装飾の多義性を「パセリ」になぞらえる ヤマハが問い直す、感性に訴えかける「彩り」の本質 - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
COMPETITION & EVENT
装飾の多義性を「パセリ」になぞらえる ヤマハが問い直す、感性に訴えかける「彩り」の本質

装飾の多義性を「パセリ」になぞらえる

ヤマハが問い直す、感性に訴えかける「彩り」の本質

ヤマハのデザイン部門「デザイン研究所」は、ミラノデザインウィーク 2026において、展示タイトル「PARSLEY(パセリ)」を冠したインスタレーションを展開します。機能性や効率性が重視される現代のデザインにおいて、あえて言葉では説明しきれない「装飾」の価値に着目。ドレッサーへと転生したピアノや、管楽器の技術を纏うアクセサリーなど、楽器という枠を超えた6つの実験的な作品を通じて、人間の感性を揺さぶるデザインの新たな可能性を提示します。

添え物としての「装飾」を再定義する

展示タイトルに採用された「パセリ」は、装飾が持つ多面的な役割のメタファー(隠喩)です。ある時は料理の鍵となる食材として、ある時は全体の調和を整える調整役として、そしてある時は単なる彩りとして。文化的背景や個人によって評価が揺れ動くパセリの性質を、デザインにおける「装飾性」になぞらえました。音楽や楽器が生活を便利にする道具ではなく、人生に潤いを与える「彩り」であるように、一見不要にも見える装飾の中にこそ人間の本質を見出そうとする試みです。

理性を越え、感情に働きかける6つの作品群

会場では、研究開発や生産部門との共創から生まれた6つのプロトタイプが展示されます。なかでも象徴的な「リノベーションピアノ」は、ピアノの構造を活かしつつドレッサーとしての機能を付与し、家具としての装飾性を追求。また、管楽器職人の緻密な手仕事によって制作された「アクセサリー」は、楽器製造の技術を人体を飾るオブジェへと転換させたものです。これらは論理的な機能美とは一線を画し、デザイナー一人ひとりが「装飾とは何か」を多角的に探求した思考の跡を、実体感のある造形として具現化しています。

ヤマハ デザイン研究所所長の川田 学氏は、「簡潔明瞭なデザインが理性に働きかけるのに対し、装飾的なものは感情や感性に直接的に響く」とコメント。今回の展示は、2005年から続けてきたミラノでの出展経験を背景に、ヤマハデザインのアイデンティティーをさらに深める挑戦でもあります。「楽器によって生活が便利になることはないかもしれない」という謙虚な視点から出発し、それでも音楽が心を豊かにする「多様な装飾」であり続けることを願い、大真面目な遊び心を持って未来の提供価値が模索されています。

開催概要

展示名:PARSLEY(パセリ)
会期
:2026年4月20日(月)〜4月26日(日)
時間:11:00〜19:00(※最終日のみ17:00まで)
会場:Mimmo Scognamiglio Artecontemporanea
所在地:Via Goito 7, 20121 Milano, Italy(Google Map
主催:ヤマハ株式会社(デザイン研究所)

 

参照元:PR TIMES ヤマハ株式会社 リリース

 

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン TECTURE NEWS LETTER

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン

RECOMMENDED ARTICLE

  • TOP
  • COMPETITION & EVENT
  • EXHIBITION
  • 装飾の多義性を「パセリ」になぞらえる ヤマハが問い直す、感性に訴えかける「彩り」の本質
【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン
お問い合わせ