建築家・デザイナーの寺田尚樹氏がデザインしたことで知られる「1/100建築模型用添景セット」が一堂に会した大規模展が、そごう千葉店の6階催事場にて12月24日より始まりました。
「1/100建築模型用添景セット」は、デザイナーと、東京・立川の印刷会社・福永紙工とのペーパープロダクトプロジェクト「かみの工作所」から、2008年に発売。No.1の住宅編、No.2のオフィス編などからスタートし、その後、眺めて楽しむ、つくって遊ぶアイテムとして、モチーフを建築模型用に限定せずに多種多様な添景セットを展開しています[*]。
*プロダクトの共同開発と製作を引き続き福永紙工が担当し、2011年に独立ブランド「テラダモケイ」を設立
ラインナップは、お花見編、おめでたい編、忠臣蔵・討ち入り編、バスケットボール編、田植え編、京都編・・・などなど。最新作はNo.95のスキー・スノーボード編。内田繁 茶室「受庵」編などのスペシャルエディションを含めると、およそ150近くになります。
「1/100建築模型用添景セット」を紹介するイベントとしては、これまでにも展示・展覧会やワークショップなどが国内外で開催されてきましたが、本展は、2018年末から2019年3月にかけて台湾で開催された、テラダモケイの展覧会「1/100の迷你小人世界 – 寺田尚樹的療癒特展」が元となっています。松山文創園區 三號倉庫を会場とした同展は、テラダモケイ単独の個展として過去最大級となりました。
参考リンク:「1/100の迷你小人世界 – 寺田尚樹的療癒特展」@松山文創園區 三號倉庫
https://www.teradamokei.jp/event/exhibition/taiwan.html
1/100のものがたり展 寺田尚樹の世界@新潟伊勢丹
https://www.fukunaga-print.co.jp/shikoutsushin/exhibition/2020/20201224/
この台湾での展覧会が、規模と構成を変えて日本国内に”凱旋”、巡回中です。2020年12月から今年1月にかけて新潟伊勢丹にて開催、今回の千葉での開催は待望の首都圏初上陸となります。
本展では、「1/100建築模型用添景セット」の世界を、4つのカテゴリーに分けて紹介します。
下の会場写真は、設営中の様子を含みます(提供:テラダモケイ)。
展示1:1/100建築模型用添景セット
150×105×80mmのケースに、日々の暮らしや季節行事を添景で表現した約80点の作品を展示。
展示2:100の気持ち
「1/100建築模型用添景セット」の”主役”を務める人型「原器(げんき)くん」を65×65×65mmのキューブ100個ごとに1作品を展示。コマ漫画のようなストーリー仕立てで展開。
展示3:テラダモケイ・ピクチャーズ
添景模型をコマ撮りしたアニメーション作品を3本上映。渋谷のスクランブル交差点を渡る群衆を再現した映像は必見!
TERADAMOKEI YouTube公式チャンネル「TERADAMOKEI PICTURES “1/100 SHIBUYA Crossing”」(2015/06/28)
展示4:スラムダンク作品
漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』の作者として知られる井上雄彦氏が監修したシリーズを展開。スラムダンクの世界観を再現した作品35点を展示。
さらに、そごう千葉店限定展示として、惜しまれつつも引退した、JR総武線各駅停車201系の”カナリア色の車両”を特別に製作した「1/100 総武線(各駅停車)」もスペシャルエディションとして登場!
場内は写真撮影可。フォトスポットとして、「1/100建築模型用添景セット」の”1/1模型”や、「原器くん」の1/1模型も用意されています。
物販コーナーでは、「1/100建築模型用添景セット」はもちろん、テラダモケイのプロダクト、かみの工作所とトラフ建築設計事務所のコラボレーションで誕生した〈空気の器〉なども取り扱います。(en)
寺田尚樹氏コメント:
「1/100スケールの紙製の小さな模型「テラダモケイ」は建築家が建築模型で使うアクセサリーとして当初はつくられました。その後、建築模型用としてだけでなく、誰でも使ったり眺めたりできるアートとして独自の世界を広げてきました。本展覧会では、その世界観をみなさんにご紹介したいと思い、これまでの模型作品のほか、映像作品やフォトスポットとして1/100の模型を100倍に拡大した1/1の模型展示もおこなっています。
特に映像作品は、CGではなく、模型を1枚1枚コマ撮りしたストップモーションアニメーションで、とても苦労して撮影した作品なので、ぜひご覧になってください。
小さな模型を通して、日常のなにげない雰囲気を楽しんでいただけたらと思います。」
会場:そごう千葉店 6階催事場
所在地:千葉県千葉市中央区新町1000(Google Map)
会期:2021年12月24日(金)~2022年1月5日(水)
開場時間:10:00-20:00(入場は下記を含め各日とも閉場30分前まで)
※12月31日(金)は19:00まで、1月1日(土・祝)は9:30-19:00、最終日は17:00まで
入場料:一般600円 大学生以下無料、クラブ・オン / ミレニアム会員は無料、障がい者手帳の提示で本人さまと同伴1名まで無料
主催:一般社団法人NHKサービスセンター
企画協力:テラダモケイ、福永紙工株式会社
後援:千葉市教育委員会
イベント詳細
https://www.sogo-seibu.jp/chiba/topics/page/2021teradanaokinosekai.html
テラダモケイ 公式Webサイト
https://www.teradamokei.jp/
クレジット:
「1/100建築模型用添景セット」撮影:Kenji MASUNAGA
設営中の会場風景 画像提供:テラダモケイ