美術家の曽谷朝絵氏による展覧会が、東京・東日本橋にある中川ケミカルのショールーム・CSデザインセンターにて開催されます。
絵画とインスタレーションの両面で制作を続けている曽谷氏による、光と色彩に満ちあふれた作品は、観る者の視覚を越え、身体感覚を呼び起こします。
本展では、これまでの作品発表でも何度か素材提供などで協力している中川ケミカルの多彩なカッティングシートの1つで、2020年5月に発売された「セプテットフィルム」を中心に使用。CSデザインセンターの空間全体を使ったインスタレーションが展開します。
「セプテットフィルム」は、見る角度、光の反射の具合によってさまざまな色に変化するのが最大の特徴。本展では、ライティングデザイナーに萩原克奈恵氏を迎え、曽谷作品の魅力を最大限に引き出すライティングも行います。
さらに、「セプテットフィルム」は透過性もあるため、会場の窓ガラスやガラスのパーテーションに施工された作品は、太陽光が差し込む日中と、人工照明だけとなる夜間では、その表情をガラリと変え、新たな魅力を発します。このため、本展では、夜間の演出も鑑賞できるよう、開場時間を特別に20時まで延長した夜間営業日を期間限定で設けられます。
色彩、光、反射、透過、影が視点によって変化し、響き合う空間体験を提供する企画展です。
アーティストプロフィール
曽谷朝絵(そや あさえ)
美術家。2006年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻にて美術博士号取得。
2010年資生堂ギャラリー「第4回 shiseido art egg 曽谷朝絵展」、2013年に水戸芸術館現代美術ギャラリーでの「宙色 (そらいろ)」、「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016」出展、2022年スパイラルガーデン「曽谷朝絵展 とことこふわり」など、全国各地での作品発表や大規模個展開催多数。
東京、ニューヨーク、西安などで展覧会やパブリックアートを制作。2014-2015年(平成25年度)文化庁新進芸術家海外研修制度による在外研修員としてニューヨーク滞在。2018年(平成30年度)TOKAS二国間交流事業プログラムによる派遣クリエイターとしてバーゼル「アトリエ・モンディアル」に3カ月滞在。
主な受賞に、2001年「昭和シェル石油現代美術賞」グランプリ、2002年「VOCA展2002」VOCA賞(グランプリ)、2013年「横浜文化賞文化・芸術奨励賞」、「神奈川文化未来賞」など多数。
著作に作品集『曽谷朝絵 宙色(そらいろ)』(青幻舎、2013)がある。曽谷朝絵 公式Webサイト
http://www.morning-picture.com/
萩原克奈恵(はぎわら かなえ)
ライティングデザイナー。建築照明や昼光照明、アートインスタレーションなど、光に関する幅広いライティングデザインに携わる。
主催者メッセージ:
この10年あまり、曽谷朝絵さんのインスタレーション作品の構成素材として、中川ケミカルのカッティングシートを採用いただく機会にたびたび恵まれました。
曽谷さんの表現を弊社の素材と技術でサポートさせていただき、実現していく醍醐味を味わうにつれ、このコラボレーションのポテンシャルを最大限に生かす展示を、私たちの手でも作り出せればと思い描くようになりました。今回は、見る角度によって表情が変わるセプテットフィルムをメインに、色彩、光、反射、透過、影などが、視点の動きにより万華鏡のように変化し、響き合う空間を存分に体験していただく機会になればと考えています。(中川ケミカル)
会期:2022年5月26日(木)〜8月31日(水)
開場時間:10:30-18:30
※5月26日(木)・27日(金)・5月30日(月)〜6月3日(金)は20:00まで開場時間延長
休館日:土・日曜、祝日(夏季休業期間あり)
会場:中川ケミカル CSデザインセンター
所在地:東京都中央区東日本橋2-1-6 岩田屋ビル3階(Google Map)
入場料:無料
使用素材:セプテットフィルム(SPT-01CG/SPT-02CG)ほか
照明デザイン:萩原克奈恵 / Kanae Hagiwara
企画・制作・主催:中川ケミカル
ギャラリートーク
開催日時:5月26日(木)1回目:18:30- / 2回目:19:30-(受付終了)
定員:各回10名(予約制、参加無料)
参加方法:以下の「展覧会ページ」にて申込受付
展覧会ページ
https://nakagawa.co.jp/news/2022/05/12/4088/
#中川ケミカルYouTubeチャンネル「セプテットフィルム施工事例/DESIGNART TOKYO 2020」(2020/11/30)