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【審査結果】大阪・関西万博が迎賓館・大催事場・小催事場の各設計者を公募

審査を藤本壮介、妹島和世、佐藤可士和が担当 / 日建設計 大阪オフィス、伊東豊雄建築設計事務所、安井・平田設計共同企業体が最優秀に

2021年7月31日概要掲載、11月18日審査結果を追記

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場において、主要な施設である、国内外からの賓客が訪れる「迎賓館」、さまざまなイベントが催される「大催事場」、「小催事場」について、それぞれ基本設計業務を行う設計者を募集、2021年7月30日に公式Webサイトで要項を発表しました詳細

審査を担当する評価委員は、「大阪・関西万博」の会場デザインプロデューサーを務める藤本壮介氏、クリエイティブディレクターの佐藤可士和、建築家の妹島和世の計3氏が務めます。

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)施設コンペ

評価委員(左から、敬称略):藤本壮介、佐藤可士和、妹島和世(妹島氏近影 ©︎Aiko Suzuki)

2025年日本国際博覧会 迎賓館基本設計業務の技術提案公募 概要

公募案件
業務名称:2025年日本国際博覧会 迎賓館基本設計業務
業務名称:2025年日本国際博覧会 大催事場基本設計業務
業務名称:2025年日本国際博覧会 小催事場基本設計業務

迎賓館:同万博における賓客を歓迎し、接遇を行う施設
大催事場、小催事場:会期中に行われる様々な催事に対応できる施設

審査方法(共通):1次審査(書類審査)および2次審査(プレゼンテーション審査およびヒアリング)
評価委員(50音順・敬称略):佐藤可士和(クリエイティブディレクター)、妹島和世(建築家)、藤本壮介(建築家・2025年日本国際博覧会

公募期間(共通):2021年7月30日(金)〜8月17日(火)
公募要領等の配布期間(共通):公募開始日から8月17日(火)
質問の受付期間(共通):公募開始日から8月17日(火)午後5時まで
応募申込書受付期間(共通):公募開始日からから8月17日(火)午後5時必着[*]
技術提案書受付期間(共通):2021年9月13日(月)から9月14日(火)午後5時必着[*]
*土曜・日曜および祝日を除く、午前10時から正午まで、および午後1時から午後5時まで
受付場所(共通):公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 整備局 整備部 会場整備課

審査日程(予定):
1次審査(書面審査):2021年9月下旬頃
2次審査(プレゼンテーション審査):2021年10月上旬頃
結果発表:契約交渉の相手方決定後、すべての応募者に通知、協会Webサイトにて公表

注.上記評価委員に対して、直接、間接を問わず、本公募案件に関する情報収集その他の問い合わせや、応募の意思表明を行うなどの行為が確認された応募者は失格となる(そのほか、禁止される行為については公募要領の「失格事由」を参照)

詳細および最新の情報は、主催者である公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の公式Webサイトを確認してください。(en)

募集要項
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20210730-04/


2021年11月18日審査結果を追記

2025年日本国際博覧会 迎賓館基本設計業務 審査結果

最優秀提案事業者:日建設計 大阪オフィス

最優秀提案事業者の選定理由(審査講評):
・賓客を迎え入れる施設であることを理解し、セキュリティ面やバックヤードの使用方法にも配慮されており、迎賓館としての機能性をしっかりと押さえた提案となっている。
・諸室に入るまでの和の回廊や、それに面する中庭が配置されており、賓客を落ち着いた空間で迎え入れ、おもてなしができる提案となっている。
・会場デザインプロデューサーのデザインディレクションに基づき、大阪・関西万博の迎賓館として、迎え入れた賓客の記憶に残るインパクトある意匠性やメッセージ性をしっかりと実現すること。

評価委員会委員(50音順):佐藤可士和、妹島和世、藤本壮介
提案事業者(50音順、2次審査選出はこのうちの3者):飯田善彦建築工房、阪根・アーキコンプレックス設計共同企業体、日建設計 大阪オフィス、山岸建築設計事務所+丹羽隆志アーキテクツ・ジャパン共同企業体
2次審査日:2021年10月10日(日)
詳細https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/211020_result.pdf


2025年日本国際博覧会 大催事場基本設計業務 審査結果

最優秀提案事業者:伊東豊雄建築設計事務所

最優秀提案事業者の選定理由(審査講評):
・1970年の日本万国博覧会の象徴であった太陽の塔を連想させるシンプルで象徴的な外観デザインで、万博らしい提案となっている。
・前面広場はにぎわいを生み出し、一体感のあるホールに来場者を迎え入れる提案となっている。
・屋根上部の仕様やホール内のロイヤルボックスの配置、環境負荷低減については更なる検討を期待している。

評価委員会委員(50音順):佐藤可士和、妹島和世、藤本壮介
提案事業者(50音順、2次審査選出はこのうちの3者):梓設計・ノイズ設計共同企業体、伊東豊雄建築設計事務所、久米設計 大阪支社、大建設計
2次審査日:2021年10月18日(月)
詳細https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/211027_result_l.pdf


2025年日本国際博覧会 小催事場基本設計業務 審査結果

最優秀提案事業者:安井・平田設計共同企業体

最優秀提案事業者の選定理由(審査講評)
・大屋根(リング)と大催事場と海に囲まれた位置にある建物として、海を意識したデザインであり、万博会場の中で特徴的なデザインとなる提案となっている。
・ゾーニングが機能的でよく検討されており、設計を進めていく過程での条件変更などに柔軟に対応できる計画で、外観
デザインについても柔軟に調整ができる提案となっている。
・外壁のガラス面の仕様や見え方、屋根形状について、更なる検討を期待している。

評価委員会委員(50音順):佐藤可士和、妹島和世、藤本壮介
提案事業者(50音順、2次審査選出はこのうちの3者):アイケイディーエス、丹下都市建築設計、徳岡設計、都市居住文化研究所+UME architects+橋口建築研究所+エス・キューブ・アソシエイツ+E&Sエンジニアリング共同企業体、マル・アーキテクチャ、安井・平田設計共同企業体(安井建築設計事務所+平田晃久建築設計事務所JV)
2次審査日:2021年10月18日(月)
詳細https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/211027_result_s.pdf


なお、同万博会場における大屋根(リング)の基本設計は、2021年10月1日に以下の通り審査結果が発表されています。

最優秀提案事業者:東畑・梓設計共同企業体
提案事業者(50音順):石本建築事務所 大阪オフィス、伊東豊雄建築設計事務所、昭和・川口衞構造設計共同企業体、東畑・梓設計共同企業体、日建設計・パシフィックコンサルタンツ共同企業体
評価委員会委員(50音順):岡 絵理子、浜口廣久、藤本壮介、横田隆司
詳細https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/211001_result.pdf


公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 公式Webサイト
https://www.expo2025.or.jp/

 

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