写真家・本城直季のこれまでの作品と最新作が披露される大規模展が、東京・恵比寿の東京都写真美術館にて3月19日より開催されます。
大判カメラのアオリを利用して、都市の姿をジオラマのように撮影する 独特の表現で知られる写真家・本城直季。
本展では、本城の代表的なシリーズとなったこの独特の表現と技法を生み出すまでの初期の作品から、2007年に第32回木村伊兵衛写真賞を受賞した「small planet」シリーズ、そこから派生した数々のシリーズなど、約200点の作品展示で、作家のこれまでの仕事を通覧する、作家初の大規模個展です。
本来自然であるはずのサバンナに人工的な違和感を覚え、カメラを向けたという「kenya」シリーズ、地上からは全容が窺いしれない工業地帯を空から覗いた「industry」シリーズ、東日本大震災発生から3カ月、ヘリコプターで被災地に飛び、現地の様を空から撮影した「tohoku 311」シリーズなど、さまざまな被写体が本城を作品制作に駆り立ててきました。本展では、これまでまとまって公開されていなかったこれらの作品も公開されます。
本展は、千葉県・市原湖畔美術館を皮切りに、高知県立美術館、宮崎県立美術館、岩手県立美術館の4会場を、2020年11月から約1年をかけて巡回してきました。
作家の新たな試みとして、展覧会が開催される美術館がある街・都市を撮り下ろした作品が、特別に制作されています。今回の東京会場でも、同様の制作が行われ、最新作として披露されます。東京五輪(東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会)開催を目前に控えた2021年夏と 同年12月の2回にわたって撮影された東京の姿は、日本という国のポートレートとも言えるでしょう。
#朝日新聞 Arts & Culture YouTubeチャンネル「本城直季 (un)real utopia」(2021/09/22)
アーティストプロフィール:
本城直季(ほんじょうなおき)
1978年、東京都出身。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。2007年に実在の風景を独特のジオラマ写真のように撮影した写真集『small planet』(リトルモア刊)で木村伊兵衛写真賞受賞。近年は、作品制作を続けるかたわら、ANAの機内誌『翼の王国』で連載するなど、幅広く活躍。主な展覧会に「plastic nature」nap gallery(東京、2015)、「東京 l Tokyo」キャノンギャラリーS(東京, 2016)など。
主なパブリックコレクションに、東京都写真美術館(東京)、ヒューストン美術館(テキサス, アメリカ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク,アメリカ)などがある。公式ウェブサイト:http://honjonaoki.com/
会期:2022年3月19日(土)~5月15日(日)
会場:東京都写真美術館 地下1階展示室
所在地:東京都目黒区三田1丁目13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
開館時間:10:00-18:00(木・金曜は20:00まで / 入館は閉館時間30分前まで)
休館日:月曜(臨時開館する5月2日を除く)
※月曜が祝休日の場合は開館、その翌日火曜休館
入場料:一般 1100円、学生 900円、中高生・65歳以上 550円
主催:朝日新聞社、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団東京都写真美術館
協賛:サンエムカラー
協力:フレームマン、nap gallery
※最新情報は、展覧会特設サイト・公式ツイッターや東京都写真美術館ウェブサイトにて随時発信
展覧会特設サイト
https://honjonaoki.exhibit.jp/
展覧会公式ツイッター
https://twitter.com/honjo_exhibit
東京都写真美術館 公式ウェブサイト
https://topmuseum.jp/
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※受付は終了しています。抽選後に発送予定です。ご応募ありがとうございました!
受付期間:2022年3月23日(水)〜30日(水)
※応募者多数の場合は抽選
※結果発表:チケットの発送をもって了
※発送に関する個々の問合せには対応しませんのでご了承ください
※発送完了後、都道府県を除く住所情報は削除し、データとして保有しません