「くらし・生活をリノベーションする」をコンセプトに、既存建物の再生や施設運営を手掛けるリビタが、建築ディレクターを募集しています。今回は設計事務所や施工会社など、さまざまな業種から転職された4人の建築ディレクターに、業務内容や働き方、やりがいについてもインタビューしました。
左より、加藤明江氏(建築ディレクション部 グループリーダー / 施工会社からの転職 / 社歴7年)、福田大輔氏(同 チーフディレクター / 買取再販事業の会社からの転職 / 社歴7年)、金子歩実氏(同 ディレクター / 設計事務所からの転職 / 社歴1年)、小泉景介氏(同 ディレクター / 設計事務所からの転職 / 社歴2年)
加藤:建築ディレクターと聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか? リビタの建築ディレクターの仕事は、リノベーションを通じて、多様な設計者や施工者とともに、従来の枠にとらわれないこれからの暮らしを提案しています。
最近は「継承」や「循環」をキーワードにして、既存のものを次にどう活かすか、そして経年劣化ではなく経年優化という概念で、長く使える素材をデザインに取り入れるなど、豊かな暮らしの提案をみんなで積極的に取り組んでいます。
福田:買取再販という不動産ビジネスにおいてはパッケージ化された画一的なリノベーションプランを量産していくやり方も多く見られますが、リビタでは地域性、築年数、共用設備など、マンションの価値を紐解いていき、「さらにどういうものを盛り込めば、そこに暮らしたい人たちがより楽しく暮らせるだろう?」ということを1室ごとに考えながらオリジナルで設計しています。
そのぶん時間もコストもかかりますが、それ以上に提供価値が非常に大きくなると思っています。暮らしや人にフォーカスをあてたリノベーションをしたいという思いが強いメンバーが多いこともリビタの特徴ですね。
〈個人邸〉
福田:リビタでは買取から、リノベーションして販売まで行うという点では一気通貫で行っていますが、設計は私たちが行っておらず、設計や施工はプロジェクトごとにパートナーを選定しています。
私たち建築ディレクターは、プロジェクトの企画から設計、施工、品質管理まで幅広く統括し、社内の仕入れ担当や販売担当といったプロジェクトメンバーとともに、さまざまな観点から暮らしにまつわる新しい価値を生み出すことが求められています。図面や仕様のチェック、工事金額の調整、現場の品質チェック、スケジュール管理もやりますし、工事中に近隣トラブルが起こっていないかといったところも気を配ったりしています。
小泉:具体的な例として、私は広島の家具メーカーであるマルニ木工と協業して、分譲マンション1室のリノベーションを建築ディレクターとして担当しました。プロジェクトのスタートは、まず設計者と一緒に広島の工場へ行き、コンセプトづくりから始めたのですが、素材に強くこだわったものづくりをされていることが分かり、空間にどう落とし込むかを考えました。
〈MaruniReBITA〉Photo: Akiya MAEKAWA
小泉:マルニ木工はリノベーション家具にも力を入れているのですが、その考えを受け、「ヴェルサイユ」というマルニ木工の名作チェアの前脚をドアハンドルに転用したり、既存の造作家具の扉を引き継ぎ、食器棚の扉として活用しました。また、マルニ木工で家具制作時に出るウォルナットの木粉を左官材に混ぜるといったアップサイクルも行っています。
「ヴェルサイユ」の前脚を再利用した扉(左)と既存家具の扉を再利用した食器棚(右)。〈MaruniReBITA〉Photo: Akiya MAEKAWA
加藤:ビニルクロスを張り替えるだけのリノベーションではいずれまた劣化してしまいますが、左官はリペアでき、風合いとして経年変化していったものが味になるなど、マルニ木工の家具づくりに通じるものがあると思いました。こうしていろんなエッセンスを拾って空間に生かした商品企画を行っています。
小泉:工事が始まってからの失敗やリフォームならではの「開けてびっくり」のような大変さもありますが、先輩や仲間にフォローしていただきながら、楽しいことも苦しいこともいろいろな経験を積んでいると感じています。
小泉:設計事務所にいたころはクライアントのOKというゴールに向けてずっと提案をしていたのですが、今の仕事はクライアントがいないので、自分たちで「何が最適か?」を探りながら進めています。不安もありますが、やっぱりそこが面白さかなと感じています。平均して4~5物件のプロジェクトを担当として常時推進していますが、そうした中で注力プロジェクトである、マルニ木工との協業プロジェクトをまだまだ経験の浅い私に担当させてくれたりと、なんでもチャレンジさせてくれる企業風土があるので、柔軟に面白がってやれる方には合う職場だと思います。
〈デュオ・スカーラ市ヶ谷〉
金子:私も前職は設計事務所だったのですが、お客様の要望や所長のデザインコード、与えられた要件をクリアしていくという感じでした。自分の意見は削ぎ落とした状態で作業していましたし、不動産としての価値という視点をあまり考えたことはなかった気がします。リビタでは思ったことは発言できる環境で、いつも「自分はどう思うのか?」を考えて仕事をしているので面白いです。
実際、想定通りの方に住宅を購入していただくと、「やっぱりこうして正解だったんだ」という喜びを感じられます。最初は分からないことだらけでしたが、都度先輩に聞いたり、定例ミーティングで相談できる環境があるので、これまでの設計スキルを活かしつつ、新しい挑戦ができるチャンスがたくさんあるなと感じます。
また、社内には20~30代のメンバーが多く、仕事以外でもサークル活動などを通して自部署以外のメンバーともコミュニケーションを取りながら、楽しく仕事ができています。
小泉:その日のスケジュールに合わせて現場への直行や在宅ワークなど、働き方を自分で調整することもできます。設計事務所勤務のころに比べるとかなりしっかりと休みが取れますし、自分の責任で進めていけるのも魅力ですね。
加藤:部屋の中にサウナを導入してみたり、クライアントがいないからこそチャレンジもできる環境ともいえるので、ものづくりに対する思いや、暮らしをどうデザインしたいかという意識があるとリビタは楽しめる会社だと思います。
〈秀和番衆町レジデンス〉Photo: Akira MAEKAWA
福田:シンプルに建築や暮らしにまつわることが好きで、自分から情報をキャッチしにいける人は仕事に対してもいいパフォーマンスを発揮できると思います。ただ、不動産会社として事業を行っているので、ものづくり以外にもたくさんのことを考えなければいけません。事業者としていくらで売るか、自分が購入する立場だったら買いたくなるかなど、ビジネス視点で考える感覚も求められます。
難しいことではありますが、私たちは「デザインは付加価値である」ということにチャレンジしているんです。立地や広さといった与件で決まる価値だけではなく、企画やデザインが価格に反映され、それを理解してくれるご購入者様に届けたいと思って仕事をしています。
加藤:設計事務所や施工会社での経験を活かして、事業主としての視点から自由な発想を実現したい方には最適な職場だと思います。また、将来的には、ホテルや商業空間、マンション一棟などのリノベーション事業に携わることも可能ですし、組織をまとめるマネジメント職、自身のスキルを活かしていくスペシャリスト職とキャリアパスを選ぶことも可能です。
「これからの暮らし」を想像し実現する場として、リビタでキャリアアップしたいと思ってくださった方はぜひご応募ください。
トップ画像〈MaruniReBITA〉Photo:Akira MAEKAWA
インタビュー:2024年12月18日 リビタ本社にて
Photographer:Shun Fukuda
募集職種 | 建築ディレクター |
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業務内容 | ■企画 別事業部にて仕入れた物件の改修計画の立案 ■建築・施工 外部の設計者・施工会社をとりまとめ、事業主として建築のプロジェクトマネジメントを行う ■販売サポート 販売業務にあたり、建築的なサポートを実施 |
応募資格 | 【歓迎する経験】 ・施工管理(ゼネコン・工務店など) ・管理会社での建築担当(大規模修繕提案など) ・ディベロッパーの建築担当 ・買取再販事業での建築担当 ・商業施設などの内装設計施工 ・設計事務所 など
【歓迎するスキル】 ・プロジェクトマネジメントができる |
待遇 | 【給与】 年収500~750万円
【休暇】 年間休日123日 / 土、日、祝休み / 年末年始休暇(6日) / GW / 有給休暇 / 慶弔休暇 / 特別休暇 / 私傷病休暇(10日)
【福利厚生】 通勤手当(上限5万円まで) / 住居手当(当社運営のシェアハウスなどに入居の場合5万円。※ 職位による) / 健康保険 / 厚生年金保険 / 雇用保険 / 労災保険 / 自社ホテル宿泊社割制度
【試用期間】 あり(入社後6カ月間)
【その他】 テレワーク制度 / 副業制度 |
採用スケジュール | ●書類選考(書類選考通過者のみ、10営業日以内に連絡いたします) ●カジュアル面談(オンライン) ●一次面接(対面) ●最終面接(対面) |
勤務地 | 〒153-0062 東京都目黒区三田1-12-23 MT2ビル |
会社情報 | 社名:株式会社リビタ ウェブサイト:https://www.rebita.co.jp/ ウェブサイト:リビタの暮らし再発見マガジン「のくらし」https://nokurashi.com/ Instagram:https://www.instagram.com/rebita_staff/ Facebook:https://www.facebook.com/rebita.jp/ E-Mail:rbt-ks@rebita.co.jp 電話番号:0356560081 採用担当者:川島 |