今年創業184年目を迎える織物メーカー・川島織物セルコン(本社:京都府京都市)は、2026年4月にイタリア・ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク2026」に出展した作品「織の地層 - Woven Strata -」の特別展を、大阪・東京で巡回開催します。
川島織物セルコンはこれまで伝統技術のアップデートをテーマに、同社がもつ伝統と現代技術により京都の景色、苔や錆、100種類の黒など、さまざまな作品で2019年よりミラノデザインウィークへの出展を続けています。5度目の出展となる2026年のテーマ「織の地層 - Woven Strata -」は、自然界で長い時間をかけて形成される「地層」と、1843年の創業以来、積み重ねてきた「技術の堆積」を重ね合わせたコンセプト。目に見えない時間の流れや蓄積を、糸の積層である織物で可視化することを目指しました。
特別展では、地層の凹凸や粒感、鉱物のきらめき、乾いた土壁のひび割れなど、一見、織物では不可能に思える質感に挑んだ21点の新作織物を国内で初披露します。

「ミラノデザインウィーク2026」に出展された新作「Strata-2」。柄を表現する緯糸を手作業で織り込む、絵画的な表現に優れた織技法「綴織」によって、石が砂へと還る移ろいを描いている(Photo: Sohei Oya / Nacása & Partners)
「ミラノデザインウィーク2026」ではパオラレンティ ミラノを会場に、職人の手による綴織のタペストリーや祖業である「西陣織」の帯の技術を用いたアートワーク、マシンタフトによるカーペット、ジャカード織によるテキスタイルなど、多様な技法で地層・鉱石・土の質感を表現した作品を一堂に展示しました。ごつごつ、きらきらした石や鉱物の硬質な表情から、土壁のざらつき、ひび割れまで、同社の高度な織物技術で表現した作品が視覚と触覚の両面から味わえる展示となりました。

「ミラノデザインウィーク2026」展示会場の様子(Photo: Sohei Oya / Nacása & Partners)
大阪・東京で開催する本特別展では、「ミラノデザインウィーク2026」で発表した織物作品のほか、パーティション、椅子張り地など、ホテルや住宅・商業空間への実装を想定した製品化プロトタイプも展示。意匠表現にとどまらず、新作テキスタイルが空間づくりにどのように活かせるかを、具体的な用途とともに確認することができます。

「ミラノデザインウィーク2026」展示会場の様子(Photo: Sohei Oya / Nacása & Partners)
荒々しさや風化した岩石の表情だけでなく、平滑で美しい石の縞模様など、織物で表すのは難しいと思われる質感を表現することに挑んだ新作の数々。会場では全作品に手で触れることができ、その質感をお楽しみいただけます。発展と進化を目指す川島織物セルコンの、伝統と革新を体現した織物のさまざまな可能性を特別展会場でご体感ください。

「ミラノデザインウィーク2026」に出展された新作「Onyx-2」。金銀や漆などで装飾した和紙を糸状に裁断し、緯糸として織り込む西陣織の技法「引箔」を用いてオニキスの透明感を表現している(Photo: Sohei Oya / Nacása & Partners)

西陣織の伝統技法「引箔」による製作の様子(写真提供:川島織物セルコン)

「ミラノデザインウィーク2026」に出展された新作「Strata-4」。土のざらついた質感をタフトで表現した基布に、地層のデザインを緻密なプリント技法で重ねている(Photo: Sohei Oya / Nacása & Partners)

「ミラノデザインウィーク2026」展示会場(Photo: Sohei Oya / Nacása & Partners)
「織の地層 - Woven Strata -」開催概要
大阪会場
開催期間:2026年11月10日(火)・11日(水)10:00 – 17:00(最終受付16:00)
開催場所:サンライズビル大阪 3F ホールA(大阪府大阪市中央区備後町2-6-8)東京会場
開催期間:2026年11月25日(水)・26日(木)10:00 – 17:00(最終受付16:00)
開催場所:東京国際フォーラム 5F ホールB(東京都千代田区丸の内3-5-1)両会場とも入場無料
事前予約制(一般の方もご来場いただけます。特設サイト内・予約フォームからご予約ください)
トップ画像撮影:Masahiro Goto
川島織物セルコン
HP:https://www.kawashimaselkon.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/kawashimaselkon_textiles/