1872年創業の北欧デンマーク家具ブランド、フリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)と、オーストリアの新進ワイナリー、グート・オッガウ(Gut Oggau)とのコラボレーションにより、赤ワインで染めた4脚の〈グランプリチェア〉がアート作品として誕生しました。
チェアおよび染めた赤ワインは共に非売品。一部の店舗と、コペンハーゲン、ソウル、東京の3都市で展示されます。東京では、12月11日から23日にかけて、南青山2丁目にあるフリッツ・ハンセンの直営店〈FRITZ HANSEN TOKYO〉にて披露されます。
アルネ・ヤコブセン(Arne Emil Jacobsen|1902-1971)がデザインしたこのチェアは、フリッツ・ハンセンによって、1957年にコペンハーゲンのデザインミュージアム・デンマーク(デンマーク工芸博物館)にて開催された春の展示会で初めて披露されました。続いて、同年のミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞。以来、「グランプリチェア」と呼ばれている名作椅子。
一方のグート・オッガウは、2007年のワイナリー創業以来、ワイン業界に革命をもたらしてきました。
バイオダイナミック農法(自然派ワイン造りの手法のひとつ)を用いて、土壌と葡萄の両方を徹底してケアする葡萄園を営み、伝統あるオーストリアのワイナリーであるグート・オッガウは、生命のバイタリティを称え
ると同時に、テロワール(Terroir)を体現するワインをつくり続けています。
このほど誕生した特別な〈グランプリチェア〉は、多彩な赤のシェードをまとったウッドベースのコラボレーションモデル。
コラボレーションモデルの発表を記念して、グート・オッガウでは、世界限定120本の赤ワインを生産。各ボトルのエチケット(ワインラベル)は、グート・オッガウのワインラベルの描画を手がけている、Jung Von MattValdが担当。グランプルチェアを描いたオリジナルラベルが貼られています。
このワインのラベルには、フリッツ・ハンセンと、グート・オッガウが分かち合う、自然と職人技への敬意が込められているとのこと。自然への愛という共通の想いから生まれた、淡い赤から深いワインレッドに至るまでのシェードをまとったこの特別な〈グランプリチェア〉は、クオリティを愛するだけでなく、そのことを重要視する人々のために考え抜かれたアート作品に昇華しています。
#FRITZ HANSEN YouTube Channel「Fritz Hansen x Gut Oggau | Fritz Hansen」(2021/11/30)
コラボチェアが展示される〈FRITZ HANSEN TOKYO〉は、フリッツ・ハンセンのアジアにおける唯一の直営店。北青山3丁目にあった〈フリッツ・ハンセン青山本店〉と、日本支社オフィス、コントラクトショールームの3つの機能を統合し、2021年4月1日に現在の南青山に移転、隈研吾氏が1990年代にデザインを手がけたビルの1-2Fにオープンしました。
今回の特別展示は、このフリッツ・ハンセンの新たな拠点にて開催されます。(en)
特別展示期間:2021年12月11日(土)~23日(木)
会場:FRITZ HANSEN TOKYO
所在地:東京都港区南青山2-27-14 1F-2F(Google Map)
営業時間:11:00-19:00