音楽家でサウンド・アーティストのevalaによる”音の出る絵画”の展覧会が、東京・大岡山のLOWW(ロウ)にて8月18日より開催されます(注.本稿1枚目の画像は参考 / 本展の会場風景ではありません)。
本作で展示する〈Score of Presence〉とは、evalaによる”音の出る絵画”シリーズであり、空間音響のデータをevala独自のアルゴリズムによって視覚化したビジュアルイメージによって構成されます。
本作は、大日本印刷と共同制作した特殊プリントと平面パネルスピーカー技術の組み合わせによって、絵画そのものから音が発せられます。
光によってブラック&シルバーの絵画に色彩があらわれ、鑑賞角度によって多彩に変化していくこの作品は、「楽譜からこぼれたもの」に着目し、空間そのものを作曲してきたevalaによる「楽譜の提示」であり、鑑賞者自身に委ねられる“気配の再生装置”となります。
アーティストプロフィール
音楽家、サウンドアーティスト。
新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」主宰。立体音響を駆使した独自の“空間的作曲”によって、先鋭的な作品を国内外で発表。これまでに『大きな耳を持ったキツネ』(NTT ICC,2013, Sonar+D, Barcelona 2017)、『Our Muse』 (ACC, Gwangju Korea 2018)のほか、SONY Sonic Surf VRを用いた576ch音響インスタレーション『Acoustic Vessel Odyssey』(SXSW, Austin 2018)などを展開。
近作として、2020年「インビジブル・シネマ(耳で視る映画)」をコンセプトにした話題作『Sea, See, She ーまだ見ぬ君へ』をスパイラルホール(東京・表参道)にて世界初上映し、第24回文化庁メディア芸術祭アート部門にて優秀賞を受賞。2021年1月にリリースした空間音響アルバム『聴象発景 in Rittor Base – HPL ver』が、国際賞プリ・アルスエレクトロニカ2021 Digital Musics & Sound Art部門において、栄誉賞を受賞。
公共空間、舞台、映画などにおいて、先端テクノロジーを用いた独創的なサウンドプロデュースを手掛けている。
大阪芸術大学音楽学科・客員教授。
NTTインターコミュニケーション・センター 「ICC アニュアル2023 ものごとのかたち」展にて、発表から10周年となる代表作品〈大きな耳をもったキツネ〉全4曲および〈Our Muse〉を再展示。(2023年6月24日[土]〜2024年1月14日[日])
会期:2023年8月18日(金)〜8月29日(火)
会場:LOWW
所在地:東京都目黒区大岡山1-6-6(Google Map)
開廊時間:12:00-20:00
休廊日:水曜
入場料:無料
LOWW Website
https://www.loww.co.jp/