2020年6月3日初掲
11月01日審査委員各賞発表
「アフターコロナの世界」をテーマに、建築、インテリア、プロダクトデザインの作品を募集するコンペティションが開催されます。
五十嵐太郎審査委員長からのメッセージ:
2020年は東京オリンピックが開催され、これに合わせた都市開発や新築のプロジェクトがオープンし、さらに各種のイベントや文化事業なども数多く行われる予定でした。しかし、瞬く間に新型コロナウイルス(COVID-19)が世界に蔓延し、当たり前に訪れるはずの明日は消え、それどころか日常の生活が激変しました。何よりも建築にとって衝撃的なのは、人が集まる空間は無条件に良いとされていたのに対し、今やそれがリスクそのものになってしまったことです。あらゆる人間があらゆる人間に対する潜在的な脅威になりうる状況です。
これは特定地域の問題ではなく、人類にとっての大きな課題と言えるでしょう。仮に今回の新型コロナウイルスが収束したとしても、将来、別のパンデミックが発生するかもしれません。グローバリズムで繋がった世界は、今後もその危機と向きあいながら、社会を再編し、新しい空間を構築していくでしょう。建築行脚の旅に出かけたり、フィールドワークも思うようにできない現在、どうしても家にこもりがちです。いったん非常事態宣言は解除されましたが、活動が制される状況はしばらく続くでしょう。おそらく学生は通学、サークル、バイトがなくなり、フェスも飲み会もなくなり、時間だけはいっぱいあります。
そこで不自由な生活を、未来を考える時間として捉え、歴史的な変革に向きあう機会としてコンペティションを開催します。危機と共存するアフターコロナの世界において、都市と建築はどうなるか、あるいはわれわれがどのような空間を生きるのか、多様な提案を期待しています。
応募資格:特になし。但し、作品はA,B,Cの各クラスに沿って受け付ける
A class:2020年度 高校生・高専生・学部又は専門の3年生以下のclass
B class:2020年度 学部4年生のclass
C class:2020年度 大学院生以上、社会人のclass
成果物・表現方法:A2版(420×594ミリ)1枚分の画像データ
データ形式:JPEG(画質は最高品質に設定)、解像度は150dpi(3,508×2,480ピクセル)、ファイル容量は10MB以下厳守
作品規定:あり / 他の設計競技等との二重応募、あるいはすでに発表された作品は応募不可、応募作品は本人のオリジナル作品、かつ未発表のものに限る等
審査委員長:五十嵐太郎(建築史家 東北大学大学院工学研究科教授)
審査員:浅子佳英(建築家 タカバンスタジオ)、吉村有司(建築家・都市分析 東京大学先端科学技術研究センター特任准教授)、鷲田めるろ(十和田市現代美術館館長)
贈賞:各審査員により各classごと、最低1点-数点を選出(制限なし。各審査員に配分された予算の範囲内で変動の可能性あり)
受賞特典:各審査員から推薦図書と賞状を贈呈
応募方法:コンペティションウェブサイト参照
応募締切:2020年8月25日(土)24:00(日本時間)
結果発表:2020年10月31日(決定次第、応募者全員に通知し、コンペティションウェブサイトにて公開):審査委員各賞と金・銀・銅の上位3賞を決定(下記)
金賞:『dual architecture 〜観戦空間×運動空間 二つの用途が重なるスタジアム建築〜』
古屋雅之 / 野上将央 / 轡田真波(松田平田設計 / フリーランス / 松田平田設計)
銀賞:『豊後湯煙ロード』
高柳翔 / 佐藤君徳(日本文理大学)
銅賞:『「しなさい」も「するな」もない世界』
王雋斉 / 大江優司 / 木戸口美幸 / 塚本あかね / 栁直登 / 福島大地 / 村上裕貴(戸田建設)
銅賞:『外部化斜線地域』
吉田育未 / 近藤有希子
三賞公開審査ディスカッション:2020年10月31日(土)18:00-
#「アフターコロナの世界」コンペティション 公開審査ディスカッション(2020/10/31)
主催:「アフターコロナの世界」コンペティション実行委員会
問合せ先:aftercoronacompeアットマークgmail.com
そのほかの応募規定、最新の情報は、主催者のウェブサイトを参照してください。
「アフターコロナの世界」コンペティション https://www.aftercoronacompe.net