旧神奈川県立近代美術館 鎌倉(現在の鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム)は、日本を代表する建築家のひとり、坂倉準三(1901-1969)が設計した名建築として知られています。
神奈川県が鶴岡八幡宮との間に借地契約を交わしたうえで建設され、日本最初の公立近代美術館として1951年に開館。半世紀以上にわたり、市民をはじめとする人々に親しまれてきました。契約期間の満了に伴い、2016年3月に惜しまれつつも閉館。その後、鶴岡八幡宮により耐震補強と復原が行われ、鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムとして2019年4月にオープンを果たしています。
同館は、日本における「戦後モダニズム建築の出発点となる建物として重要である」との評価を受け、2020年に国の重要文化財(重文)に指定されました(詳細は本誌掲載の10月21日ニュース記事を参照・本稿下部にリンク設定あり)。
本展は、その国の重文指定と、設計者である坂倉準三の生誕120年を記念して開催されます。
本展の見どころは、建築界における20世紀を代表する巨匠・ル・コルビュジエ(1887-1965)に師事し、その薫陶を色濃く受けた坂倉の建築作品を見学できるよう、通常は立ち入ることができないエリアの一部が開放されます。
また、館内には、坂倉がデザインした家具も配置し、当時の図面や写真なども展示され、坂倉の空間そのものの魅力をつぶさに伝える構成となっています。
通常は展示室内の撮影は禁止のところ、本展の会期中に限り、一部を除いて館内の撮影も可能です。
会場:鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(旧神奈川県立近代美術館 鎌倉)
所在地:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-53
会期:2021年5月29日(土)~7月25日(日)
開館時間:10:00-16:30(入館は16:00まで)※開館時間は変更となる場合あり
休館日:月曜(祝日の場合は開館)
入館料:一般 800円、小・中学生 400円
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム 公式ウェブサイト
https://tsurugaokamuseum.jp/