アート集団・チームラボは、人々が描いた花々が1つの大きなアート作品となって、世界中のテレビの中に咲き渡っていくプロジェクト「フラワーズ ボミング ホーム」を開始、8月6日(木)から公開しています(チームラボ 2020年8月6日プレスリリース)。
「フラワーズ ボミング ホーム」は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大により、世界が分断していくなかで、家に閉じこもっていなければならない、いわゆる「Stay Home」な状態であっても、家で鑑賞し、家から参加し、そして世界ともつながることを意図した、チームラボならではのインタラクティブなアートプロジェクトです。
鑑賞方法として、チームラボがYouTube公式チャンネルで配信しているLive(ライブ)「フラワーズ ボミング ホーム」を視聴するだけでなく、リアルタイムで流れている映像に、新しい花の絵を投稿して参加できるのが大きな特徴です。通信にかかる費用を除いて参加料やダウンロードの課金はありません。
日曜の午後、【TECTURE MAG】では、デバイスはiPhone(ver.8)を使って、自宅から「フラワーズ ボミング ホーム」に参加してみました。
手順1:「お絵かき用紙」を端末にダウンロードする
チームラボでは、8月9日現在で、「アサマフウロ」「ヒゴタイ」「キキョウ」「オオアカバナ」「ホテイラン」の5種類の「お絵かき用紙」フォーマットをネット上で提供しています。ダウンロードのやりかた、OSによって異なる描画の方法もページ上で説明していて、このわかりやすさはさすがです。
「お絵かき用紙」ダウンロードページ
https://flowers-bombing-home.teamlab.art/jp/paint
手順2: 「お絵かき用紙に着色する
ここでは、iPhoneにデフォルトで入っている「写真」アプリを使用して、「キキョウ」と「ヒゴダイ」に着色を施してみました。ダウンロードページの画面で説明されているとおり、同アプリのマークアップ機能を使って、指先で色を塗っていきます。
なお、端末の画面上で描くことも、プリンターで出力した紙に着色することも可能です(アップロード時には写真に撮るなどのデジタル化が必要)。
手順3:描いた「花の絵」をアップデートする
ダウンロードページから、「花の絵」の画像をアップデートします。約1MBほどの要領で、送信時間は1分ほど。これで作業は完成です。
“混雑”していなかったので、およそ1分後には、YouTube Liveのリアル配信で投稿した「花」を見ることができました(下の画はノートパソコンでの視聴時)。
花によって、画面上での咲き方、散っていくさまが異なります(ゆえに、5種類全て描いてみようという気にさせられます)。他の参加者の作品が続々とアップデートされ、花が咲き、花が乱れ散り、作品が上書きされていきます。
なお、投稿した作品の著作権はチームラボに帰属。鑑賞は大画面のテレビを推奨しています。(en)
あなたの家のテレビがアートになる。家で鑑賞し、家で参加し、そして世界と繋がっていく。
あなたが描いた花と世界中の人々が描いた花々が一つの作品となって、世界中のテレビの中に咲き渡っていく。
紙に花を描いて写真を撮ったり、スマートフォンやPCで花を描いて、アップロードすると、世界中の人々が描いた花々と一緒に、家のテレビの中に花々が生まれ咲き渡っていく。花々が散っていくとき、様々な花々は、共に新たに1つの絵を描いていく。
新型コロナが終焉するまでに世界中の人々が家で描いた花々は、新型コロナが終焉した時、世界中のいくつかの場所に、一斉に咲き渡るだろう。そして、未来永劫、その花々は人々がこの時代を忘れないものとするための作品となってに永遠に咲き続ける。
# teamLab 公式YouTubeチャンネル「Flowers Bombing Home」(2020/08/06)
チームラボYouTube Live「Flowers Bombing Home / フラワーズ ボミング ホーム」
https://www.youtube.com/c/teamLabART/live