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「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」

過去最大級の回顧展、三菱一号館美術館にて5/15まで

ウィーンと京都で活躍したデザイナー、上野リチ・リックス(1893–1967、Felice [Lizzi] Rix-Ueno)[*]の仕事を総覧する回顧展が、東京・丸の内の三菱一号館美術館にて開催されています。
*註.上野リチの結婚前の正式な名前はフェリーツェ・リックス(Felice Rix)で、「リチ(Lizzi)」は愛称。結婚後の名前をリチ自身は、ドイツ語式に「Felice Ueno-Rix」と綴り、自ら愛称を用いて「Lizzi Ueno-Rix」とも記している。日本での勤務先である京都市立芸術大学でも「上野リチ」と記載されており、本展覧会でもその表記を踏襲しつつ、「上野リチ・リックス」を正式な表記として採用している。文中では煩雑さを避けるため、「リチ」と表記する

1893年に芸術爛熟期のウィーンに生まれたリチは、ウィーン工芸学校でテキスタイル、七宝、彫刻などを学びました。卒業後は、建築家のヨーゼフ・ホフマン(1870-1956)とデザイナーのコロマン・モーザー(1868-1918)が設立したウィーン工房に入り、デザイナーとして活躍。1925年に日本人建築家の上野伊三郎(1892-1972)と結婚。これを機に、翌年から京都に移り住み、京都に上野建築事務所を開設しました。
ヨーロッパでは、1939年にドイツのポーランド侵攻に端を発する第二次世界大戦が始まりますが、リチは、1935年まで母国オーストリア・ウィーンとの間を行き来しながら、壁紙やテキスタイルなどの日用品や、室内装飾など多彩なデザインを手がけました。
戦後は、夫とともに、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)の工芸科で図案(デザイン)を教え、1960年に教授に就任。1963年に70歳で定年退職した後もデザインに関わり、インターナショナルデザイン研究所を設立して、1967年に没するまで、後進の育成にも尽力しました。

「上野リチ展」ポスター

本展は、日本デザイン界に大きな足跡を残しながら、これまであまり知られていなかった上野リチにスポットをあて、多岐に渡った彼女の多彩な仕事を紹介する、過去最大級・世界でも初となる包括的な回顧展です。
国内で最も多くのリチ作品を所蔵する京都国立近代美術館と、ウィーンのオーストリア応用芸術博物館 / 現代美術館、米国・ニューヨークのクーパーヒューイット・スミソニアン・デザイン・ミュージアムの3館から、リチと彼女に関連した作品と資料が集まる貴重な展覧会であり、展示数は約370件。色彩豊かで創造力にあふれたリチのデザイン世界の全貌を紹介します。

三菱一号館美術館

三菱一号館美術館 外観

なお、会場となる三菱⼀号館美術館は、会期中の4月6日(水)に開館12周年を迎えます。これを記念して、4月6日(水)、7日(木)、8日(金)の3日間、「上野リチ」展の来場者に対して、ROOTOTE(ルートート)とコラボレーションしたトートバッグが当たる抽選会が実施されます(限定生産につき、在庫が無くなり次第、終了。抽選は1人につき1回限り、館内の抽選会場にて当日有効の鑑賞券またはサポーターカードの提示が必要)。

三菱一号館美術館「上野リチ展」会場

「上野リチ展」会場

三菱一号館美術館開館記念ルートルートコラボ企画

「三菱一号館美術館に、楽しいお出かけ!」をテーマに製作されたトートバッグは全7色展開(当選時にトートバッグの色指定は不可)

「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」

会期:2022年2⽉18⽇(⾦)~5⽉15⽇(⽇)※展⽰替えあり(前期 4⽉10⽇[⽇]まで、後期 4⽉13⽇[⽔]より開始)
休館日:月曜(2⽉28⽇、3⽉21⽇、3⽉28⽇、4⽉25⽇、5⽉2⽇、5⽉9⽇は開館)、4⽉12⽇(火)
開館時間:9:30-17:00(祝⽇を除く⾦曜と会期最終週平⽇、第2⽔曜、4⽉6⽇は21:00まで。入館は各日とも閉館30分前まで)
※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止のため、開館時間などが変更される場合あり(最新情報は三菱⼀号館美術館のウェブサイトやSNS、展覧会特設サイトなどで随時発表あり)
会場:三菱⼀号館美術館
所在地:東京都千代田区丸の内2丁目6-2(Google Map
観覧料(税込):一般 1,900円、高校・大学生 1,000円、小・中学生以下無料
※障がい者手帳の提示で半額(付添1名まで無料)
※毎月第2水曜日17:00以降に利用できる「マジックアワーチケット」:1,200円(税込、実施月の1日10:00に「Webket」内のみでの販売)
※COVID-19対策のため、各時間の入場人数に上限あり
問合せ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)

主催:三菱⼀号館美術館、朝⽇新聞社
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム
協賛:DNP大日本印刷
特別協力:MAK-オーストリア応用芸術博物館、ウィーン

三菱⼀号館美術館ウェブサイト
https://mimt.jp/

展覧会特設サイト
https://lizzi.exhibit.jp/

公式インスタグラム
https://www.instagram.com/lizzi_ten/


【読者プレゼント】

『TECTURE MAG』への感想など、アンケートにお答えいただいた方の中から、本展のペアチケットを5組10名さまにプレゼントします。

※受付は終了しています。抽選後に発送予定です。ご応募ありがとうございました!
読者プレゼント バナー

受付期間:2022年4月4日(月)〜11日(月)
※応募者多数の場合は抽選
※結果発表:チケットの発送をもって了
※発送に関する個々の問合せには対応しませんのでご了承ください
※発送完了後、都道府県を除く住所情報は削除し、データとして保有しません

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