高島屋と龍村美術織物は、2026年4月に開催されるミラノデザインウィーク 2026の「フォーリサローネ」において、初の共同インテリアコレクション「CASA TATSUMURA(カーサ タツムラ)」を世界初公開します。両社のオリジナルブランド「龍村錦帯(たつむらきんたい)」が2027年に100周年を迎えることを機に始動した本プロジェクト。日本の伝統的な建築様式を現代の感性で編み直し、カリモク家具との協業によって実現した、美術織物と家具が共鳴する新たなラグジュアリーの形を提示します。
「CASA TATSUMURA」の根底には、1927年に初代・龍村平藏が高島屋で「第1回錦帯作品展」を開催して以来、一世紀近くにわたり築き上げてきた強固な信頼関係があります。五代・龍村平藏(龍村育氏)は、和装の世界で磨き上げられてきた美意識や高度な織り技術を、現代のライフスタイルに「解放」することを目指しました。本ブランドは、日本の伝統文化を単なる保存対象とするのではなく、世界中の人々の意識に鮮やかな刺激を与える、機能的で美しいインテリアへと結実させる試みです。
総合プロデュース兼デザインを担当したのは、川村明子氏(エイタブリッシュ)。会場となった「Maurizio Baldassari Showroom」という歴史あるショールーム空間を、日本の静寂美である「禅」と、対極にある黄金の煌びやかさの双方から、今の時代に即した形で調和させました。来場者は、龍村錦帯の贅沢な織地があしらわれた家具が配置された、日本の伝統的な素材・美意識・技術が織りなす極上の住空間を体感することになります。日本の伝統がミラノの洗練と出会い、どのような化学反応を見せるのか。文化継承の新たな姿が、今、現代に示されます。
「行燈(The An-Don)」:和紙を通した柔らかい光で火を保護し、陰影を演出した日本独自の照明文化を、現代のフロアライトへと再定義。美術織物の鑑賞を光とともに体感する装置として設計されました。

The An-Don
「屏風(The Byou-Bu)」:空間を自由に分割する機能性と「可動式のアート」としての側面を統合。龍村の帯地を移動可能なアートとして存在させています。

The Byou-Bu
「格天井(The Gou-Buchi)」:日本建築における最高格式の様式をテーブルのデザインに落とし込み、かつては見上げるものであった美意識を、身近な家具の視点から楽しめるよう工夫を凝らしました。

The Gou-Buchi high / low
本コレクションの具現化にあたり、家具製作のパートナーとしてカリモク家具株式会社が迎えられました。龍村美術織物の品格を最大限に引き出すための重厚感とディテールは、カリモク家具の卓越した木工技術と豊富な経験によって、さらなる高みへと導かれています。また、照明器具の制作には株式会社ワイ・エス・エムも参画。日本のクリエイティビティと職人技が結集し、エントランスからベッドルームまでを彩る全6種類のラインナップが完成しました。
開催概要
展示名:CASA TATSUMURA(カーサ タツムラ)
会期:2026年4月21日(火)〜4月26日(日)
会場:Maurizio Baldassari Showroom
所在地:Via Solferino, 14, 20121 Milano, Italy(Google Map)
主催:株式会社高島屋、株式会社龍村美術織物
総合プロデュース・デザイン:川村明子(株式会社エイタブリッシュ)
制作協力:カリモク家具株式会社、株式会社ワイ・エス・エム