鹿島出版会が主催する「SDレビュー」は、実際に「建てる」という厳しい現実の中で、設計者がひとつの明確なコンセプトを導き出す思考の過程を、ドローイングと模型によって示そうというもの。1982年に始まり、今年で42回目を数えます。実施見込みのないイメージやアイデアではなく、実現作を募集対象としているのが大きな特徴です。
入選作品を模型などで紹介する恒例の展覧会が、代官山のヒルサイドフォーラムにて今月13日より始まっています。会期は9月22日まで。その後、京都市の京都工芸繊維大学 美術工芸資料館に巡回します(ともに入場無料)。
今年の入選作品と入選者、審査を担当した審査員およびアドバイザー、以下の通りです。
※13組の並びは「SDレビュー2024」ウェブサイトに準じ、ナンバリングは本稿便宜上のもの
入選者と入選作品
01.秋田亮平+金田充弘+伊藤 優+関田重太郎+方思稻+南 昴希+糸数海音+ 細田晃太+八木新平
〈Soil Tent 2024〉02.板谷優志+石井優希
〈corners いくつもの世界をすごす家〉03.上野辰太朗+篠原 勲
〈溝口一丁目のテナントビル〉04.大澤さほり
〈TOOLHUT〉05.柿木佑介+廣岡周平+中尾壮宏+岩岡孝太郎
〈森のなかの幸せ工場 ―250mの屋根がつくる風景と居場所―〉06.木内俊克+バルナ・ゲルゲイ・ペーター+戸村 陽+岩見遙果+近藤誠之介+西村 穏
〈Adaptive Design & Assembly System Utilizing Reclaimed Timbers〉07.砂越陽介
〈あおいさんかく屋根〉08.澤 伸彦+吉海早瑛+市江龍之介
〈模様の混交〉09.鈴木淳平
〈時代のポシェ〉10.高池葉子+尾野克矩+佐藤緋里+浜田英明
〈小さな森の図書館〉11.寺本健一
〈房総の別荘〉12.三輪和誠+普川陽菜+山田伸希
〈収集と組み合わせのポイエティーク〉13.横井創馬
〈みどりまちの群像劇〉審査員(五十音順):青木 淳、金野千恵、中山英之、山田憲明
アドバイザー(同上):隈 研吾
「SDレビュー 2024」入選展 東京展
会場:ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドフォーラム
会期:2024年9月13日(金)〜9月22日(日)※会期中無休
開場時間:11:00-19:00(最終日16:00閉場)
同 京都展
会場:京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
会期:2024年10月3日(木)〜10月26日(土)
開場時間:10:00-17:00 ※入館は16:00まで、会期中無休
※2024年10月12日(土)シンポジウム開催予定(詳細が決まり次第、「SDレビュー2024」ウェブサイトおよびSNSにて発信)
主催:鹿島出版会
京都展共催:京都工芸繊維大学
後援:朝倉不動産
協賛:鹿島
竣工写真撮影協力:日本建築写真家協会
「SDレビュー2024」ウェブサイト
https://www.kajima-publishing.co.jp/sdreview/
鹿島出版会 SNS
https://x.com/kjm_publishing
https://www.instagram.com/kajima_publishing/
本稿の画像提供:鹿島出版会