CULTURE

橋を空間化しさまざまな活動を受容する木造回廊

集成材の門型フレームと樹木のような鉄骨柱が支える〈康県の新ヘリンボーン橋〉

CULTURE2024.04.04
〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

中国の康県(こう-けん)に位置する〈康県の新ヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉は、河川が合流する地点に架かる橋を、新たに建物を設けた回廊橋へと改修したプロジェクトです。

橋の上の建物は、グルーラム集成材による家型のフレームと、三叉路の中央部に配されたツリー型の鉄骨柱と湾曲した鉄骨梁で構成されています。また、カラーガラスの天窓や照明計画により、印象的な空間と地域に新たなランドマークをもたらしています。

地域に新たな橋ができたことから、主な通行用途となっていた歩行と自転車やスクーターの低速通行に特化した橋へと改修しつつ、一時的な市場やイベントスペースとしても使用できるよう、中国の建築事務所 3andwich Designが設計しました。

(以下、3andwich Designから提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

Bird’s-eye view of the area before the update © 三文建筑3andwich Design

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

地域の課題に向き合う三叉路橋の建築化

甘粛省(かんしゅく-しょう)隴南市(ろうなん-し)に位置する康県は、甘粛省、四川省、陝西省の接点にあり、人口は約20万人の県である。古くから西南部と西北部を結ぶ交通の要衝であり、かつては歴史ある交易路である茶馬街道(ちゃばこどう)の一部でもあった。

プロジェクトの敷地は康県の中心部に位置し、県庁や市営広場から約200m離れている。燕子河と三官河の2つの河川がここで合流し南へ流れている。河川の合流地点には三叉路の橋があり、地元では「ヘリンボーン橋」と呼ばれている。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

橋の北側には商業通り(濱河路)、西側には幼稚園、東側には住宅街がある。商業街の北端にある水上マーケットは、三官河に架かる仮設の建物であり、地元の人々が朝食を好んで食べる場所となっている。濱河路の西側には、県内で最も重要な商業通りである人民東路の流れをくむ商店が並んでいるが、規模は小さい。

さらに、三官河の東側と燕子河の南側にも商業施設が点在しており、これらが一体となって地域の商業基盤を形成しているが、歩行者と車の往来の混在、商業活動の点在、接続性の欠如、建物の老朽化など、問題もはっきりしている。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

市場としても利用できる、歩行者と低速通行のための橋

リニューアル前のヘリンボーン橋は、全長117m、幅9mの車道と両側に1.5mの歩道からなる全幅12mの交通橋であり、2003年に完成し、延河橋とも呼ばれていた。

ヘリンボーン橋は3つの川と6つの堤防を結び、商業街や広場、幼稚園などの公共スペースを結んでいる。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

しかし、県内の川沿いに新たな橋が建設されたことで、ヘリンボーン橋の車両通行機能は著しく低下し、代わりに歩行者や低速通行が混在していた。

この状況を踏まえ、所有者はこの橋を歩行者と低速通行に優しい橋に改造・改良したいと考えた。新しいヘリンボーン橋は通行機能に加え、商業通りと接続し、朝夕にはマーケットとしても利用できること、さらに康県の新たなランドマークや名刺代わりとなるような、象徴的でコミュニケーション力をもつ必要があった。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

Perspective of market in the bridge © 三文建筑3andwich Design

通行だけでなく休息、市場、レクリエーションスペースとしても使える屋根付き橋

検討の結果、建築家はヘリンボーン橋を回廊橋へと改造することを決定した。デザインのインスピレーションは、康県にある古代の回廊橋「龍鳳橋 」から得た。文化遺産である龍鳳橋は、かつて茶馬街道の屋根付き橋であり、西域の交通拠点としての康県の歴史を物語っている。

同時に、回廊橋の形状は、交通機能と非交通機能の共存という理論にも合致しており、新しいヘリンボーン橋のアイデンティティの位置づけとも一致している。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

龍鳳橋 © He Wei

新しい回廊橋には、元の橋の主要構造を残しつつ、橋のデッキに新たに建物を加えた。レイアウトは元の橋を踏襲しつつ、建物は幅9m、屋根は最高高さ7.2m、軒高3.2mはとすることで消防車の通行を確保した切妻形状となっている。

回廊橋の中央部分は普段は通行のためのものであり、一時的なマーケットやレジャー、パフォーマンス会場としても利用できる。回廊橋の外側とフレームの間には座席が設置されており、人々が休憩できるようになっている。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

Axonometric © 三文建筑3andwich Design

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

Axonometric explosion © 三文建筑3andwich Design

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

元の橋の歩道と白い大理石の手すりはそのまま残されている。これは歴史的な記憶であるだけでなく、歩行者が回廊橋の内部に入らず、橋を素早く渡ることを選択できるようになっている。橋のデッキは再舗装され、オリジナルの交通標識にはコーティングを施すことで芸術的に生まれ変わった。

いくつかのディテールでは、新しいヘリンボーン橋は龍鳳橋を参考にしている。例えば、回廊橋の入り口のデザインは、龍鳳橋における内側が狭く外側が広い形状を採用し、人々に対する歓迎のジェスチャーを与えた。天井部分の梁とパネルの関係において、素材と色を意図的に区別することで、龍鳳橋の天井のように、橋をよりリズミカルなものとしている。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

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集成材の門型フレームとツリー型の鉄骨柱による三又の構造

回廊橋本体は木造構造で構成されており、木材消費量は約160m²、炭素隔離総量は約144トンである。主構造は勾配屋根の門型フレームとし、両側の柱には斜めにブレース材を配した。グルーラム集成材を採用したフレームは、6つの構造材を連結し構成されている。

同時に、柱のボリュームを薄く見せるため、各柱の両側には厚さ50mmのレッドシダー合板を留め付けた。これは施工レベルを高めるだけでなく、排水や照明設備のためのスペースを確保し、主構造に適切な保護を与えている。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

Diagram of wooden unit construction © 三文建筑3andwich Design

回廊橋は3つの棟に分かれ、中央の収束点にて大きな空間を形成している。中央部では門型フレームは片側構造となり、中央に位置するツリー型の鉄骨柱とともに、内側に湾曲した三角形の鉄骨梁を支えている。ツリー型の構造柱は橋内部の視覚的な中心点でもあり、3方向から見ることができ、人々を中央に向かって引き寄せていく。

屋根はガルバリウム鋼板で覆われており、伝統的な瓦の質感に呼応しながら、建物をより現代的なものとしている。 また、雨水が流れ出し歩行者の移動に影響を与えないよう、軒上には同じ素材を採用した遮水壁を設けた。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

カラーガラスの天窓と、外観と空間に多様さを加える箱型スペース

屋根の棟に設けられた天窓には、赤から青へと変化するカラーガラスがはめ込まれており、内部に差し込む光に幻想的な雰囲気を添えている。棟の主梁の代わりに両側に副梁を配置することで、天窓をよりクリアに見せている。

回廊橋のファサードにはいくつかの独立した小部屋があり、それぞれ形や窓の向きも異なっている。水上マーケットを向いている部屋もあれば、川の中の岩場を向いている部屋もある。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

これらの小部屋は、ファインダー・フレームとしての役割を果たすと同時に、独立した休憩・活動スペースにもなっており、その後の運営にさまざまな可能性を与えている。

また小部屋のガラス部分には、天窓と呼応した色付きのフィルムが貼られている。小部屋が外観に表れることで、回廊橋の一定のリズムを崩し、空間に変化と楽しさを与えている。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

さまざまな行動に対応し、夜には橋を印象的に照らし出す照明デザイン

橋に設けられた夜間照明は、通路としてだけでなく、一時的なマーケットやイベント時にも機能する。そのため、より重層的な照明デザインとなっており、「歩行」「休息」「取引」「鑑賞」という4つの行動に対する照明環境要件も考慮している。

中央のダウンライトは路面を照らし、橋の上部にわずかに光を与えて視覚を上方に誘導し、勾配屋根はより強い光により構造物のリズムを高めている。橋の外観では、柱は通路からこぼれる光で照らされ、屋根は照らされず、色のついた天窓は内照を使って橋の下部の明るさと呼応する。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

康県は、中国西部の多くの県を代表する都市である。過去30年の発展を経て、この都市の景観は決して古くはないが、特徴や知名度、経験が不足している。外部の人々、特に若い人々を惹きつける要素も欠けている。

このプロジェクトは、元の交通橋の改修という所有者の要求を十分に満たし、地域の歩行品質を向上させ、都市の活力と商業価値を高めた。木造建築や屋根付き橋の形式は、人々に地域の歴史の記憶をもたらす。新しい橋は、住民のために新たな屋外公共空間をつくり出すとともに、この小さな県に新たなランドマークをもたらした。

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

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〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

© Jin Weiqi

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

Site plan © 三文建筑3andwich Design

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

Plan © 三文建筑3andwich Design

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

South elevation © 三文建筑3andwich Design

〈康県の新しいヘリンボーン橋(New Herringbone Bridge in Kang County)〉3andwich Design

Section perspective © 三文建筑3andwich Design

以下、3andwich Designのリリース(英文)です。

A New Corridor Bridge in Service of the Era
New Herringbone Bridge in Kang County

Location: Kang County, Longnan City, Gansu Province, China
Client: Kang County People’s Government
Architectural Design: 3andwich Design/He Wei Studio
Lead architects: He Wei
Team: Cheng Long, Wang Ziyi, He Xingchen, Liu Hao
Special design for wooden structure: LLMMwoodtech
Lighting Design: Beijing AN-Design Architects Co.,Ltd.
Team of Lighting Design: Li Dawei, Hou Mingyu, Ma Longxiao, Zhou Zhe, Ma Pinxiao
General construction unit: Gansu Tianchen Construction Engineering Investment Group Co., Ltd
Construction unit for wooden structure: Jiangxi Guojin Green Construction Technology Co., Ltd.
Construction area: 800 sqm
Design time: 2022-2023
Completion time: Dec. 2023
Photography: Jin Weiqi (Faculty of Humanities and Arts, Macao University of Science and Technology), 3andwich Design/He Wei Studio

Situation of Site
Kang County is located in Longnan City, Gansu Province, at the junction of Gansu, Sichuan, and Shaanxi provinces, with a population of about 200,000 people. It has been a transportation hub connecting the southwest and northwest regions since ancient times and was once part of the Tea Horse Ancient Road. The project site is located in the core area of Kang County, about 200 meters away from the county government and municipal square. The two waterways of Yanzi River and Sanguan River intersect here and flow southward after merging. There is a three forked bridge at the confluence of the rivers, which locals call the “Herringbone Bridge”.
To the north of the bridge is a commercial street(Binhe Road), to the west a kindergarten, and to the east a residential area.The water market located at the northern end of the commercial street was a temporary building spanning the Sanguan River where locals liked to have breakfast. There is a row of shops on the west side of Binhe Road, which is a continuation of the main commercial street in the county – Renmin East Road shops, but with a limited scale. In addition, there are some scattered commercial activities on the east side of Sanguan River and the south side of Yanzi River, which together form the commercial foundation of this region, but the problems are also quite obvious, such as mixed use of people and vehicles, scattered commerce, lack of connectivity, and outdated buildings.

Tasks
Before the update, The Herringbone Bridge was a traffic bridge in the county town, with a total length of 117 meters, a width of 12 meters, a roadway of 9 meters, and 1.5 meters of sidewalks on both sides. It was completed in 2003 and is also known as Yanhe Bridge.
The Herringbone Bridge connects the three rivers and six banks, connecting public spaces such as the Binhe Road Commercial Street, the Yanziwu Commercial Building, the Municipal Square, and the Kang County Kindergarten. However, with the construction of other bridges along the river in the county, the vehicle traffic function of the Herringbone Bridge has significantly decreased, and instead, pedestrian and slow speed traffic are relatively busy. In view of this, the owner hopes to transform and upgrade it into a bridge that is friendly to pedestrians and slow traffic: in addition to its pedestrian function, it can also be connected to the Binhe Road commercial street, and used as a convenient market in the morning and evening. In addition, the new Herringbone Bridge also needs to have iconic and communicative power, and can become a new landmark and business card of Kang County.

Concept of design
After careful consideration, the architect decided to convert the Herringbone Bridge into a corridor bridge. The design inspiration comes from an ancient corridor bridge in Kang County – the Dragon and Phoenix Bridge, which is a provincial-level cultural relic and was once a covered bridge on the Tea Horse Ancient Road, witnessing the history of Kang County as a transportation hub in the western region. At the same time, the shape of the corridor bridge also corresponds well to the theory of coexistence of traffic and non-traffic functions, which is in line with the identity positioning of the new Herringbone Bridge
The new corridor bridge retains the main structure of the original bridge and adds new buildings to the bridge deck. The layout of the corridor bridge follows the original bridge trend, with a width of 9m, the highest point of the roof of 7.2m, and a eaves height of 3.2m, which ensures the passage of fire trucks, with double sloping roofs. From the cross-section, the central part of the corridor bridge is for people to pass through and can also be used as a temporary market and a venue for leisure performances. The seats are located on both sides of the corridor bridge and between the frames, for people to rest. It is worth noting that the seats do not only appear inside the bridge, but also on the outer sides of the bridge, which well meets different viewing needs.
The sidewalks and white marble balustrades on both sides of the original bridge have been retained, which are not only a historical memory, but also allow pedestrians to choose not to enter the interior of the corridor bridge and quickly cross the new Herringbone Bridge, which is very practical when the interior space is occupied by markets or other activities. The bridge deck has been repaved and the original traffic signs have been artistically transformed into new ground coatings.
In terms of handling some details, the new Herringbone Bridge also drew nourishment from the Dragon and Phonenix Bridge. For example, the design of the entrance of the corridor bridge draws inspiration from the treatment method of the Dragon and Phonenix Bridge, adopting the “horn mouth door” form, with a narrow inside and a wide outside, giving people a welcoming posture. In terms of the relationship between the beams and slabs in the ceiling section, the designer intentionally differentiated the materials and colors of the beams and the observation slabs. This treatment responds to the treatment method of the Dragon and Phonenix Bridge ceiling and also makes the corridor bridge more rhythmic.

Structure and materials
The main body of the corridor bridge adopts a wooden structure, with a wood consumption of about 160 cubic meters and a total carbon sequestration of about 144 tons. The portal frame at the top of the slope is taken as the main body, and slant support is applied to the columns on both sides. The entire frame is made of Douglas fir glued wood as the main structure, connected by 6 glued wood components. At the same time, in order to demonstrate the flaky volume of the columns, 50mm thick red cedar plywood is used to clamp on both sides of each column, which not only enriches the construction level of the structural surface, but also reserves hidden space for drainage and lighting equipments, and can also provide appropriate protection for the main structure.
The corridor bridge is divided into three wings, forming a large space at the convergence point in the middle. The portal frame here becomes a single side standing structure, which, together with the tree shaped steel column located in the middle, supports the inward curved triangular steel beam. The tree shaped structural column is also the visual center point inside the bridge. When entering the bridge from three different directions, people can see it and be attracted, converging towards the middle.
The corridor bridge adopts the double-slope roof. The outer surface of the roof is made of galvanized steel plate, which not only responds to the traditional texture of the chinese-style tiles, but also makes the building more contemporary. The same material is used to set a water baffle above the eaves to avoid rainwater flow affecting pedestrian passage.

Skylight and box-shaped spaces
A skylight is set up on the ridge of the roof, inlaid with colored glass, which ranges from red to blue, representing time. Light shines through the skylight into the interior of the bridge, adding a romantic atmosphere to it. In order to make the stained glass more coherent and transparent, the main beam at the ridge is replaced by secondary beams located on both sides, making the roof appear lighter.
There are several independent small rooms on the facade of the corridor bridge, which have different shapes and window directions. Some point towards the water market, while others point towards the rocky beach in the river. These small rooms serve as both viewfinder frames and provide independent resting and activity spaces, providing various possibilities for subsequent operations. Some glasses of the small rooms are also affixed with a colored film, echoing the colored skylight. Their appearance has also broken the unchanging rhythm of the corridor bridge, increasing the variation and fun of the space.

Lighting design
As for the night lighting, the corridor bridge not only serves as a passage, but also serves as a temporary market or event. Therefore, while presenting a more layered lighting design, it also takes into account the lighting environment requirements for four behaviors: walking, resting, trading, and appreciating. The downward spotlight in the middle illuminates the road surface, the top of the bridge provides light slightly, guiding the visual upwards, and the sloping roof utilizes stronger light to enhance the rhythm of the structure. The exterior of the corridor bridge uses the overflow light on the outside of the channel to clean and brighten the columns, while the roof is not equipped with lighting. The colored roof windows use internal transparency and the lower part of the corridor bridge to form a brightness echo. In addition, it tries to use the wooden structural components of the corridor bridge to hide the lighting fixtures and pipelines, achieving the effect of “seeing light but not light sources”. However, due to cost and time constraints, the concealment of lighting fixtures is not yet perfect.

Conclusion
Kang County is a typical representative of many county towns in western China. After 30 years of development, the urban landscape is not old but lacks characteristics, recognition and experience. The city lacks reasons to attract outsiders, especially young people, to visit.
The project has well met the owner’s requirements for the renovation of the original traffic bridge, improved the walking quality of the area, increased urban vitality and commercial value. The form of wooden structures and covered bridges brings people memories of regional history. The new bridge creates new outdoor public spaces for residents, and also sets up a new landmark to this small western county.

3andwich Design 公式サイト

https://www.3andwichdesign.com/#/

 

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