COMPETITION & EVENT

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

中道淳撮り下ろしの写真を大判で展示、アクシスギャラリーにて7/8〜7/14開催

本展のタイトルにある「サーフェスデザイン」とは、建築でいうところのファサードや外観など、建物の”顔”をつくると同時に、都市の表情をも織りなす、プロダクトの表面(surface)における質的なデザインを指します。

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈すみだ北斎美術館〉外観 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈GINZA SIX House of Dior Ginza〉外観 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈GINZA SIX House of Dior Ginza〉外観 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈全国信用組合会館〉外観 ©︎ Nacasa & Partners

近年において、「サーフェスデザイン」が重要な役割を担うようになってきた背景には、急速なデジタル技術の進歩と普及があります。3DCADに代表されるコンピュータ解析技術によって、これまでは困難とされていたデザインが自在に実現できるようになりました。一昔前に比べ、表現の自由度は格段に上がっています。

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

別冊『ディテール』より

とはいえ、コンピュータの力だけで建築がつくられるわけではありません。そこには必ず人の力が関わっており、人間の技術力、すなわちクラフトマンシップが、建築・デザインの実現を支えています。

本展は、デザイン×テクノロジーと、それを支えるクラフトマンシップが切り拓く「建築の新たな地平」に迫ります。
彰国社が発行する建築専門誌『ディテール』の2021年9月号別冊として、昨夏に刊行された書籍『Contemporary Surface Design & Technology / サーフェスデザイン&テクノロジーの現在』(編著:押野見邦英、撮影:中道 淳)に収録された18の事例(目次)から選りすぐり、展覧会用に構成するもので、今年1月より開催されるところ、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響で延期となっていました。

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈金沢海みらい図書館〉内観 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈金沢海みらい図書館〉内観 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈渋谷フクラス〉内観 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

別冊『ディテール』より

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈渋谷フクラス〉内観 ©︎ Nacasa & Partners

会場では、今日まで長年にわたり数多の建築作品を撮り下ろしてきた、写真家の中道 淳氏(ナカサアンドパートナーズ)の写真作品と図面を、3m×2mの大判パネルにプリントして展開。一部の作品では小型のモックアップも展示し、書籍では伝えきれなかった臨場感を増して会場が構成されます。

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈洗足学園音楽大学 Silver Mountain 〉内観 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈洗足学園音楽大学 Silver Mountain 〉内観 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈洗足学園音楽大学 Silver Mountain 〉内観 ©︎ Nacasa & Partners

主な展示作品(設計者)※展示作品は一部変更になる可能性あり
#01 Louis Vuitton Maison Osaka Midosuji(大成建設一級建築士事務所[建築]、AS[外装]、PETER MARINO ARCHITECT、エイチアンドエイ[店舗内装]、LOUIS VUITTON MALLETIER)
#02 GINZA SIX House of Dior Ginza(銀座六丁目地区市街地再開発計画設計共同体[谷口建築設計研究所、KAJIMA DESIGN])
#03 すみだ北斎美術館(妹島和世建築設計事務所)
#04 ロロ・ピアーナ銀座店(AS)
#05 資生堂銀座ビル(竹中工務店)
#06 洗足学園音楽大学 Stage on the Lawn(k/o design studio)
#07 洗足学園音楽大学 Silver Mountain(k/o design studio+Kajima Design)
#08 上越市立水族博物館 うみがたり(日本設計 / 篠崎淳+河野建介+寺崎雅彦
#09 大分県立美術館 / OPAM(坂茂建築設計)
#10 渋谷フクラス(手塚建築研究所[デザインアーキテクト]、日建設計[マスターアーキテクト]、清水建設[設計・監理])
#11 香月メディカルビル(三菱地所設計/杉本宏之+荒井拓州)
#12 ミキモト銀座本店(KAJIMA DESIGN、内藤廣[外装デザイン])
#13 金沢海みらい図書館(堀場弘+工藤和美 / シーラカンスK&H)
#14 The Tender House(A.N.D.、乃村工藝社、竹中工務店)
#15 カンダホールディングス本社(竹中工務店 / 花岡郁哉)
#16 東京大学安田講堂 改修(東京大学キャンパス計画室[千葉学]・同施設部、香山壽夫建築研究所)
#17 全国信用組合会館(石本建築事務所 / 福地拓磨+舩越克己)
#18 i liv(アイリブ)(日建設計 / 大谷弘明+上原徹+大藤淳哉+府中拓也)

関係者プロフィール

押野見邦英 近影

企画・ディレクション
押野見 邦英(k/o design studio)
建築家
1941年東京都生まれ。1965年横浜国立大学工学部建築学科卒業。同助手を経て,1966年鹿島建設入社、元芝浦工業大学客員教授。現在、k/o design studio主宰。
代表作に〈八重洲ブックセンター〉(1978年)、〈大阪東京海上日動ビルディング〉(1990年)、〈資生堂湘南研修所〉(1997年)〈洗足学園音楽大学 シルバーマウンテン・eキューブ〉(2013年)などがある。
http://www.kodesign.co.jp/index.html


中道 淳(ナカサアンドパートナーズ)近影

撮影
中道 淳(ナカサアンドパートナーズ)
写真家
1957年兵庫県神戸市出身。1979年東京工芸大学短期大学部卒業。同年より仲佐 猛に師事し、ナカサアンドパートナーズに在籍。建築、インテリアの分野の撮影を中心に活動中。倉俣史朗氏の作品を紹介した映像作品『パープルシャドウズ』で、モントルー・エレクトリックシネマフェスティバルの産業部門最優秀賞受賞(1993)。
http://www.nacasa.co.jp/


グラフィックデザイン
塩谷嘉章(SHIOYA Tokyo)
アートディレクター・グラフィックデザイナー
1987年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。修了後、フリーランスを経て、2018年よりSHIOYA Tokyo設立、同代表取締役。
2017年より建築雑誌『ディテール』アートディレクターを務める(212号〜)。
https://shioya-tokyo.com/

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

洗足学園音楽大学 Stage on the Lawn(別冊『ディテール』より)

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

〈洗足学園音楽大学 Silver Mountain 〉 ©︎ Nacasa & Partners

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

会期:2022年7月8日(金)〜7月14日(木)
開廊時間:11:00-19:00 ※最終日は17:00まで
会場:アクシスギャラリー
所在地:東京都港区六本木5丁目17-1 AXISビル4階(Google Map
入場料:無料

主催:AGB(旭ビルウォール)
企画・ディレクション:押野見邦英(k/o design studio)
写真:中道 淳(ナカサアンドパートナーズ)
会場グラフィックデザイン:塩谷嘉章(SHIOYA Tokyo)
協力:彰国社、アクシスギャラリー
※会場では感染症拡大防止対策を実施

詳細
https://www.axisinc.co.jp/news/2022/440.html

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン TECTURE NEWS LETTER

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン

書籍『Contemporary Surface Design & Technology / サーフェスデザイン&テクノロジーの現在』

CULTURE2021.08.29

新刊『サーフェスデザイン&テクノロジーの現在』

デジタル技術が建築にもたらすものを18事例などから読み解く

RECOMENDED ARTICLE

  • TOP
  • COMPETITION & EVENT
  • 中道淳撮り下ろしの建築写真を大判で展示、アクシスギャラリーにて7/8〜7/14開催「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展
【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン
お問い合わせ