東京の下町、蔵前の「自由丁」の一角に、午前中の数時間だけ開廊し、1時間1組限定、1枚の絵を眺めるためのギャラリー〈a cup of gallery〉がオープンします(主催:アルテル)。
「自由丁」とは、「素直な気持ちと、過ごす場所」をコンセプトに、書く、読む、休む、考える人のための場所として、2019年8月にオープンした店舗。未来の自分に手紙を送るためのレターセット「TOMOSHIBI LETTER」を手がけるFREEMONT(フリーモント / 代表取締役 小山 将平)が運営し、店内には手紙を投函する「TOMOSHIBI POST(ともしびポスト)」を設置しています。
この店内に新たにオープンするギャラリー〈a cup of gallery〉は、自由丁が開店する前の時間を利用して開廊するもので、早朝7時から始まり、平日は午前11時、土・日曜および祝日は10時に閉まる、3-4時間だけ営業するギャラリーとなります。
用途に指定はなく、作品を眺める、お茶をする、本を読む、作業するなど、予約者がそれぞれ自由な方法で、規定の時間を過ごすことができます。
完全予約制ギャラリー〈a cup of gallery〉を企画したのは、里見隼汰、小山将平、高橋篤樹の3人が2019年に創業したベンチャー企業、ARTELL(アルテル)。「自由丁」に拠点を構えています。
同社は、作品が作家ないし作者自身の家で保管された(眠った)ままになっていることが多いアート作品を、世の中で”発見される”機会を増やすためのさまざまな活動を行っています。プロジェクトの事例としては、サイボウズ、BLUE BANANA STAND、Nefrock Lab Ookayamaの各社オフィスにおいて、働く場を美術館にする〈OFFICE GALLERY〉や、Google chrome(グーグル クローム)の画面上で絵画を鑑賞できるストリーミングサービス「一番地 / 1BANCHI」などがあります。
これまでさまざまな作品展示を支援してきましたが、アルテル自身が主体となって運営するギャラリーはありませんでした。〈a cup of gallery〉が初のギャラリー運営となります。
ギャラリーは1時間に1組を受け付ける完全予約制。来場には事前の予約が必要です。
こけら落としは今月21日(日)から1週間、28日(日)に終了しますが、その後も毎月末に開催する予定とのこと。各日の予約枠が定員に達し次第、受付を終了します。
これまで、ギャラリーと呼ばれるアート作品の展示スペースは、無料での利用が当たり前でした。アルテルは、〈a cup of gallery〉のレンタルを1時間に1組限定とすることで、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)予防対策をとると同時に、空間で自由に過ごすことができるという付加価値をつけ、創業コンセプトに沿ったかたちで、ギャラリー空間における「時間場所貸し」という新たなビジネスに挑戦しています。(en)
開催期間:2021年2月21日(日)〜2月28日(日)
営業時間:平日)7:00-11:00 / 土日祝)7:00-10:00
所在地:東京都台東区蔵前4丁目11-2 蔵前「自由丁」(Google Map)
室料:1組 3,000円(税込)
※1時間1組のみご案内の完全予約制
※ドリンクの用意あり(軽飲食の持参可能)
※1組あたり最大利用人数は4人まで
予約サイト:https://coubic.com/acupofgallery/571410
〈a cup of gallery〉公式ウェブサイト
https://acupof.gallery
自由丁(JIYUCHO)公式ウェブサイト
https://jiyucho.tokyo/