職人が叩き出す「佇まい」の美学。岐阜県関市の鉄家具 無機質な鉄に命を吹き込む「切る・曲げる・たたく」。杉山製作所が世界に届ける鉄家具の真髄 - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
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職人が叩き出す「佇まい」の美学。岐阜県関市の鉄家具 無機質な鉄に命を吹き込む「切る・曲げる・たたく」。杉山製作所が世界に届ける鉄家具の真髄

職人が叩き出す「佇まい」の美学。岐阜県関市の鉄家具

無機質な鉄に命を吹き込む「切る・曲げる・たたく」。杉山製作所が世界に届ける鉄家具の真髄

岐阜県関市のプロダクトメーカー、杉山製作所は「Beauty of Presence(佇まいの美)」をテーマに、4度目となるミラノへの出展を行います。刀鍛冶の伝統技術をバックグラウンドに、国内外のデザイナーと共創した新作チェアやプロトタイプを発表し、ミニマルな機能美と鉄ならではの質感を空間に提示します。

Beauty of Presence(佇まいの美)

展示コンセプトは、鉄という無機質な素材を用いながら、職人の「叩き・曲げ・削り」といった手仕事を通じて、プロダクトに静かな品格と温もりを与えることにあります。1962年の創業以来培った車両部品製造の技術と、関市の刀鍛冶の伝統を現代のデザインに融合。会場では「爽と温」という2つの空間テーマを設定し、オフィスやホテルラウンジなどの公共空間に向けた鉄家具の導入事例を提案。「人生に寄り添うオブジェ」としての家具のあり方を追求しています。

ホルヘ・ヘレーラ「MONKEY BAR CHAIR」

スペインを拠点に活動するデザイナー、ホルヘ・ヘレーラは、遊具の「うんてい」から着想を得た新作アームチェア「MONKEY BAR CHAIR」を発表します。鉄の強度を活かし、極限まで細くしたメタルフレームで全体の構造を支持。座面にはレザーシートを配し、フレームから浮いているような視覚的浮遊感と快適な座り心地を両立させました。鉄とレザーという最小限の構成要素で成立させ、素材が持つ経年変化をダイレクトに楽しむ、緊張感と軽やかさが同存するプロダクトです。

「MONKEY BAR CHAIR」

「MONKEY BAR CHAIR」

安積 伸「Radial Coat Stand / Radial Umbrella Stand」

ロンドンと日本を拠点に活動する安積 伸は、放射状のジグザグ構造を持つ「Radial」シリーズの新作「Radial Coat Stand / Radial Umbrella Stand」を発表します。コートスタンドおよびアンブレラスタンドは、衣服や鍵、ヘルメットなどを掛けるといった日常生活の細やかな動作を丁寧に検証した結果導き出された機能的形状です。三本の柱が交差するような彫刻的価値と、生活の中での実用性を高度に両立させたデザインとなっています。

「Radial Coat Stand」「Radial Umbrella Stand」

伊藤浩平「SHIN スタッキングアームチェア / SHIN スタッキングチェア」

インテリアデザイナー伊藤浩平による「SHIN」シリーズは、不要な要素を極限まで削ぎ落とした、日本建築の端正な美学に調和するミニマルデザインを追求。椅子に必要な構造だけで構成し、細く軽やかな印象ながら、鉄の特性を活かした高い耐久性を備えています。直線的なフォルムにより、日本らしい建築空間との美しい調和を叶え、最大約4脚までスタッキング可能で、美観と機能性に配慮されています。また、黒皮鉄に透明塗装を施し、磨きや火あぶり、槌目仕上げなど職人の手仕事の痕跡が静かな存在感と温もりを生み出します。

「SHIN スタッキングチェア」

村澤一晃「felice」

プロダクトデザイナー村澤一晃による「felice」シリーズは、鉄の無機質な「線」に、人肌に馴染むような柔らかいフォルムと職人の叩き加工によって表情が与えられた家具。くびれを持つ優雅な美しさが特徴である日本の楽器「鼓」の名を冠した本シリーズに共通する特徴は、背からアーム、そして脚に繋がる一筆書きの優雅な構成を活かしつつ、ゆったりとしたラウンジチェアのような座り心地を実現したデザインです。

本展示では、新たに加わったテーブルが披露されます。フレームの曲線を視覚的にも楽しめるガラスの天板が特徴で、独特な造形ながら空間に馴染みやすく、主張しすぎないデザインとなっています。

「ffelice easy chair」

「Tsuzumi circle table」

職人の手仕事が生む「線」の美学と世界への発信

杉山製作所は、企画から製造までを自社一貫で行う体制を強みとしています。職人が手作業で行う「叩き」「曲げ」「つなぎ(溶接)」「削り」の各工程は、均質な工業製品にはない、手仕事ならではの揺らぎや表情をプロダクトに与えます。日本で育まれた伝統的な鍛冶仕事の技術が、モダンなデザイン言語へと翻訳されることで生まれる鉄家具。本展を通じて、世界中のバイヤーや空間クリエイターとの新たなパートナーシップの構築を目指し、岐阜県関市から鉄家具の新たな地平を切り拓きます。

開催概要

展示名:Beauty of Presence(佇まいの美) SUGIYAMA, Japanese Minimalist Solid Iron Furniture
会期:2026年4月21日(火)〜4月25日(土)
時間:10:00~19:00(25日のみ16:00まで)
会場:Galleria Antonio Battaglia
所在地:Via Ciovasso 5, 20121, Milano MI, Italy(Google Map
主催:株式会社 杉山製作所

 

参照元:PR TIMES 株式会社杉山製作所リリース

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