現在は東京・青山の地にある〈土浦亀城邸〉の復原・移築を担当した、建築家の安田幸一氏と、間もなく刊行される書籍『土浦亀城邸』の共同編集者である竹葉 徹氏によるトークイベントが4月4日にオンライン配信されます。
〈土浦亀城邸〉は、昭和を代表するモダニズム建築家・土浦亀城氏(1897-1996年)が1935年(昭和10)に東京・大崎に建てた自邸(土浦家住宅、本稿表記は土浦亀城邸)です。1995年に東京都指定有形⽂化財(建造物)に指定。2018年から約6年の調査・研究を経て、昨年4月に南青山に竣工した〈ポーラ青山ビルディング〉の敷地内に復原・移築されました。
復原・移築までの経緯とガイドツアー概要(発表当時)
〈ポーラ青山ビルディング〉を建てたポーラ・オルビスグループでは、グループ傘下のピーオーリアルエステートの主催で同邸の一般公開(建築ガイドツアー)を日時限定で実施中。本イベントの主催も同社によるものです。
©土浦亀城アーカイブズ
本イベントの講師は、〈土浦亀城邸〉の復原・移築プロジェクトを手がけた建築家の安田幸一氏。プロジェクトの詳しい内容などを引き出す聞き手を、4月上旬に鹿島出版会より刊行される書籍『土浦亀城邸』の共同編集者である竹葉 徹氏が務めます。
トークでは、復原の調査研究で明らかになった、近代住宅に対する土浦亀城の考え方などを「土浦邸の5原則」としてまとめ、土浦邸にみられる近代住宅としての5つの特徴を紐解いていく予定です。
登壇者プロフィール
安田幸一(やすだ こういち)
建築家、安田アトリエ主宰、東京科学大学名誉教授
1958年神奈川県生まれ。1983〜2002年日建設計勤務、1989年イェール大学修士課程修了、1988-1991年バーナード・チュミ・アーキテクツ・ニューヨーク勤務。2002年安田アトリエ設立。2002年東京工業大学准教授着任(のちに教授、2024年まで)。これまでの主な受賞に、2004年日本建築学会賞(ポーラ美術館)、2022 年日本建築学会作品選奨(福田美術館)、2023年日本建築学会作品選奨(MUNI KYOTO)などがある。
http://www.yasudaatelier.com/竹葉 徹(たけば てつ)
編集者。1975年滋賀県生まれ。法政大学法学部政治学科、早稲田大学芸術学校建築科卒業後、2002年に新建築社入社。2010年に独立、ネクト編集事務所を設立、同代表取締役。
https://nectediting.theshop.jp/
本イベントは、YouTubeによるライブ配信での開催です(※イベント終了から約1週間後にポーラ青山ビルディング YouTubeチャンネルにてアーカイブ動画を配信予定)。視聴は無料、Peatix特設ページより申し込みが必要です。
日時:2025年4月4日(金)17:00〜 1時間程度を予定(質疑応答の時間を含む)
登壇者:安田幸一氏(建築家、安田アトリエ主宰、東京科学大学名誉教授)、竹葉 徹(編集者)
視聴方法:Peatixページより要申し込み
参加費:無料
主催:ピーオーリアルエステート