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島根県立美術館「菊竹清訓 山陰と建築」

今年で没後10年を迎える菊竹 清訓(1928-2011)の回顧展が、菊竹の建築作品の1つである島根県立美術館で開催されます。

島根県立美術館「菊竹清訓 山陰と建築」

菊竹 清訓 2010年頃(撮影:石黒 唯嗣)

1928年福岡県久留米市生まれ。1947年早稲田大学理工学部建築学科に入学、在学中に「広島平和記念カトリック聖堂建築競技設計」(1948)で3等に入選。1950年早稲田大学を卒業。1953年に25歳で菊竹建築研究所を創立(1962年菊竹清訓建築設計事務所に改称)。
ブリヂストンタイヤの創業者・石橋 正二郎からの依頼で〈石橋文化センター〉(1956)の設計のほか、ブリヂストン関係の建物を多く手がけた。1958年には自邸〈スカイハウス〉を発表し、日本の新しい住宅建築として注目を集めた。1960年に川添 登、黒川 紀章らとともに「メタボリズム」を提唱し、「世界デザイン会議」に参加。「か・かた・かたち」の設計理論を展開したことでも知られる。代表的な著書に『代謝建築論』(1969)がある。
主な作品:〈スカイハウス〉(1958)、〈島根県立博物館〉(1958)、〈出雲大社庁の舎〉(1963)、〈島根県立図書館〉(1968)、日本万国博覧会〈エキスポタワー〉(1970)、沖縄国際海洋博覧会〈アクアポリス〉(1975)、〈東京都江戸東京博物館〉(1992)、〈島根県立美術館〉(1998)、〈九州国立博物館〉(2004)など
主な受賞:アメリカ建築家協会(AIA)汎太平洋賞、芸術選奨文部大臣賞、日本建築学会賞作品賞など。

島根県立美術館「菊竹清訓 山陰と建築」

〈スカイハウス〉1958年(撮影:川澄 明男)

菊竹清訓は、東京都内に現存する自邸〈スカイハウス〉をはじめ、建築運動「メタボリズム」にも参加するなど、国内外の評価も高く、戦後の日本を代表する建築家の1人。山陰地方では、島根県知事も務めた第23代 田部 長右衛門(1906-1979)との関係から、本展会場の〈島根県立美術館〉、その前身である旧〈島根県立博物館〉や〈出雲大社庁の舎〉、〈島根県立図書館〉などを設計。本展では松江市にある5つの菊竹建築を紹介します。

島根県立美術館「菊竹清訓 山陰と建築」

〈島根県立博物館〉1958年(撮影:高橋 菜生)

島根県立美術館「菊竹清訓 山陰と建築」

〈島根県立美術館〉1998年

菊竹建築の魅力を紹介する本展では、菊竹が手がけた山陰地方の建築に加え、代表的な作品や、生涯を通じて取り組んだ未来都市の構想、独自の設計理論「か・かた・かたち」なども紹介。また、会期中は記念講演会や、オンラインパネルディスカッション(YouTube配信)、ワークショップなども開催されます。イベントの詳細、最新の開館状況については、島根県立美術館のウェブサイトを参照してください。

島根県立美術館「菊竹清訓 山陰と建築」

菊竹清訓〈設計の三段階構造〉

展覧会「菊竹清訓 山陰と建築」

会場:島根県立美術館 企画展示室
所在地:島根県松江市袖師町1-5
会期:2021年1月22日(金)~3月22日(月)
開館時間:1-2月/10:00-18:30、3月/10:00~日没後30分(展示室への入場は閉館時刻の30分前まで)
休館日:火曜(但し、2月23日は開館)
オンライン日時指定入場券[※]:一般 600円、大学生 400円、小中高生無料
※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策のため、日時指定制を導入(当日定員に空きがある場合は、会場にて日時指定当日券を販売:一般 650円、大学生 400円、小中高生無料)
※観覧料はいずれも同館コレクション展の観覧料を含む
日時指定・入場券の購入は下記ウェブサイトを参照
https://www.e-tix.jp/shimane-art-museum/

展覧会関連イベント

美術館キネマ「だれも知らない建築のはなし」
日時:2021年1月24日(日)10:30 / 14:00(各回30分前開場)
会場:美術館ホール(95席)
申込方法:予約不要・当日先着順、鑑賞無料

「だれも知らない映画のはなし」

内容:安藤 忠雄、磯崎 新、伊東 豊雄、ピーター・アイゼンマン、チャールズ・ジェンクス、レム・コールハースら数々の証言が織りなす日本建築史の舞台裏
監督:石山 友美(2015年 / カラー / 日本 / Blu-ray上映 / 73分)©︎P(h)ony Pictures

記念講演会「風景の建築家 菊竹清訓」
日時:2021年2月7日(日)14:00開始(13:30開場 / 約90分)
講師:千代 章一郎(島根大学 学術研究院 環境システム科学系 建築デザイン学コース教授)
会場:美術館ホール(95席)
申込方法:予約不要・当日先着順に受付、聴講無料

オンラインパネルディスカッションⅠ「菊竹清訓のこころと手の記憶/山陰の建築への挑戦」
パネリスト:遠藤 勝勧(建築家、遠藤勝勧建築設計室、元菊竹清訓建築設計事務所副所長)/ 内藤 廣(建築家、東京大学名誉教授)/ 長谷川 逸子(建築家、長谷川逸子・建築計画工房)
コーディネーター:斎藤 信吾(建築家、あかるい建築計画)
※YouTubeにて近日公開予定

オンラインパネルディスカッションⅡ「巨大は細部が宿すか? 菊竹清訓の建築を、架構と加工の点から考える」
パネリスト:福島 加津也(建築家、東京都市大学教授)/ 森田 一弥(建築家・左官職人、京都府立大学准教授)/ 秋吉 浩気(建築家、VUILD CEO)
コーディネーター:本橋 仁(建築史家、京都国立近代美術館特定研究員)
※YouTubeにて近日公開予定

上記のほか、美術講座、ワークショップも開催予定(詳細は美術館ウェブサイトを参照)。(en)

島根県立美術館ウェブサイト
https://www.shimane-art-museum.jp/