東京・丸の内にあるアクタス・丸の内店にて、2025年2月22日(土)~2025年4月20日(日)まで、ドイツのブランド・TECTA(テクタ)の企画展「TECTA MIT MARUNOUCHI -バウハウスとテクタの名作家具展-」が開催されています(注.アクタスはドイツ・TECTA社の日本総代理店)。
TECTA(テクタ)は、1972年の創立して以来、マルセル・ブロイヤーやミース・ファン・デル・ローエ、ヴァルター・グロピウスなどがデザインした、バウハウスを代表する数々の名作家具を復刻しているブランドです。つくり出す家具を通して、1919年の設立からナチスによって閉校に追い込まれるまでの14年間におよぶ、バウハウスのデザイン哲学を受け継ぎ、次の世代へと継承することに寄与しています。
本展では、約100年の時を経ても色あせることなく考え抜かれた機能性を有するバウハウスのオリジナル家具11点と、その思想を現代の解釈でデザインしたTECTAのオリジナル家具の両方が展示されています。椅子には座ることができるほか、TECTAの創業者であるアクセル・ブロッホイザー会長と親交の深かったジャン・プルーヴェ(Jean Prouvé|1901-1984)との協業を紹介する展示もあるとのこと。
バウハウスから誕生したカンチレバーチェア(スチールパイプによる片持ち構造の椅子)のデザイン進化を紹介した展示コーナー
TECTAのオリジナル家具の展示
ジャン・プルーヴェとの協働・交流エピソードを紹介したコーナー
「現代に蘇ったバウハウス校長室」をテーマに、インテリアスタイリストの作原文子氏が手がけたコーナーもあり
会期:2025年2月22日(土)〜4月20日(日)
会場:アクタス・丸の内店
所在地:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 3F
営業時間:11:00-21:00(日曜・祝日 20:00まで)
観覧料:無料
イベント詳細
https://www.actus-interior.com/news/tecta2025/
左:TECTA現CEOのC・ドレッシャー氏 / 右:TECTA創始者のA・ブロッホイザー氏
ジャン・プルーヴェがTECTA社のためにデザインした天板を元に、彼の没後に土台部分を追加して発表したテーブル TECTA M21 DINING TABLE(Design: TECTA 1990)
背の角度が変わるリクライニングチェアとは異なり、座面が後方にスライドすることで、シート全体がリクライニングする
TECTAが再現したプルーヴェのイージーチェアD80
プルーヴェ直筆によるイージーチェアのスケッチ
バウハウス初代校長を務めたヴァルター・グロピウスが自身の執務室用にデザインした、片持ち構造のアームが特徴のアームチェア TECTA F51 ARM CHAIR(Design : Walter Gropius 1920)
ミース・ファン・デル・ローエがデザインしたカンティレバーチェア TECTA D42 ARM CHAIR(Design : Ludwig Mies van der Rohe 1927)
マルセル・ブロイヤーが画家ワシリー・カンディンスキーのためにデザインしたワシリーチェア(DESIGN : Marcel Breuer 1927)に、折りたたみ機能を追加した進化モデル TECTA D4 CHAIR
本社内観 バウハウス当時の貴重な資料がアートのように飾られている
TECTA本社敷地内にある私設ミュージアム・クラーグシュトゥールムゼウム(Kragstuhlmuseum)
私設ミュージアム・クラーグシュトゥールムゼウム(Kragstuhlmuseum)では、世界最大というカンティレバーの椅子のコレクションをはじめ、バウハウス、プルーヴェなど家具の研究のために収集したコレクションを見ることができる
TECTA Website
https://www.tecta.de/