LEXUSは、世界中の次世代を担うクリエイターの育成・支援を目的とした国際デザインコンペ
ティション「LEXUS DESIGN AWARD 2021」の審査結果が先ごろ発表されました(2021年4月27日 Lexus Internationaプレスリリース)。
同アワードは、LEXUSが重視する3つの基本原則「Anticipate(予見する)」「Innovate(革新をもたらす)」「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかを評価基準とし、社会や個人のニーズを「予見」し、「革新的」なソリューションで、人々の心を「魅了」する作品が、グランプリとして選出されます。
審査委員の4氏(左から順に、敬称略)
パオラ・アントネッリ(Paola Antonelli / ニューヨーク近代美術館 (MoMA) 建築・デザイン部門シニア・キュレーター)
ドン・ゴン(Dong Gong / 建築家、ヴェクター・アーキテクツ代表・創設者)
グレッグ・リン(Greg Lynn / 建築家、ピアジオ・ファストフォワード最高経営責任者)
サイモン・ハンフリーズ(Simon Humphries / HEAD OF TOYOTA & LEXUS GLOBAL DESIGN)
メンターの4氏(左から順に、敬称略)
ジョー・ドーセット(Joe Doucet / デザインエンジニア、ジョー・ドーセットXパートナーズ代表)
サビーヌ・マルセリス(Sabine Marcelis / デザイナー、スタジオ・サビーヌ・マルセリス創立者)
マリアム・カマラ(Mariam Kamara / 建築家、アトリエマソミ代表)
スプツニ子!(Sputniko! / アーティスト、デザイナー、東京藝術大学デザイン科准教授)
2021年度は、世界66の国と地域から寄せられた、過去最多となる2,079点の応募作品(2020年は2,042点)の中から、2021年1月に入賞者6組を選出。入賞者たちは、世界的に活躍する4名のクリエイターのメンタリングを受けながら、3カ月にわたりプロトタイプの制作に取り組み、最終選考会に臨みました。
グランプリに選出されたのは、ニュージーランド出身で、デンマークを拠点に活動するデザイナー、ヘンリー・グロガウ(Henry Glogau)氏の作品「Portable Solar Distiller」。グロガウ氏は、デンマーク王立アカデミーで建築と極限環境を専攻、さまざまな場所に遠征し現在と将来の地球規模の課題を探求した。修士を取得後は、建築事務所3XNのグリーンイノベーションユニット・GXNにて建築家として活動中です。(lexusjpchannel 受賞者紹介動画より)。
ヘンリー・グロガウ氏コメント:
「LEXUS DESIGN AWARD 2021のグランプリ受賞をとても光栄に思い、審査員の皆様に感謝します。他の入賞者達の作品のクオリティや進化を見ると、誰がグランプリに選ばれてもおかしくないレベルだったと思います。そして、それぞれの専門分野を惜しみなく教示し、作品へのアドバイスだけではなく、デザイナーとしての向き合い方を示してくれたメンター陣にも心から感謝をしています。私たち入賞者は、このような貴重な経験を与えて頂いたことをとても幸運に思っており、メンター達と積み重ねてきた対話をこの先もずっと大切にしていくと思います。 “より良い未来を創造するデザイン”を追求し、若手デザイナーの未来のための基盤を提供するこのアワードに参加できたことは、素晴らしい体験となりました。」
グランプリ受賞作品は、太陽光を活用して、汚染された水や海水を蒸留し、飲料水をつくりだすというもの。現地で調達可能な素材を使用し、高度な技術を必要としないアイデアは、飲料水の確保が困難な人々に寄り添うものとして評価されました。折りたたんで持ち運ぶことも可能で、屋根のような円錐形のパーツを広げて設置すれば、人々が集い、日差しを避けることも可能なコミュニティ建築としても機能します。
審査講評 / グレッグ・リン氏コメント:
「メンターシップや周囲の協力もあり、今回のLEXUS DESIGN AWARDも素晴らしいアイデアが集まりました。グランプリを受賞したヘンリーは、応募時のアイデアから最終提案までの進化が目覚ましく、大いに驚かせてくれました。一貫した想いを持ち、作品によってもたらすことのできる影響の大きさや社会的な役割を模索し続けた頑張りは、とても立派でした。プロトタイプ制作のプロセスで、デザインはより明確になり、機能性をもち、そして誰にでも開かれたものになっていきました。実装可能なプロトタイプを作り出す力はデザイナーにとって重要ですが、ヘンリーのプロトタイプはただの製品や器具ではなく、インフラを折り畳んで持ち運ぶことを可能にしたという点において、ポテンシャルの高さを感じさせました。」
#レクサスJAPAN YouTube公式チャンネル「LEXUS DESIGN AWARD 2021のグランプリ作品を発表」(2021/04/27)
ファイナリストとなったそのほかの入賞者5組は以下の通りです。
「CY-BO」阿部憲嗣(日本)
「Heartfelt」ゲイル・リー&ジェシカ・ヴェア(ニュージーランド&トンガ / 活動拠点:ニュージーランド)
「InTempo」アリーナ・ホロヴァチュク)ウクライナ)
「InTempo」アリーナ・ホロヴァチュク)ウクライナ)
なお、入賞者には、「LEXUS DESIGN AWARD2013」の受賞者で、現在は日本と英国でデザイナーとして活躍する吉本英樹氏(Tangent)がデザインしたトロフィーが贈られています。
入賞作品や入賞者のプロフィールなどの詳細は、「VIEW MORE」または下記URLをクリックして、主催者発表をご覧ください。(en)
審査結果プレスリリース(2021年4月27日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000010614.html
「LEXUS DESIGN AWARD」公式Webサイト
https://lexus.jp/brand/lexus-design/design_award/
公式ハッシュタグ:#lexusdesignaward