測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行っている株式会社ニコン・トリンブルは、2020年5月12日(火)より、建築施工現場用のヘルメット一体型MRデバイス〈Trimble XR10〉の発売を開始しました。(2020年5月12日プレスリリース)
〈Trimble XR10〉は、厚生労働省が定める保護帽規格及び絶縁保護具規格[*]に適合したヘルメットに、マイクロソフト社の「HoloLens(ホロレンズ)」が搭載されています。
「ホロレンズ」とは、同社が2015年に開発したヘッドマウントディスプレイ(HMD)型の表示装置で、日本国内でもこれまでに建築、製造、医療などさまざまな分野で導入されています。まるでSF映画のワンシーンに出てくるような、Mixed Reality(:MR / 複合現実)による3Dデバイスで、直感的な運用が可能になっています。
*注:Trimble XR10のヘルメットは以下の検定に合格したヘルメットで、環ひも(あごひも)、衝撃吸収ライナーを装着して出荷されします
1.物体の飛来又は落下、若しくは墜落による危険を防止するための規格検定
2.頭部感電による危険を防止または軽減するための耐電圧試験
マイクロソフト社「HoloLens 2」
https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens
マイクロソフト・ジャパン 法人企業導入事例
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/hololens/default.aspx
〈Trimble XR10〉には、ヘッドトラッキング機能・ハンドトラッキング機能を新たに搭載して画質・画角が向上した「HoloLens 2」が採用されています。かつ、ヘルメットと骨伝導ヘッドセットを一体化しており、作業員がより安全に直接3D施工データを運用できる仕様です。
別売のクラウドサービス「Trimble Connect for AR/VR」と併用することで、設計データを簡単に3Dモデル化し、図面の整合性確認や施工関係者間の合意形成を迅速に進めることも可能であり、施工BIMを推進するソリューションとして期待されます。(en)
参考【TECTURE MAG】2020年7月12日掲載
丹青社×ドコモ ウェアラブルヘッドセットで新たな空間体験を提供するMRコンテンツを開発
https://mag.tecture.jp/business/20200712-9789/