フランスのデザイナーでアーティストのロナン・ブルレック(Ronan Bouroullec|1971-)氏の作品群を展示・販売する「ロナン・ブルレック~この手が覚えていることThe hand remembers~展」が、東京・新宿の伊勢丹新宿店本館2階の「イセタン ザ・スペース」にて8月31日より開催されています。
ロナン・ブルレック氏 近影
本展は、ロナン・ブルレック氏の手によって生み出されれたドローイング作品やセラミックアートが、国内では過去最大規模で展示されているのが特徴で、氏がデザインした椅子などもあわせて紹介されています。
セラミックアートと〈Shaku チェア〉(デザイン:ロナン&エルワン・ブルレック / KOYORI)
〈Bas reliefs 02〉2024, L25xW21xH4(cm) ⒸClaire Lavabre studio bouroullec
〈Bas reliefs oilstck 13〉2024, L56.5xW56.5xH4(cm) ⒸClaire Lavabre studio bouroullec
作品制作の様子
ドローイング作品は、ロナン・ブルレック氏がデザイナーとしての仕事と並行して取り組んでいるもので、氏の日常生活において重要な位置を占めている創作活動の1つ。アートコレクターやギャラリーからも常に注目されており、米国・ニューヨーク近代美術館(MoMA)、英国のヴィクトリア&アルバート美術館、フランスのポンピドゥー・センターといった世界有数の美術館・美術財団が作品として収集しています。
左から、〈Drawing 05, 2024〉L53xW53xH4(cm) /〈Drawing 18, 2024〉L124xW93xH5(cm) /〈Dawing 14, 2023〉L89xW75xH4(cm) ©︎Claire Lavabre studio bouroullec
〈Drawing 08〉2024, L48xW38xH4(cm) ⒸClaire Lavabre studio bouroullec
本展ではさらに、ロナン氏の弟でありデザイナーユニットを組んでいるエルワン・ブルレック(Erwan Bouroullec|1976-)氏と共にブルレック兄弟としてデザインした、ムティナ・エディションズの花瓶〈Rombini Vase〉が展示・販売されているのも見どころです。
〈Rombini Vase〉は、イタリアのタイルメーカー・ムティナ(Mutina)社が、昨今のデザイン界で最も影響力のあるデザイナーらと共に、セラミック素材の表現力を探求する特別なプロジェクトから誕生したもので、表面に貼り付けられたタイルはブルレック兄弟がデザインしたもの。これまでにフランス・トゥーロンでの展示会やポンピドゥー・センターでのブルレック氏の初個展などで展示されてきましたが、日本での披露は本展が初となります。
ムティナ・エディションズ
ムティナ・エディションズ / 〈Rombini Vase A〉242,000円(税込)、〈Rombini Vase B〉440.000円(税込)、〈Rombini Vase C〉440.000円(税込) Courtesy Mutina, Gerhardt Kellermann
これらのアートワークとプロダクト合計41点の作品が展開する会場の空間設計を、デザイナーの三澤 遥氏が率いる三澤デザイン研究室(日本デザインセンター)が担当しています。
会期:2024年8月31日(土)~9月29日(日)
開場時間:10:00-20:00
会場:伊勢丹新宿店 本館2階「イセタン ザ・スペース」
所在地:東京都新宿区新宿3丁目14-1(Google Map)
※本館ショー・ウィンドー展示日程:2024年8月28日(水)~9月17日(火)
※展示作品の一部は三越伊勢丹オンラインストアでも取り扱い
詳細
https://www.mistore.jp/shopping/feature/women_f2/ronanbouroullec_w.html
「イセタン ザ・スペース」公式Instagram
https://www.instagram.com/isetan_the_space/