東京・府中市の府中市美術館にて、「白井美穂 森の空き地」が開催されています。
本展は、メディアを自在に横断し旺盛に制作を続ける作家・白井美穂氏の美術館での初個展です。
白井美穂(しらいみお)プロフィール
1962年生まれ。東京藝術大学美術学部で学んだ後、1980年代末から大規模なインスタレーションを旺盛に発表して注目を集める。1993年アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)の助成を得て米国・ニューヨークに渡り、2006年まで同地を拠点に活動する。帰国後は住み慣れた東京西部に戻り、映像や絵画、立体作品等を制作している。1994年にファーレ立川にパブリックアート〈Round Trip〉と〈Cut〉を設置。個展のほか、「アーティスト・ファイル2008」(2008年 国立新美術館・東京)、「瀬戸内国際芸術祭」(2013年 宇野港・岡山)、「あいちトリエンナーレ」(2013年 愛知県美術館・愛知)などに参加。東京造形大学教授。Mio Shirai 公式ウェブサイト
https://mio-shirai.com/
本展では、2000年代以降に展開した絵画を中心に、映像やオブジェを交えて会場を構成。1990年代前半に発表された貴重な立体作品も約30年ぶりに展示されます。
主催者メッセージ
白井美穂の作品にある洗練された造形と、意味を複雑に重ねて提示する深い思考は、35年以上のあいだ驚異的な質を維持しています。
バブル経済が終焉に向かう1980年代末から90年代に、白井は社会的慣習や風俗を巧みに引用、流用し、家具や結界など既製品を用いて華麗で大胆なインスタレーションを展開しました。艶やかな黒色や反射する硬質な物質の使用が特徴で、また写真も印象的に使われています。
平成のただなかにあった2000年代半ば以降は、ピンクや水色といった明るい色が登場し、布や糸など柔らかい素材が用いられ、また絵画が中心的役割を果たすようになります。錬金術書の挿絵や物語からとったイメージに、宇宙や生命の循環への思索が織り込まれます。
「白井美穂 森の空地」展では、貴重な初期作品を再構成し、最新作とあわせて展示します。もの、空間、イメージがからまり生まれる迷宮の、その先に開かれる「空き地」へ、どうぞお越しください。
会期:2023年12月16日(土)〜2024年2月25日(日)
会場:府中市美術館
所在地:東京都府中市浅間町1丁目3番地 都立府中の森公園内(Google Map)
開館時間:10:00-17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜(1月8日、2月12日を除く)、年末年始12月29日(金)~1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)
観覧料:一般700円、高校・大学生350円、小・中学生150円、未就学児無料
※常設展観覧料を含む
※府中市の小・中学生は「府中っ子 学びのパスポート」で無料
※障害者手帳等(ミライロID可)をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
主催:府中市美術館
展覧会詳細
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/Mio_shirai.html
白井美穂映像作品上映会とアーティストトーク
内容:2000年代につくられた白井美穂の映像作品を上映
日時:日時:2024年1月13日(土)14:00開始
ゲスト:松浦寿夫氏(画家・美術批評)
会場:美術館1階 講座室
定員:先着60名(当日先着順に受付)
料金:無料(予約不要)
※そのほかの関連企画・イベントは、府中市美術館ウェブサイトを参照
府中市美術館 ウェブサイト
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
府中市美術館 SNS
https://twitter.com/FuchuArtMuseum
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受付期間:掲載から2024年1月14日(日)まで ※終了
※応募者多数につき、抽選
※結果発表:チケットの発送をもって了(個々の問合せには対応しません)
※発送完了後、都道府県を除く住所情報は削除し、データとして保有しません