大阪を拠点に活動しているジュエリーレーベル・ATAKAのギャラリーにて、コンテンポラリーファニチャーレーベルE&Yの展示会「Digging through E&Y」が7月より3回にわたり開催されています。本展は3つの会期に分かれ、3名のデザイナー(スズキ ユウリ、二俣公一、マックス・ラム)が順番に展示を行っています。E&Y(イー アンド ワイ)のコレクションを中心に、それぞれのデザイナーが影響を受けた事柄を展示することで、来場者が1つひとつの作品と向き合い、より深く考察することを促します。
9月16日より始まる最終回Vol.3は、ユニークピースから量産品まで幅広い領域でデザインを手がけている、英国人デザイナーのマックス・ラムの展覧会です。
マックス・ラムは、最終的な造形だけでなく、制作上のプロセスをオブジェクトに反映させることに焦点をあててデザインに取り組んでいます。コンセプトを保持しながら素材の特性や生産の実用性をつなぎあわせるアプローチによって、独創的なデザインをつくり出しているのです。
本展では、マックス・ラムがE&Yから発表した組み立て式の家具〈third〉や、日本建築の「床の間」の概念からインスパイアされたコレクション〈TOKONOMA〉を中心に、〈MyGrandfather’sTree〉や〈DIYChair〉なども展示されます。
多様なプロジェクトが並ぶ会場は、ラム独自の創造力や柔軟な思考があらわれた空間となります。
マックス・ラム(Max Lamb)プロフィール
1980年生まれ。英国西部臨海に位置する田園の街、コーンウォールで幼少期を過ごし、自然を愛する気持ちや、ものをつくるという精神とともに、伝統的な方法と、従来の型にはまらない方法の両面から素材の探求を行うようになる。現在も、素材が本来持っている良さを活かしながら、その機能を再考し、コミュニケーションにおいて効果的なシンプルなデザインを通して、プロダクト、メーカー、ユーザー三者の間に良い関係性を生み出そうとしている。ノーサンブリア大学卒業後、2006年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)修士号を取得。レクチャーやワークショップのリーダーを務めつつ、ロンドンを拠点に、伝統的な素材の考え方を用い、自ら行程に携わる事で新しいデザインを生み出す活動を行っている。
Max Lamb Website
https://maxlamb.org/
なお、会場に展示されるE&Yのプロダクトは、店頭およびオンラインショップでの受注販売も行われます(販売期間:2023年9月16日〜10月4日)。
会期:2023年9月16日(土)〜24日(日)※会期中無休
開場時間:13:00-19:00
会場:ATAKA
所在地:大阪府大阪市生野区勝山南3-8-27(Google Map)
協力:E&Y
本展の会場となるATAKAは、ジュエリーレーベルとしての活動に加え、デザインやアートの力に魅了されてきた自身の経験から、時代や国籍問
わずさまざまなデザイナーが手がけたプロダクトやアート作品の展示会を行ってきました。
今回の企画は、コレクションを「作品」と位置付けるE&Yのコンセプトに共感し、またE&Yが昨年開催したデザイナーの資質を反映した展覧会「Thirty-six views」や、デザイナーや作家の要素を純度高く抽出したコレクションライン「edition HORIZONTAL」に強く惹きつけられ、その世界観に触れる機会を関西でもつくりたいという意志のもと、開催に至っています。ATAKA Website
https://ataka-jp.com/
展示会スケジュール
「Digging through E&Y|Vol.1 スズキ ユウリ」会期:2023年7月15日(土)〜7月23日(日)※終了
「Digging through E&Y|Vol.2 二俣 公一」会期:2023年8月5日(土)〜13日(日)※終了
展示会 詳細
https://www.eandy.com/news/