建築家 青木 淳(AS共同主宰)が設計した〈ルイ•ヴィトン メゾン 三里屯(サンリトン)〉が、中国・北京にオープンしました。
流麗で彫刻的なファサードは、中国の伝統的な庭園装飾とニコラ・ジェスキエールがデザインしたルイ•ヴィトンのドレスから着想を得て設計されたものであり、伝統と現代性を織り交ぜた建築表現となっています。
注目ポイント
- 数々のルイ•ヴィトンのプロジェクトを手がけてきた青木 淳による最新作
- 中国庭園の伝統とルイ•ヴィトンのファッションを融合させた「二重の着想源」
- 光や角度により2種類の色を見せるガラスパネルによる、巨大な万華鏡のようなファサード
- ルイ•ヴィトンの世界を堪能する、ストアとカフェからなる4つのフロア
(以下、ルイ•ヴィトンから提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

©︎ Louis Vuitton
2025年12月19日、北京に〈ルイ•ヴィトン メゾン 三里屯〉が新たにオープンした。北京の街中で一際存在感を放つこの建築物は、著名な建築家 青木 淳がデザインを手掛けたものである。詩的な趣と洗練された技術が融合し、ルイ•ヴィトンのアイデンティティを大胆に解釈している。
青木 淳は25年にわたり、東京の表参道店や銀座並木通り店、メゾン 大阪御堂筋をはじめとするルイ•ヴィトンの数々のプロジェクトでデザインを担当してきた。ここ北京では、文化的な影響に対する彼の理解が、世界に対して開かれた新たなかたちで表現されている。

©︎ Louis Vuitton
まったくの別物でありながらも互いに補完し合う2つの要素からインスピレーションを得た青木 淳のデザインは、前例のない建築表現で伝統と現代性を織り交ぜている。
1つ目の着想源は、伝統的な中国庭園の装飾に典型的に用いられる太湖石、あるいは「学者の鑑賞石」(供石)である。何世紀にもわたる浸食によって形作られたこれらの岩石は、有機的な形状と多孔質による独特の風合いを特徴とし、禅の芸術がもつ幽玄の美を象徴している。青木 淳は、このモチーフをファサードに採用し、流動的で非幾何学的なフォルムをもつ第2のガラスパネルを外側に配した。「建築的レース」を彷彿させるこのガラスパネルが、建物を千年受け継がれてきた伝統で包み込み、彫刻のような存在感を生み出している。

©︎ Louis Vuitton
もう1つの着想源は、ウィメンズ・コレクション アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエールがデザインしたドレスである。2016春夏ウィメンズ・ファッションショーの最後を飾ったこのルックは、ルイ•ヴィトンの世界で絶えず繰り広げられる、建築とファッションの対話を体現している。緻密な構造と驚くほど流動的なフォルムを兼ね備えたシルバートーンのドレスがショーのクライマックスを飾ると、架空の世界から視覚的に発せられる言語が、観客を現代の英雄的な冒険の旅へと誘う。ファサードは、このドレスのフォルムや光、動きを詩的に交差させながら、エレガントできらびやかな半透明の素材感を表現している。
断熱性を確保する内層と、手作業で曲げられたガラスパネルの外層による二重構造は、まさに建築の偉業である。このガラスパネルは半透明でありながら光や角度によって2種類の色を見せ、ファサードをまるで巨大な万華鏡へと変貌させている。
建物が放つ明るい色彩が環境にしっくりと馴染みながら、太陽の軌道や季節、気象条件によって微妙な変化を見せ、見え隠れする色と輝きによってその時々で異なる美しさを堪能することができる。

©︎ Louis Vuitton
入店してまず視界に入るのは、すべてのウィメンズ・エリアに接し中央にそびえる3フロア分の吹き抜けのアトリウムである。どの空間も透明なファサードに面しているため、開放感に溢れ、自然光が差し込むよう工夫された青木 淳ならではのデザインの特徴が見受けられる。
ルイ•ヴィトンの世界観のすべてが、4つのフロアに広がっている。メンズおよびウィメンズのレザーグッズやプレタポルテ、ジュエリー、シューズ、フレグランス、ビューティー、アクセサリーを含むルイ•ヴィトンの全コレクションが展開されているほか、エクスクルーシブなサービスを提供する4つのプライベートラウンジも存在する。3階には新しいホーム・コレクションの専用スペースがあり、ゲストを個別に迎え入れるプライベートサロンとして、家具やテキスタイル、テーブルウェアのラインナップを鑑賞することも可能となっている。
テーブルウェアは「コンステラシオン」、「スプランドゥール」、「ドルチェヴィータ」コレクションに加え、カラフルな「ツイストグラス」や「ブロッサムべース」と調和する多色展開の「フラワー」カラフェをラインナップ。さらに、パトリシア・ウルキオラやクリスティアン・モハデッドといったデザイナーのコレクションや、デペーロの作品からインスパイアされたホームテキスタイルの特別なカプセル・コレクションも展示されている。

Store ©︎ Louis Vuitton

Store ©︎ Louis Vuitton

Store ©︎ Louis Vuitton
〈ルイ•ヴィトン メゾン 三里屯〉の4階にある北京初のルイ•ヴィトン カフェは、北京の街を望む開放的な空間として新たに誕生し、プライベートのダイニングルームを備えた体験型のスペースと、その上にはイベント専用のルーフトップバーを含む広々としたテラスが設けられている。
ゲストをまず迎え入れるのは、「Infinite room(無限の部屋)」と呼ばれる鏡張りのロビーである。境界が曖昧なこの空間では、鏡の反射や光の中に並べられた書物が、旅や文化、探検といった永遠のテーマを呼び起こす。この刺激的な世界は、流れるようなフォルムと柔らかな輪郭が静寂とつながりを想起させるメインダイニングルームへと続く。
バーエリアはルイ•ヴィトンのトランクから着想を得ており、サヴォアフェール(匠の技)へのオマージュとして構想された。ファサード沿いのダイニングテラスには、青木 淳による建築的ビジョンが見て取れ、街のリズムを感じながら、優雅さと活気が調和した穏やかな隠れ家のような空間で、ひとときを堪能できる。
鏡張りの扉の奥には、VIP専用のプライベートルームがある。ここには最大8名までを迎えることができ、親密で控えめながら、極めて洗練された雰囲気を醸し出している。
地元の著名なアーティストや新進気鋭のアーティストによる作品で彩られた空間では、創造性や文化の共鳴が織り成す充実した体験が待ち受けている。
また、ル•カフェ ルイ•ヴィトンでは、シェフであるレオナルド・ザンブリーノ(Leonardo Zambrino)の指揮の下、ルイ•ヴィトンのクラシックからローカルの創作料理まで幅広い3種の選択肢のランチ、ティータイム、ディナーが用意されている。代表的な「ル・クロック・ルイ」や「フィフス・アベニュー・ロブスターロール」のほか、地元料理をベースにした「モノグラム餃子(フエ鯛とエビのラビオリ、エビのコンソメ添え)」や「北京ダックロール(ローストした鴨皮、プラムのマヨネーズ、ミント、ポロネギを重ねたもの)」などメニューも充実。特別に創作されたアントルメ「ホーソーン・フルール」は、中国原産のサンザシの繊細な風味にセージのクリームとバニラキャラメルが調和し、食事の締めくくりに最適となっている。
〈ルイ•ヴィトン メゾン 三里屯〉は独創性や芸術性、時代性を体現した青木 淳の建築を通じて、創造性と現代における洗練の新たな世界的基準を打ち出す。あらゆる意味でルイ•ヴィトンの本質である「旅の真髄(こころ)」を体現している場所と言えるだろう。

Store ©︎ Louis Vuitton

Store ©︎ Louis Vuitton

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