉

一服の茶を点てると、茶は光を灯し、茶を飲もうとして持ち上げると、茶が強く輝き、周辺の球体群に次々と呼応していきます。球体群は、空間上にはっきりと知覚されるにも関わらず、物質的な境界面はなく、身体では知覚できません。存在とは何かを問う作品です。

チームラボマスレス 北京 2022会場風景

​​​チームラボ〈共鳴する茶 – 動的平衡色〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022会場風景

​​​チームラボ〈共鳴する茶 – 動的平衡色〉©チームラボ

また、それぞれの茶は異なるリズムで明滅していますが、やがて近くの茶同士が引き込み現象を起こし、光のリズムが揃っていきます。さらにこの茶は、チームラボによる新しい概念の色で光っているとのこと。茶の光の色は、遠くから見た時は、全く変化せず同じ色であり続けますが、凝視して見ると、常に変化し続けていることから、時間の概念が生まれます。

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈流れの中に立つ時、渦が生まれる〉©チームラボ

来場者が移動中の通路の坂道にある〈流れの中に立つ時、渦が生まれる〉も、今回が初公開となる新作です。

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈流れの中に立つ時、渦が生まれる〉©チームラボ

人々が坂を流れ落ちる水の流れに逆らって登る時、その後ろに渦が生まれていきます。渦は、渦の外部から内部へ、そして内部から外部へと流れ続ける水によってつくられ、その水の流れのエネルギーによって構造が維持され続けています。
渦と同じように、生命もまた、外部からのエネルギーや物質を取り込み、外に出し、その流れの中で、構造を維持していることを表現した作品です。

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈Autonomous Abstraction, 宇宙から自分の存在まで連続する現象〉©チームラボ

〈Autonomous Abstraction, 宇宙から自分の存在まで連続する現象〉は自律抽象画。それぞれ異なるリズムで明滅しながら色を変え、音を響かせる無数の点からなる作品です。

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈Autonomous Abstraction, 宇宙から自分の存在まで連続する現象〉©チームラボ

近い点同士は、引き込み現象を起こし、明滅のリズムと色が近づいていきます。人々が点に触れると、点の色と明滅のリズムが変化しバラバラになりますが、近い点同士は再び引き込み現象を起こしていきます。引き込み現象とは、壁にかかった2つの振り子時計の振り子が、だんだん揃っていったり、1本の木にたくさんホタルが集まると、同じタイミングで点滅がはじまり、大きな光を作り出したりするように、異なるリズムが互いに影響を受けて揃っていくことです。

チームラボマスレス 北京 2022

​チームラボ〈質量のない雲、彫刻と生命の間〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022

​チームラボ〈質量のない雲、彫刻と生命の間〉©チームラボ

このほかにも、特異な環境を創ることで、巨大な白い塊が質量の概念を超越して空間の中ほどを漂う〈質量のない雲、彫刻と生命の間〉や、新しい色の概念を模索する〈呼応する小宇宙 – 固形化された光の色〉など、圧倒的な没入体験を提供する作品空間が展開されます。

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈​​呼応する小宇宙 – 固形化された光の色〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈Floating in the Falling Universe of Flowers〉©️チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈The Infinite Crystal Universe〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈世界はこんなにもやさしく、うつくしい〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈交差する永遠の中で連続する生と死〉©️チームラボ

空間に浮かび上がる無数の光と闇の球体、生命のように空間を漂い続ける巨大な雲、無限に広がる光の点の彫刻群——。チームラボマスレスは、作品の存在の輪郭を、物質的な境界面から超越させて連続的で曖昧なものへと考え直します。

人間の表現は、デジタルによって物質から解放され、自由になりました。人間の創造はこれまでの常識的な物質の概念を超えていくでしょう。チームラボマスレスでは、作品の存在の輪郭から物質的な境界面は消え、存在の輪郭は連続的で曖昧なものになります。それによって、身体と作品との境界が曖昧になり、身体はより自由になります。物質の概念を超越し、人々は、作品に身体ごと没入し、身体で認識し、他者と共に作品の一部となって、自分と世界との連続的な境界のない体験を模索します。(チームラボ プレスリリースより)

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈鼓動する大地〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈我々の中にある火花〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈増殖する無量の生命 – A Whole Year per Year〉©チームラボ

チームラボマスレス 北京 2022

チームラボ〈花と人の森、埋もれ失いそして生まれる〉©チームラボ


#teamLab YouTube「teamLab Massless Beijing Highlight Video(チームラボマスレス 北京 ハイライト動画)」(2022/12/23)

teamLab Massless Beijing(チームラボマスレス 北京)

所在地:中国, 北京市朝阳区朝阳北路101号 Chaoyang Joy City 10F(Google Map
#teamLabMassless

詳細
https://www.teamlab.art/jp/e/masslessbeijing/

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン TECTURE NEWS LETTER

今すぐ登録!▶

チームラボ 取材記事 ※お台場の〈チームラボボーダレス〉は虎ノ門への移転準備に伴い閉場

FEATURE2021.04.01

Special report: Art meets Sauna - teamLab★Reconnect

【内覧会Report】チームラボが創造するアートとサウナの新しい体験「TikTok チームラボリコネクト」
FEATURE2020.09.03

Exhibition: MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless

境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する
CULTURE2022.08.25

〈チームラボボーダレス〉がお台場から虎ノ門・麻布台に移転

アマン、ジャヌなどが開業する新街区の地下空間に2023年オープン【記者発表会レポート】

チームラボ TOPICS

BUSINESS2022.04.14

TOTO公式ウェブサイトがフルリニューアル

チームラボが戦略立案・企画・再構築・デザインなどを担当
CULTURE2021.03.23

チームラボが京都にアートミュージアムほか複合施設を計画

公募による契約候補事業者に選定
COMPETITION & EVENT2022.02.02

「チームラボ 偕楽園 光の祭 2022」

梅の名所がインタラクティブな光のアート空間に
COMPETITION & EVENT2022.08.15

夜の植物園が光のアート空間に

大阪・長居植物園に「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」がオープン
CULTURE2022.08.25

〈チームラボボーダレス〉がお台場から虎ノ門・麻布台に移転

アマン、ジャヌなどが開業する新街区の地下空間に2023年オープン【記者発表会レポート】
COMPETITION & EVENT2022.11.12

チームラボとブルガリのインタラクティブアート

「ブルガリ セルペンティ スパークル 2022」11/11公開

チームラボ 海外プロジェクト

CULTURE2020.08.25

オランダ・ユトレヒトにチームラボが進出

オープン予定のデジタルアート施設〈Nowhere〉に作品を常設
CULTURE2022.01.08

上海の地下鉄駅構内にチームラボ作品が登場!

全長112メートルのパブリックアート〈Gold Waves〉が12/30より常設
CULTURE2022.06.24

チームラボがアブダビ・サディヤット島に進出!

〈teamLab Phenomena Abu Dhabi〉2024年竣工予定
  • TOP
  • CULTURE
  • ART
  • チームラボ最大規模のミュージアム〈teamLab Massless Beijing〉が北京にオープン、1万平米、高さ11メートルの大空間で新作を含む大規模作品群を展開
【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン
お問い合わせ